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「賜りますよう」の意味と使い方の例文|/ご理解/ご高配/ご指導

更新日:2024年01月29日

言葉の意味・例文

今回は「賜りますよう」という言葉の意味や読み方、使い方などについて詳しくみていきます。一見難しい言葉にも感じられる「賜りますよう」という言葉ですが、意味を理解すればきちんと使いこなすことができますのでぜひ参考にしてください。

「賜りますよう」とは

「賜りますよう」とは一体どんな意味で使われるのか、またその読み方など詳しくみていきましょう。

意味

「賜る」は「目上の人からものや意見をいただく、頂戴する」という意味と「目上の人が目下の人にものや意見を与える」という意味があり、相手を敬い立てる時に用いられます。 「〇〇様から××を賜りました」というように「身に余る、ありがたい」といった敬意がこめられた言葉であり、相手を敬う言葉としてはとても適しています。 「賜りますよう」には「頂戴させてください、お願いいたします」という意味合いで使われ、目上の相手に対して何かをお願いしたいときにこのフレーズを使用します。 「賜る」の中には「こんなにたいそうなものを頂き、恐縮である」という意味合いが含まれていますので、使う場面によっては大げさに感じてしまう場合もあります。 普段何かをもらった場合には「いただく」という表現で充分でしょう。厳粛な雰囲気の場などで「賜る」という表現を使用するのが適切です。

読み方

「賜りますよう」の読み方は「たまわりますよう」となります。「賜る」という動詞の連用形「賜り」に「ます」という敬語を付属させた言葉になります。もともとは「目上の人が金品や意見を押しやって与える」と意味から「賜う」となっているといわれています。 よく読み方を「たわまる」と間違えて使用している人も居ますので、「たまわる」と正しく覚えてください。

敬語表現

「賜る」とは「くださる」や「いただく」をさらに丁寧な敬語にした言葉ですので、「賜りますよう」は「くださいますよう」や「いただきますよう」という敬語をさらに丁寧に表しているフレーズとなります。 この「賜りますよう」という表現はかなり敬意を表している言葉であり、あまり普段使いに適している言葉とはいえません。適切でない場面で「賜りますよう」を乱用していると、相手も恐縮し気を遣わせてしまう恐れもあります。 普段は、「くださいますよう」や「いただきますよう」といった敬語表現で十分丁寧だといえます。厳かな雰囲気の場や公的な場面などで、「賜りますよう」を使えるとより誠意が伝わりやすく印象も良くなるでしょう。

「賜りますよう」の使い方や例文

ここからは、「賜りますよう」が含まれるさまざまなフレーズやその使い方についてご紹介していきます。

「ご理解賜りますよう」

このフレーズは、相手に何かをお願いする場面などで良く使用されます。意味合いとしては「どうぞ分かってください、了承してください」というものです。相手にこちらからお願いをする場合は、失礼のないようにきちんと丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。 また、このフレーズを使用する場合は、下の例文のように「ご迷惑をお掛けいたしますが」や「大変恐縮ですが」などのひと言を添えるとより丁寧で良いでしょう。 使い方の例 ・「こちらの都合でご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」 ・「大変恐縮ですが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。ご面倒をお掛けして申し訳ございません」

「ご高配賜りますよう」

「ご高配賜りますよう」は間違い?

「高配」とは「相手の配慮や心配り」という意味の尊敬語です。ですので「ご高配賜りますよう」とは「配慮や心配りをお願いします」といった意味合いとなりますが、配慮や心配りはこちらからお願いするものではないので、少し違和感を感じるフレーズでもあります。 「ご高配」を使用する場合は、「ご高配を賜り大変恐縮です」というように「相手の配慮に感謝する」といった意味で使うのが一般的です。 そしてこういった場合には、「お引き立てを賜りますよう」や「ご支援を賜りますよう」といった表現に直した方違和感なく自然に聞こえるでしょう。「ご高配賜りますよう」が必ずしも間違っているとはいえませんが、できれば上のようなフレーズに言い換えるとスマートです。

使い方の例

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初回公開日:2017年12月21日

記載されている内容は2017年12月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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