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「雪月花」の意味や由来は?使い方の例文や類義語についても紹介

更新日:2024年08月07日

言葉の意味・例文

雪月花という言葉をご存じですか。見ることはあっても、あまり使わない言葉かもしれません。この記事では、雪月花の意味や由来、使い方について詳しく解説しています。また、類義語も挙げていきます。雪月花という言葉を身につけて、美しい四季を楽しむ生活を送りましょう。

「雪月花ってきれいな言葉だけど、どういう意味なのかな?」 「雪月花ってどう読むの?」 「雪月花の由来はなんだろう?」 雪月花は、雪と月と花と、きれいな文字が並びますが、意味や由来についてはわからないことが多いでしょう。 この記事では、雪月花という言葉の読み方、意味、由来などについて詳しく解説していきます。類義語や、使用例も挙げていきましょう。 記事を読んでいただければ、雪月花について詳しくなり、四季折々の美について感じることができるようになります。短歌や俳句、能などの世界に触れることもできるようになるでしょう。また、漢詩や茶の湯にも少し詳しくなれます。 記事を読んで、美しい季節の美を楽しむ世界に入っていきましょう。

「雪月花」の読み方

「雪月花」の読み方

雪月花の正式な読み方としては「せつげつか」「せつげっか」、どちらも時と場合に応じて使用されており、どちらも正解と言うことができます。

「雪月花」の意味

「雪月花」は、昔の中国の詩の中で使われていたことが始まりの言葉です。それが日本にやってきて、日本の古い詩歌の中でも使用されたことから、多くの音楽作品や文学作品に用いられるようになりました。 これより、雪・月・花という自然の美しい情景を指す語、すなわち四季折々の風雅な眺めを意味する言葉として使用されるようになりました。 最近でも流行の歌の題名や歌詞の一部となったり、和風レストランや旅館、観光列車の名前にもなっています。 また、その素敵な意味から、お子様の名付けの参考にされる方も多くいらっしゃいます。長い時代にわたって、日本人に愛されてきた言葉であると言えます。

四季おりおりの優雅な眺め

四季の自然美の代表的なものとして、冬の雪、秋の月、春の花として意味を解釈することが一般的となりました。 やがて時代が進むにつれ、「雪月花」の花は春の代表的な花の桜や梅として認知されるようになります。さらには、そうした美しい風物や、それを愛でる風流な態度そのものを指す意味も含むとして理解されるようになりました。 日本三景や日本三名園がこれに当たるとされています。 日本の三景は、「雪・天橋立」「月・松島」「花・(紅葉を花に見立て)宮島」、三名園は「雪・兼六園」「月・後楽園」「花・(梅)偕楽園」です。

茶の湯の形式の名称

茶道の裏千家では、「雪月花」という七事式があります。明治時代に精中宗室 玄々斎という茶人が考案した形式です。 7~8人が雪月花の札を引き、雪を引いた人が菓子を食べ、月を引いた人が茶を飲み、花を引いた人が手前を行います。

「雪月花」の由来

「雪月花」の由来となった漢詩としては、唐代中期の詩人、白居易「寄殷協律」があります。その中の一節「雪月花時最憶君(雪月花の時 最も君を憶ふ)」が雪月花という表現の原点です。 さらに古い時期の日本にも、大伴家持の「雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて贈らむ 愛しき子もがも」という歌が万葉集に残されています。 大伴家持の和歌は749年のもので、白居易の漢詩は825年のものと考えられているので、必ずしも漢語由来とは言えません。

「雪月花」の類義語

それでは「雪月花」の類義語について説明しましょう。ここでは3つの「雪月花」の類義語を紹介します。

花鳥風月

「雪月花」の他にも、日本には自然の風景を愛でる様子を意味した言葉があります。代表的なものの中で、一般的なものとして「花鳥風月」が挙げられるのではないでしょうか。 「花鳥風月」の読み方は「かちょうふううげつ」です。 「花鳥風月」もよく耳にする言葉で、流行歌の歌詞にも使われていることがあります。「花鳥風月」の意味とは、花鳥とは花を愛で、鳥の声に耳を傾ける心のことで、風月とは風や月を題材に詩歌にし風雅な趣を楽しむこと、とされています。 「花鳥風月」とは壮大な自然の景色を愛し感じる、風情のある美しい言葉であることが分かります。 ただ、「雪月花」のように四季を意味する漢字は含まれておりません。大自然の風景と、その季節にしか見ることのできない景色とでは、やや意味合いが異なってくることがわかるのではないでしょうか。また、「花鳥風月」には雅やかなイメージも定着しています。 どちらも自然の美しい情景を彷彿とさせ、その景色を愛するという部分では共通する意味も含まれていることが分かります。

雪月風花

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初回公開日:2018年01月23日

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