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「論じる」の意味と使い方・上手に論じる方法|レポート/書き方

更新日:2024年04月14日

言葉の意味・例文

皆さんこんにちは、今回は「論じるの意味と使い方・上手に論じる方法」と題して、「論じる」という言葉の意味や用例を、さまざまな観点からご紹介します。大学や就職試験などで課される論文を書く際にも必要な情報をご紹介しますので、どうぞ「お役立ち情報」にしてください。

「論じる」の意味と使い方

「論じる」の意味は「物ごとや主張することを筋道立てて説明し、特定の課題やテーマを解決すること」を言い、「1つないし複数の対象を立てておき、それについて意見を言うこと」を意味します。正確には「論ずる」と書き、他の意味合いには「論争すること」や「議論すること」という対話での主張も指します。

「論じる」ときの姿勢

対話において論じる場合は会話するときと同じく、「自分の主張を言うこと」と「相手の主張を聞き入れること」のキャッチボールが重要になります。一方通行で論じる場合とは違い、主に会話することをそのまま「論じること」と捉え、その会話の中でテーマごとの課題について述べることになります。 これに比べて論文などで論じる際には、「自分の主張をまず徹底して説明し尽くすこと」が重要になり、この際には独自の見解や解釈をもって、1つないし複数の課題に向き合うこととなります。その際でも「読者への配慮」を忘れることなく、「読みやすさ」や「主張や意図の鮮明」を心がけて仕上げる工夫が必要です。

レポートで上手に論じる方法

レポートや論文テストなどで上手く論じるためには、まず「どのように書けば相手が納得するか」ということを徹底して考えておく必要があります。つまり論文は「説明文」なので、その説明をどこから突(つつ)かれても、どんな視点をもって誰に文句を言われても、絶対に崩れない内容に仕上げることが重要になります。 その「土台がしっかりした論」を書くためには、豊富な情報収集と、その論じることに滞りを持たせない筆勢・文章の上手さが必要です。この文章の上手さというのは何も「文学作家のように上手くなれ」というのではなく、「きちんとした日本語を、その文法に沿って書けているか」という当たり前の上手さでかまいません。 主語があって述語があり、そしてその文章にオリジナリティを持たすための脚色や語彙の選びというものが、魅力的で完璧な論文を仕上げるための重要な要素になります。

「論じる」文の書き方と例

論文を書く際には、語調をはじめに決めておく必要があり、その論文で見られる書式は統一させておかなければなりません。そして序論と結論とを必ず一致させることが大切で、迷文にならないよう注意して下さい。(「迷文」というのは主張が伝わらない文章のことです)。

具体的な論文の骨子

それでは先述を踏まえ、具体的な論文の作成についてご紹介します。 〈「論じる」文の書き方と例〉 (序論)A国における政治は成功しています。 (本論)○○という政治的戦略が地域住民にとっての治安維持に成功しており、このためA国の経済利益は破格に上がりました。 (事例)情報BにはA国の過去10年の経済変動が示され、そこでも本論を補強する内容があります。また情報BとCにも同じ推計が示されています。 (結論)上記により、「A国の政治は成功している」と言えます。 ごく簡潔に述べましたが、まず「序論」と「結論」とを一致させ、本論には冒頭の主張の説明をします。さらにその本論の補足となる資料を3つ以上提示することが効果的です。 序論と結論とをブレさせない方法として、先に結論を決めておき、「どうしてその結論になるのか」という説明に向けて本論・事例・結論へと向かう書き方がよいでしょう。

「論じる」の類義語や別の表現方法とその意味

「論じる・論ずる」の類義語やその別の表現にも数多くの表現があります。そのいくつかをご紹介します。 〈「論じる」の類義語や別の表現方法とその意味〉 ・論述 ・講演 ・弁論 ・共議(複数人で論じ合い、解決すること) ・議する(複数人で意見を述べ合う) ・討議(とうぎ:課題について論じ合い、結論を出すこと) ・ディスカッション(discussion:討議すること) ・議論 ・言い合う ・論戦(口論や論争) このように他にもたくさんの言い回しや別の表現がありますが、どの言葉の意味にも「論じ合って課題を解決すること」という共有できる意味合いが含まれます。

「論じる」という言葉の言い換え

上記で「別の表現」としてご紹介しましたが、「論じる・論ずる」という表現を別の言い方にするとき、その方法にはさまざまな表記の仕方があります。 ・この問題にはいくつかの討議が必要です(論じ合うことが必要です)。 ・彼らの核心部分の課題は、議論することによって(論じ合うことによって)解決されます。 ・壮絶な論じ合い(舌戦・論戦)が見込まれるでしょう。 ・企画を立てる際には、最低でも複数人との談論(論じ合うこと)が必要です。 このように「論じる・論ずること」を意味する言葉は、語句や既成語を含めて多数あり、どの言葉や表現を選ぶかについては、その文脈や状況によって変わります。きちんとした状況・シーンの見極めをした後で、適当かつ正確な表現ができるよう心がけましょう。

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初回公開日:2018年01月15日

記載されている内容は2018年01月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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