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「顔が広い」の意味の例文・使い方・類語・言い方|慣用句

更新日:2024年01月08日

言葉の意味・例文

顔が広いという言葉を聞いたことはありますか?顔が広いは褒め言葉でもありますが、意外と使いにくく感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、顔が広いの意味や例文、類語や対義語、敬語表現などをご紹介いたします。ぜひ、顔が広いを使ってみましょう。

「顔が広い」の意味と例文

「顔が広い」は、友人や知り合いなどが多く、色んな分野に知人がいることを言います。実際の顔の面積とは関係なく、「広い分野に知り合いがいる」という意味です。基本的には「さまざまな人脈がある」という褒め言葉として使われます。 例文をご紹介します。「鈴木さんは、IT社長の友人や医師の友人、政治家のお知り合いもいて、顔が広いですね。」「いつもいろいろな方をご紹介していただいて、本当にありがとうございます。佐藤さんは顔が広いですね。」「高木さんは顔が広いので、きっとあなたが探している方を紹介してくれると思いますよ。」

広辞苑

広辞苑は日本を代表する国語辞典の1つで、岩波書店が発行しています。広辞苑の第七版を見てみると、「顔」から始まる慣用句がたくさん並んでいて、「顔が広い」の意味も掲載されています。広辞苑の「顔が広い」の意味は、「交際範囲が広い、知人が多い」となっています。

「顔が広い」の類語

「顔が広い」の類語には「知り合いが多い、知り合いの多い、社交的な、社交性のある、人脈がある、人脈が広い、顔が広い、友達が多い、人脈が豊富な、交友関係が幅広い、つき合いが広い、厚い人脈を持つ」などがあります。 類語とは、意味の似ている言葉のことをいい、必ずしも単語とは限りません。「知り合いが多いこと」や「人脈がある」という意味の言葉が類語になります。

「顔が広い」の言い方

「顔が広い」には、「顔の広い」という言い方もあります。意味は同じですので、文脈によって適切な方を使います。「顔が広い」は文末に用いることが多く、「顔の広い」は後ろに名詞がつくことが多くなっています。例えば「鈴木さんは顔が広い」と「誰か顔の広い人を知りませんか」のようになります。

「顔が広い」の慣用句での使い方

「顔が広い」は慣用句の1つです。慣用句とは、ひとまとまりの言葉として長く広く使われてきた言葉のことをいいます。「顔が」と「広い」はそれぞれ別の言葉ですが、人脈があるということを伝えたいときに「顔が広い」というひとまとまりの言葉として、多くの人が長い期間使ってきたということです。 慣用句と似たものに、「ことわざ」があります。ことわざは、昔から言い伝えられてきた教訓などを伝えるものです。慣用句とことわざは厳密に分けることはできず、どちらか迷う表現も多く存在しますが、「顔が広い」は教訓ではありませんので、慣用句です。

「顔が広い」の意味のことわざ

「顔が広い」は慣用句であってことわざではありません。では、似た意味のことわざは何でしょうか。顔が広いは人脈があるという意味ですが、基本的には褒め言葉として使われます。人脈があることを褒める意味のことわざをみてみましょう。 「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」ということわざがあります。読み方は「とうりものいわざれどもしたおのずからみちをなす」で、直訳すると、「桃やすももは何も話はしないけれども、実や花を慕って人が多く集まり、桃やすももの木の下には自然と道ができる」となります。 伝えている教訓は「徳が高く人望のある人のところには、人が自然と集まる。」ということです。

慣用句とことわざの使い分け

「顔が広い」という慣用句だけであれば、人脈があるという意味ですので、こちらから出向いて知人を積極的に増やす社交的な人も指します。必ずしも「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」ということわざのように、人が自然と集まっているわけではありません。 しかし、人が自然と集まるような徳が高く人望のある人は、顔が広いです。「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」ということわざよりも、「顔が広い」の方が広い範囲で使える言葉となります。

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初回公開日:2018年03月07日

記載されている内容は2018年03月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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