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エントリーシートの各項目の適切な文字数|【文字数別】自己PR例文

更新日:2024年10月28日

書類選考・ES

就職活動を行う上で避けて通れないのはエントリーシートの記入です。こういった書類は選考の最初期の段階で提出する必要があり、この後に続く面接も基本的にはこれらの書類に記入した情報をもとに行われるため、書類の記入は今後の面接にも影響を与える大事なステップです。

研究内容については、正確性を重視する必要はありません。エントリーシートを読むのは専門家ではなくて企業の人事担当者ですから、最も大切なのは分かりやすさです。そのため、研究内容を専門的に説明する必要はなく、簡潔に何の研究をしているかをわかりやすく述べる必要があります。さきほどご紹介したOpenESでは研究内容の欄は最大で250文字に指定されていることからも、研究内容は250文字程度で書き上げるというのがひとつの目安になるといえます。

はじめに、研究テーマをわかりやすく50文字程度で述べ、残りの200文字で具体的な内容に触れるのが一般的と言えます。具体的には、研究の背景となる前提情報を50文字程度、研究で明らかになることを100文字程度、研究の応用性を50文字程度で述べると、読み手にわかりやすい文章になります。

応用性については、その研究が社会にどのように貢献するかについて触れればよいのですが、研究内容が理学系の基礎研究などの場合には無理に触れる必要はありません。大切なのは、専門的な用語を避け平易な表現を心がけることです。

4:その他項目の適切な文字数

趣味や特技の欄が提出する書類に設けられている場合、欄のサイズにもよりますが、文章がかけるくらいのサイズがあるのであれば、「趣味:サイクリング」といったようにキーワードのみを書くことは避けましょう。これらの書類はすべて自分の能力やスキル、行動特性をアピールするための材料なので、どのように趣味に取り組んできたのかの具体的なエピソードはアピールになり得ます。

しかし、基本的なPRは「自己PR」や「大学生活で取り組んだこと」などの欄で十分に書けているはずですので、長々とアピールする必要はありません。趣味、特技それぞれに100文字程度を割いて説明を行えば十分であると言えます。

例外として、映画・映像業界や広告業界などでは、趣味・特技を重視する傾向が強いこともあるため、他の業界よりも欄が広く取られている場合も多くあります。この場合には欄のサイズに合わせて文章量を調節する必要があります。

手書きでエントリーシートを書く際の注意点

適切な文字のサイズ

それでは、具体的な文字サイズについて説明します。

大きすぎる文字サイズでは書ける文章量が少なくなってしまいますし、小さすぎる文字サイズでは文字が詰まりすぎてしまい読みにくくなってしまいます。そこで目安としては、記入する書類のサイズがA4サイズの場合、一行当たり40文字程度の文字サイズが読みやすい文字サイズになります。一行あたりの文章量が決まっても、設けられた枠の縦幅に応じて書ける行数は変化しますが、一行40文字の場合、一行あたりの縦幅は6mmから7mm程度になります。

そのため、与えられた枠の縦幅が3cm程度なら200文字程度、6cm程度なら400文字程度の文章が読みやすい文章量と言うことになります。

中には極端に枠が広いエントリーシートを課す企業もあるかもしれませんが、多くの場合は最大で400文字が入るほどの欄になっています。

メリハリを付けて書く

これらの書類に書くべき適切な文章量とは、読み手が読みやすい文字サイズを維持しながら枠のサイズに応じてフレキシブルに変動させる必要があることは先ほど説明したとおりですが、メリハリを付けて文字を書くことも重要です。

メリハリの付け方としては、強調したいキーワードや一文を少し太めのボールペンで書いたり、ひらがなのサイズを漢字のサイズより一回り小さく書いたりといった方法があります。これらのポイントを押さえて文章を書くと、無配慮に書いた文章よりもずっと読みやすい文章にすることができます。

中には強調させたい文章をはっきりさせるためにカラーペンを使ったり、イラストを入れたりする学生がいますが、基本的にはそういった工夫をする必要はありません。カラーペンを使って書くことで不利になる事はないかもしれませんが、黒のボールペンのみで十分アピールになり得ます。

また、イラストは確かに目を引くものではありますが、人によって解釈が異なることもあり、結局何が伝えたいかが不明瞭になってしまう危険性があります。そのため文章を書く上で強調したい、メリハリをつけたいと言う場合には黒のボールペンの太さを使い分けたり、文字サイズを工夫したりといった方法で十分です。

箇条書きは避ける

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