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「まずはお礼まで」の意味と使い方・目上にも使っても良いのか

更新日:2024年08月12日

言葉の意味・例文

ビジネスシーンでお客様や取引先の方、上司から何かをしていただいた際に、すぐにお会いしてお礼を伝えられない場合に使われる「まずはお礼まで」ですが、皆さんは正しく使えていますか?そこで今回はこの「まずはお礼まで」の正しい使い方や意味についてご説明いたします。

ビジネスシーンにおける「まずはお礼まで」

ビジネスシーンにおいて、お客様や取引先の相手の方、上司から何かをしていただくという場面も少なくありません。たとえばお客様からお歳暮をいただいた場合、早速お礼を言わなくてはと考えられると思いますが、すぐにお会いしてお礼を伝えられない場合、皆さんならどうされますか。 そのままお会いできる時まで何もしないということは考えにくく、通常メールや手紙でお礼を伝えるという方法を選ばれるのではないでしょうか。そのような時に気をつけなければいけないのがビジネス文章です。

こういった際に使われる、お礼をメールや手紙でお伝えする際の代表的な表現として「まずはお礼まで」という表現がありますが、これはどのように使うのが適切なのでしょうか。 そこで今回は、この「まずはお礼まで」という表現の使い方について詳しくご説明してまいります。

「まずはお礼まで」の意味合いとは

まず「お礼まで」についてですが、これはメールや手紙の結びに用いる事が多い表現です。「色々と伝えたいことはありますが、ひとまずお礼を伝えたところで締めくくります」という意味合いで用いられることが多いでしょう。 また、最初に「まずは」と一言置いていることで、相手に「すぐには会えなくても、まずはお礼の気持ちを伝えておきたいと思い連絡した」という気持ちを表すことができます。よく使われがちな「取り急ぎ」よりも丁寧な印象となり、ぶしつけな感じが薄れます。

最後の「まで」とは、範囲を示す意味合いであり、それ以外の範囲には及ばないということを示しています。つまりは「お礼を伝えたいだけですのでそれ以外にはありません」と相手に伝える表現となります。

「まずはお礼まで」の使い方

では一般的な「まずはお礼まで」の使い方についてですが、先程も記載したとおり、メールや手紙の結びに用いる事が多い表現です。それではここで例を挙げてみましょう。 ・(略儀ながら)まずはメール(もしくは手紙)にてお礼まで ・本来は直接伺うべきところですが、まずはお礼まで

まずはお礼まで申し上げます

さらに相手に丁寧にお礼を伝えたいという場合には、ぜひとも「お礼まで」と省略せずに最後まで記載するのがベストでしょう。 ・本来は直接伺ってお礼を申し上げるべきと存じますが、まずは書面をもってお礼申し上げます ・まずは御礼を申し上げますとともに、御社のますますのご発展をお祈りいたします 上記のように記載することで、お礼を伝えたい気持ちと合わせて、相手を敬っている気持ちも表すことができます。

類似表現の「取り急ぎ、お礼まで」は

「まずはお礼まで」のほかにも、ビジネスシーンで「取り急ぎ」という表現を多用されている方をよく見かけます。では「取り急ぎ」とはどのような意味合いで使うものなのでしょうか。 取り急ぎ、というのは辞書で調べると「とりあえず」という意味です。つまり、冒頭に「取り急ぎ」と一言入れることで、「本来は十分に言葉を尽くすべきころですが、とりあえずお礼だけでも急いで申し上げます」というニュアンスを含みます。しかしながら、「取り急ぎ」は忙しくて慌てている印象も与えてしまい、相手に「忙しいのにメール(もしくは手紙)を書かせてしまった(申し訳ない)」という気持ちを抱かせてしまう可能性があります。

こういったことから、上司や目上の方に対して、また取引先の方やお客様などの礼儀を尽くすべき相手には、「取り急ぎ」という表現は使わない方が良いとされる場合が多いので注意しましょう。

「まずはお礼まで」と目上の方や上司に使っても良いのか

結論から申し上げますと、「まずはお礼まで」と目上の方や上司に使ったとしても、失礼というわけではありません。しかし目上の方や上司に向けた言葉ならば、「まずはお礼まで。」と省略せずに以下のように綴っていた方が好印象ではないでしょうか。 ・まずはお礼を申し上げます ・まずは御礼申し上げます ・まずは御礼かたがたご挨拶申し上げます このように最後まで省略せずに伝えることで、「まずはお礼まで。」と言い切るよりもより丁寧な表現にすることができます。ぜひ言い換えて活用していただくと良いでしょう。

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初回公開日:2017年12月09日

記載されている内容は2017年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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