オリエンタルの意味・オリエンタル柄とはどんな柄か・差別用語か-言葉の意味を知るならMayonez

オリエンタルの意味・オリエンタル柄とはどんな柄か・差別用語か

更新日：2024年10月12日

あちこちで良く耳にする「オリエンタル」という言葉。魅惑的な響きですが、詳しい意味はよく分からないという方もいらっしゃるでしょう。そんなあなたに意味や使い方、意味の似てそうな「エキゾチック」との違いなどをご紹介します。これで「オリエンタル」が使いこなせます。

オリエンタってどんな意味？

: 出典: Glass Ball on Wood Clip Art · Free Stock Photo

香水を買おうと探していたら「オリエンタル系の香り」なんて紹介されているものがあったり、「オリエンタルカレー」なんてものがあったりします。はたまたホテル名に「オリエンタル」と名前がついていたりもします。いろんな場所でよく聞く「オリエンタル」という言葉は、どこか魅惑的な響きがあるものの、意味はよく分からないという人もいるでしょう。「使ってみたいけど、どうやって使うの？」と気になっている方もいらっしゃるでしょう。今日はそんなあなたに「オリエンタル」の意味や使い方をご紹介します。

オリエンタルの意味

「オリエンタル」という言葉は「東洋風、東洋的」という意味です。英語の「oriental」から来ています。「orient」が「東洋」を意味しています。この「東洋」とはヨーロッパから見た東方の諸国のことを意味していて、主にはアジア地域、特に中近東やトルコ、インド周辺を示しています。「ヨーロッパから見た」がポイントとなるので注意しましょう。なお、アガサ・クリスティの小説にもなっている「オリエント急行」はフランスのカレーからトルコのイスタンブールまでを走っていた列車を指しています。

エキゾチックの意味とオリエンタルとの違い

「オリエンタル」と似たような意味合いで使われているイメージのある言葉に「エキゾチック」があります。この言葉はどういう意味があるのでしょうか。エキゾチックには「異国情緒」や「異国的」といった意味があります。英語の「exotic」から来ています。ギリシア語の「外部の」という意味の言葉が語源なので、「外来の」といった意味合いもあります。オリエンタルが「ヨーロッパから見た東」、つまり日本を含めたタイやシンガポール・フィリピンなども含むアジア地域を意味しているのに対して、エキゾチックはどこから見るか、国によって対象や意味合いが異なってきます。日本では、「エキゾチック」というとインドやカンボジアなどの南方のアジアをイメージすることが多いですが、国によって捉え方が違うので注意しましょう。

各分野でのオリエンタルの意味

そんな「オリエンタル」という言葉ですが、日本では幅広い分野で使われています。特によく聞かれる以外の2つの分野の場合の意味合いは、どのようになるでしょうか。

ファッション

ファッションに関連しても「オリエンタル」という言葉をよく使います。この場合、日本で「オリエンタルファッション」というと、「アジアンエスニックファッション」と近い意味合いになります。エスニックファッションというと、それぞれの土地の伝統を重んじた民族なファッションのことを指しますので、「アジアンエスニックファッション」と「アジア民族のファッション」ということになります。着物なども含まれることがあります。なお、台湾のラグジュアリーブランド、「SHIATZY CHEN」は中国の伝統刺繍やチャイナ服、シルクなどと西洋のデザインをミックスした「ネオオリエンタル・シック」というコンセプトで展開しています。

インテリア

「オリエンタルインテリア」というと、東洋的な要素を取り入れた南国リゾートのようなリラックス感のあるインテリアを意味します。例えば、イスラム教の礼拝堂であるモスク内をインテリアの観点から見ると、とてもきらびやかです。どのようなアイテムを利用すると、このきらびやかな「オリエンタルインテリア」に近づけらるるでしょうか。例えば、中国や日本などの要素を取り入れた高級感のある家具や雑貨を置くことで、オリエンタルインテリアに近づけることもできますが、アラベスク柄などのクッション類を置くだけでも雰囲気は出せます。また、少しずつオリエンタルインテリアを楽しみたいという場合には、例えば窓際にプルメリアの花やガネーシャ像などを置いてみると、スタイリッシュなリゾートホテルのように見せてくれます。

オリエンタル柄とはどんな柄か

: 出典: Road Between Pine Trees · Free Stock Photo

華やかな色合いやデザインで気分を盛り上げてくれる柄として、特に夏場に注目される「オリエンタル柄」。異国的でリゾートにいるような雰囲気が漂い、ワンピースなどでもの柄です。昨年の夏も注目されました。この「オリエンタル柄」とは、ヨーロッパから見た中国風の美術様式であるシノワズリ、モスクの壁面装飾に使われるイスラム美術の幾何学文様であるアラベスク柄、インドネシアやマレーシアのろうけつ染めのの布地の柄であるバティック柄など、東洋の華やかな伝統柄を総称した呼び方を意味します。なお、オリエンタル柄としてよく登場するイスラム模様は、「幾何学文様」「植物文様」「文字文様」と、3種類の型があります。イスラムでは偶像崇拝ができないという信仰上、人物や動物を描けないため、独特の美しいデザインが生み出され、発展を遂げました。