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「見る」の謙譲語ってなに?他の敬語表現や例文もあわせて解説

更新日:2024年10月17日

敬語表現

「見る」という言葉は汎用性が高いのはご存じでしょうか?本記事では「見る」の敬語表現や、その意味や使い方について紹介します。ビジネスでも頻繁に使う言葉のため、使い方に不安がある方は、ぜひ記事をチェックして正しい使い方を覚えましょう。

「『見る』の謙譲語ってなに?」 「『見る』の尊敬語や丁寧語が知りたい」 「『見る』の意味や使い方が知りたい」 このように「見る」の敬語表現がよくわからなくてお困りではありませんか。 この記事では「見る」の謙譲語を中心に、敬語の種類によって複雑に形が変化する敬語表現を、例文を使ってわかりやすく解説します。また、ビジネスメールなど書き言葉での敬語表現や「見る」以外に形が変化する言葉についても併せて紹介します。 本記事を読むことで、汎用性の高い「見る」という言葉を知ることができ、ビジネスをはじめ敬語を使用する際に適切に使うことができるでしょう。「見る」という言葉について、知りたい方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。

「見る」の謙譲語とは?

謙譲語は敬語の種類のひとつで、敬意の対象になる人を高めるために自分側の動作や物事をへりくだり、かしこまって言う表現です。「見る」を謙譲語にすると、「拝見する」「見せていただく」と形が変化します。 ビジネスなどで、目上の人から何かを見せてもらう際には、「拝見します」や「見せていただきます」というように謙譲語を使いましょう。

「見る」の意味・使い方

ここでは汎用性の高い「見る」という言葉の意味と使い方を確認しましょう。「見る」にはたくさんの意味があります。 ・視覚によって、物の形や色・様子などを認識すること。 「子どもの寝顔を見る」「見て見ぬふりをする」 ・鑑賞すること。見物すること。(観るとも書く) 「映画を見に行く」「祇園祭の山鉾巡行を見る」 ・文字や図によってあらわされる内容を理解すること。 「説明書を見て、組み立てる」 ・存在を認めること。 「まれに見る逸材」 ・判断するために物事の状態を確認すること。 「空を見る」「味を見る」 ・世話をする。指導助言をする。 「後輩の面倒を見る」「営業だけでなく、経理も見る」 ・好ましくないことを経験すること。 「泣きを見る」 ・夫婦の契りをすること。 「逢ひ見てののちの心にくらぶれば/(百人一首43番)」

「見る」の他の敬語表現

敬語は、話題になっている人物や話し相手に対して敬意を示すために用いられる言葉です。敬語は大きく分けると謙譲語、尊敬語、丁寧語の3つに分類されます。 謙譲語は、敬意の対象になる人を高めるために自分側の行為をへりくだって使う言葉、尊敬語は敬意の対象になる人の行為を高める言葉、丁寧語は、話しの聞き手や読み手に対して敬意を表す言葉です。 ここでは、「見る」の尊敬語と丁寧語について解説します。

「見る」の尊敬語:「ご覧になる」

尊敬語は、敬意の対象者の行為や物事、状態を高める敬語表現です。「見る」の尊敬語は、「ご覧になる」「見られる」になります。 謙譲語は自分側が「見る」動作を行うのに対して、尊敬語は敬意の対象である人が「見る」動作を行い、「見る」という言葉は「ご覧になる」「見られる」といった尊敬を表す形に変化します。

「見る」の丁寧語:「見ます」

「見る」の丁寧語は、「見ます」です。 丁寧語は、話しの聞き手や読み手に対して敬意を表す表現で、語尾に「です・ます」をつけます。ビジネスシーンでは部下や同僚に使用し、日常生活では、友人や知り合いなどの幅広い範囲に使うポピュラーな敬語です。

「見る」の例文

「見る」は敬語の種類によって形が変化する言葉です。敬語は言いなれないと戸惑うことがあります。例文を参考に使い方を覚えましょう。 丁寧にと頑張りすぎて、つい使ってしまうNG表現も併せて解説しています。

「拝見する」を使った表現

「拝見する」という言葉は謙譲語です。丁寧にとの思いから、「拝見させていただく」という二重敬語を使いがちですが、これは過剰な敬語でNG表現になります。シンプルに「拝見します」と言い切る方がスマートでしょう。 二重敬語以上にNGなのは、「拝見してください」です。「拝見する」は自分側の行為のみに使います。敬意対象者の動作に「拝見する」と使うことは失礼になりますので、間違えないようにしましょう。

  • 画面越しにお姿を拝見する。
  • 先生が描かれた絵を拝見した。
  • 新聞で御社のことを紹介した記事を拝見しました。
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初回公開日:2017年11月15日

記載されている内容は2017年11月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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