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アセスメントの意味・使い方や例文|介護/福祉/看護/教育・違い

更新日:2024年01月07日

言葉の意味・例文

仕事の目標やノルマを達成した後に、その職務が適切に行われたのか、改善点はあるのかといったフィードバックの手法にアセスメントという概念があります。本記事ではよりアセスメントの理解を深めるために、分野別のアセスメントの意味合いや使い方を紹介しています。

アセスメントの意味

アセスメントの本来の意味は、査定、評価、判断などです。日本国内のビジネスシーンや業種別の現場でも浸透していますが、分野別にアセスメントした後の目的や流れが異なります。そのためアセスメントという同じ単語でも意味合いや言葉の使い方がそれぞれ異なってくる場合があります。 アセスメントの対象は、定量化できるものが基本となります。定量化とは、数値にできる客観的な情報を指します。しかし、業種によっては苦痛や不安・心配など、定量化できない主観的な情報も取り入れる場合もあります。アセスメントの意味合いが分野別に異なる部分は、この点にあると言えます。

アセスメントの分野別の意味・使い方や例文

ここではアセスメントの分野別の使い方や意味を例文を交えて説明しています。アセスメントの次の段階で何を行うのか、そのためにアセスメントを行う時点で何をどのように評価すればよいのかといった所を踏まえて調べると、理解が深まります。

介護

介護分野でのアセスメントは、利用者の抱える問題の見極めといった意味で用いられます。主に介護サービスを提供する前段階での情報収集です。利用者に対して、どのようなサービスが必要なのかを明らかにします。介護分野でアセスメントを行うのは基本的にケアマネージャーが担います。 介護分野でのアセスメントは利用者本人がどのように生活していきたいか、この介護サービスを利用者本人が望んでいるかどうかといった主観的な部分も考慮されます。そのため定量化できない利用者の心への寄り添いや意思の尊重が重要となります。 例文:職員のアセスメントの意識をアンケートで調査しよう。

福祉

福祉分野でのアセスメントの意味は、基本的には介護分野とほぼ同じ意味ですが、あえて福祉分野と定義するならば、相談援助技法の一つとなります。その中でも、アセスメントは利用者宅への訪問時の本人もしくは家族との話や背景を聴きながら問題解決への道筋を探っていく過程を指します。 アセスメントのポイントはいくつかありますが、特に重要なのは相手とともに考えて、解決していくという姿勢です。そのような意識を持つことで、本人または家族の自助能力も促進されるきっかけとなります。介護分野のアセスメントと共通して重要な要素はやはり定量化できない利用者の心へ寄り添う事です。 例文:アセスメントはケースワークの一つです。

看護

看護分野でのアセスメントの意味は、看護過程という看護ケアの方向性の明確化につなげる流れの一つとして位置づけられています。看護過程は情報収集から始まり、アセスメント、問題点の抽出、看護計画作成となります。具体的には看護師が対象者の情報を査定・評価し、何が起きているのか、何が必要なのかを把握することです。 例文:上手にアセスメントを書きたいので、先輩看護師に添削してもらいました。

教育

教育分野でのアセスメントの意味は、子供の状態理解のために、その子供に関する情報をいろいろな角度から集め、結果を整理・解釈していく過程を意味します。教育分野の場合、学習目標の到達に学生を誘引するという意味合いもあります。これを教育アセスメントと呼びます。 教育アセスメントはエバリューションとアセスメントを一組として進められます。エバリューションは学習の結果を学習目標と照らし合わせ、その差異をもとに判断します。

心理学

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初回公開日:2017年12月29日

記載されている内容は2017年12月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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