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千尋の読み方・意味と漢字の由来・使い方・千尋の名前の意味

更新日:2024年04月01日

名前

「千尋」という名前は男女共に使われます。有名なジブリ作品にも「千と千尋の神隠し」として登場します。この「千尋」という名前ですが、名前以外にも言葉として使われることがあるとご存知でしたか。今回は「千尋」という言葉と名前についてご紹介します。

「千尋」という言葉の意味は2つあり、似ているようで少々違う意味を持っているという話をしましたが、続いては「千尋」という漢字にはどのような意味が含まれているかという点について見ていきましょう。

「尋」は長さの単位

まず知っておきたいポイントは、「千尋」の後ろの漢字となる「尋」についてです。先ほども少し触れましたが、「尋」という言葉には高い、深いといった意味が含まれている他、この漢字1つで単位となることが非常に重要なポイントです。 単位としての「尋」は、1尋で5尺程度と言われており、今の長さの単位で言い換えると約1.515mとなります。この「尋」の誕生は、昔の日本でだいたいの長さを測る際に用いられた単位で、人が腕を広げた際に手の端から反対の手の端までの長さを「尋」と呼んでいました。そのため、今の単位のように「1尋は○m」と明確な数字は出ません。

1尋の千倍

尋は約5尺、今の単位で表すならば約1.5m~1.8mほどの長さの間になるということを知った上で、再度「千尋」に話を戻します。「千尋」ということは「千の尋」ということになるため、単純に言えば1尋の1000倍ということを表しています。1尋の1000倍ということは、今の単位で言い換えると約1.5km~1.8kmということになります。非常に長い距離です。 最初に千尋は、山が非常に高い、または海や谷が非常に深いことを意味していると話しましたが、その話がここに繋がります。約1.5km~1.8kmという非常に長い(高い)距離、またはとても深いことを意味しているため、単位としてではなく、言葉としてみた際に「非常に高い」「非常に深い」という意味となりました。

千尋の使い方

ここまでお話ししてきた中でも、何度か「千尋」という言葉の使用方法をご紹介してきました。元々「千尋」という言葉の「尋」は長さを表す単位であったため、1尋の1000倍という長い距離から「非常に高い」や「非常に深い」といった意味になる事は理解していただけたでしょう。 この由来から、「千尋」という言葉は高さや深さを表す時に使用される言葉であり、「千尋の山」や「千尋の谷」といった使い方をされます。こちらも先に触れましたが、基本的には山や海、谷といった自然の様子を高さや深さで表す際に使われるため、日常会話で使用されることは珍しいと言えるでしょう。 また、現在では小説や論文といった文章上で使用されることが多い言葉のため、文学作品などの書籍を読むと見つけることができます。

千尋という名前に込める思い

「千尋(せんじん)」という言葉は、由来を基に考え、どのように使用されるかという点についてお話ししました。続いては、「千尋」の違う使われ方として名前が挙げられますが、実際に「千尋(ちひろ)」という名前を付けた親御さんの多くは、どのような意味を持って子どもにこの名前を付けているのでしょうか。 特にこの「千尋」という名前は、女性だけ、男性だけに付けられる名前ではなく、男女に共通した名前でもあります。その点も踏まえて、男の子の場合と女の子の場合に違いは見えるのかという点についても確認していきましょう。

男の子

「千尋」という言葉には、「山が非常に高い様子」や「海が非常に深い様子」といった意味が含まれていることは前述しましたが、これが男の子、女の子共に名前に影響を与えていることが多いです。 男の子の場合、「海が非常に深い様子」という「千尋(せんじん)」という言葉の意味から、深みのある子に育って欲しいという親の願いが込められていることが多いです。この深みのある子という意味には、様々なことに好奇心を持つことや、好きなことに一生懸命取り組む姿勢を持って欲しいという意味が含まれています。 やはり、男の子であれば、自分の好きな道を思い切り突き進むことで、男らしさや元気さを育んで欲しいという親の願いが名前に反映されている形となっております。

女の子

女の子の場合にも、やはり「深みのある子」に育って欲しいという意味もありますが、「海のように深く広い心を持った優しい子に育って欲しい」という願いから「千尋」という名前を付ける方も多いです。 また、「千尋」の意味に出てくる山や海と言った大自然は、非常に広い空間を表しています。人間から見ると終わりの見えない空間のように感じる自然から、「たくさんの可能性を持った子に育って欲しい」という願いを名前に込めることもあります。

映画「千と千尋の神隠し」の千尋の髪留めの意味

最後に「千尋(ちひろ)」という名前が使われた代表的な映画『千と千尋の神隠し』について、少しお話しします。この作品の中では、主人公の千尋が重要なキーパーソンとなる銭婆から貰った髪留めが登場します。さり気なく登場している「お守り」としての髪留めですが、実はこの髪留めにも様々な意味が込められていると考えられています。 この髪留めに関してはいろいろな意見がありますが、このお守りとしての髪留めで髪を結んだ直後に傷を回復したハクがやってくることから、「髪=神」として、神との縁を結ぶための重要なポイントと考えられています。

でも、これの意味は、、、 "バラバラになって乱れた髪(神)を、再び結び直し、髪(神)をくくりなおす" ・・・と言う意味があるのです。 まぁ、千の髪留めの意味は、言いかえれば、 「髪(神)をくくり直す」という、神との和解の象徴でもあるのです。

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初回公開日:2018年01月13日

記載されている内容は2018年01月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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