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「キャラバン」の意味・ビジネスでの意味・日産車の車名の由来

更新日:2024年01月14日

言葉の意味・例文

あなたは「キャラバン」と聞いて何を思い浮かびますか?同じ言葉でも異なった意味が様々ありますよね。ここでは「キャラバン」の意味・ビジネスでの意味・日産車の車名の由来・タイトルに「キャラバン」が使われている音楽・歌詞の意味を紹介します。

「キャラバン」の意味

ほぼ日本語になっている外来語は日本に大量に存在しますが、そこまで爆発的な広がりを見せていない言葉も多いので、本当の意味を説明しろと言われてしまうと言葉に詰まってしまうようなワードはたくさん存在します。 その一つがこの「キャラバン」でしょう。この「キャラバン」にはどのような意味が存在しているのかをまずは調べていきます。

元々はベルシャ語

このキャラバンというワードはもちろん英語の「caravan」からきているのですが、この「caravan」もペルシャ語の「カールヴァーン」からきています。英語圏でこのキャラバンという言葉が出てきたときは「自動車で牽引する移動住宅」や「トレーラー」という意味になりますので自動車をイメージする方も多いでしょう。 それ以外にも意味があり、「サーカス団などで使う幌馬車」や「砂漠の隊商」として使われることもあります。素のペルシャ語ではこの「砂漠の隊商」としての意味合いが強いです。

いわゆる一つの組織

このキャラバンという存在はイスラム地方を回る隊商で組まれているシステムのようなもので、山賊や盗賊に大事な商品や自分たちの身を守るために作られた組織となります。このキャラバンには指揮を出す隊長が存在していて、停泊日数や旅の行程などを管理していました。 このときに使われた動物はラクダ・馬・ラバ・ロバなのですが砂漠の暑い環境を練り歩くためには優れた耐久性が何よりも重要だったので、荷物の運搬にはラクダやラバが主流となっていました。 ちなみに、ラクダは高低差がある地形が苦手なのでできる限り平坦なルートをたどることになっていましたが、ラバは高低差にも強かったので複雑なルートをたどるときはラバを用いていたという情報もあります。荷物を引っ張る力はラクダの方が強いので一長一短ですが、使い分けをうまくこなしていたことがわかります。

目的のために組まれた集団

また、キャラバンには「目的のために組まれた集団」としての意味が日本語には存在するので、どこかの山を調査するために結成された「○○キャラバン」という使い方もあります。遠くの各地を遠征するグループを表す言葉としても使われるので、このような意味もあると覚えておきましょう。

ビジネスでの「キャラバン」の意味

このようにキャラバンには特別な組織や移動住宅、トレーラーといった意味がありますが、ビジネス用語としても用いられていますので仕事をしている方々にはまた別の意味が存在しています。キャラバンの語源や意味を理解している人ならばなんとなく想像ができるでしょうが、改めて確認して行きましょう。

特殊な広報車や販売方法のこと

ビジネス業界におけるキャラバンというのはいわゆる出張販売の一つです。昔はお客が待っていれば購入してくれるというスタイルだったのですが、今では通販サイトなどが確立されてしまい待っているだけではお客が来ない世の中になってしまったので、自ら積極的に展示販売や広報活動を行うスタイルや一団のことを意味します。 ビジネス用語としてはキャラバンセールスのようにセールスという言葉をくっつけることが多いです。基本的なスタイルとしてはワゴン車を用意して出張販売用の品物や宣伝用の用品を搭載し、お客のいる所へ出向いていくことになります。 当時のペルシャ語圏にあったキャラバン隊がワゴン車となっていろんな場所に移動するというイメージをすればしっくりくる言葉となります。実際に多くの人たちにふれあうことができるので、ニーズや反応をすぐに拾うことができ地域コミュニティを理解することも可能とメリットは大きいです。

キャラバンセールスには下準備が非常に重要

このようにビジネス用語におけるキャラバンやキャラバンセールスの意味は特殊な出張販売であるということはわかっていただけたでしょうが、実際にこのキャラバンセールスを成功させるには意味を理解するだけではなく、色々と下準備が必須となります。 具体的には、どのくらいの活動期間を設定するのか、どのようなものを販売するのか、どの地域に赴くのか、どの程度の量を持って行くのか、長期間離れる場合の宿泊施設はどうするのか、何人でキャラバンセールスを実行するのかなど、決めなければいけない事項は多いです。

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初回公開日:2018年04月05日

記載されている内容は2018年04月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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