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「はりぼて」の意味と使い方・はりぼての作り方・工作方法

更新日:2024年07月21日

言葉の意味・例文

「はりぼて」と言う言葉をよく耳にします。この「はりぼて」の意味には安っぽいなどと言ったネガティブなイメージの言葉が多いです。実際にどのような使い方をするのでしょうか。また張り子の作り方を始め、日本の文化に潜んでいる「はりぼて」の紹介などをしていきます。

「はりぼて」の意味と使い方

はりぼてとは、張り子(または張子)の事を指しています。張り子は木型や粘土などで形作られたものに紙を重ねて貼り、のりが乾いた後に木型を取り除くと、中が空洞の軽くて軽量なものが出来上がります。 張り子は既に2世紀頃の中国には存在し、アジア、ヨーロッパにその技術が広まっていきました。日本には平安時代に中国から伝えられたと、言われています。現在はヨーロッパでは仮面の製法に使われていたり、日本では伝統的な玩具細工に使用され、幅広い場所で使用されています。 また、はりぼてはその他の意味として、舞台の背景の装置や小道具のことを指していたり、はりぼての中身が空洞であることから由来して「中身がない」「安っぽい」などというように、使われることもあります。

「はりぼて」の類語

Weblioの類語辞典の項目を見てみると、はりぼての類語にはさまざまな言葉が掲載されています。これらの異義素の項目を見ると「表面的に取り繕われているさま」と「外見と中身に大きな違いがあるさま」の2種類があることがわかります。 「表面的に取り繕われているさま」の項目の類語は「体のいい」「体裁のいい」「外面的にはいい」「上辺だけの」などと言った、見かけだけは良いと言う解釈に取れる言葉が多く並んでいます。見掛け倒しという意味です。 「外見と中身に大きな違いがあるさま」のところには「有名無実」「羊頭狗肉」といった言葉が並んでいます。羊頭狗肉とは、「羊の頭を掲げた店で狗の肉を売る」さまを表しています。狗とは犬の事です。見た目と中身が違うことを、ごまかすことを意味します。

はりぼての作り方・工作方法

はりぼては実に簡単に作ることができます。さまざまな材料を用いてどのような形でも作ることができるので、親子で楽しんでみたり、お子さんの夏休みの宿題に作ってみたりなども、簡単にできます。 代表的なはりぼて作りは、中の型を粘土や、おおまかに形を作った針金をアルミホイルや新聞で型どったものに、上から紙を貼り合わせ、乾いた後に型に切れ目を入れ、中の型を抜いて本番の和紙を貼り合わせて行く方法です。

具体的な作り方

①はりぼての原型となる中の型を作ります。これは粘土などで作り、乾燥させ硬化させたものならば、頑丈で上から紙も貼りやすくなるのでとても便利です。 ②細かく切り刻んだ新聞紙ではりぼての下地貼りをして行きます。このときに使用するのりは、洗濯のりや、障子に貼るでんぷん糊などの物を利用すると良いでしょう。なるべく皺にならないように丁寧に貼り合わせていきます。 ③和紙を貼り合わせて行きます。この時貼る和紙は三角形か四角形にすると、歪むことなく型に貼って行くことができます。しっかりと乾燥させた後に、表面に切れ目を入れ、開けたら型を抜きます。その後また切れ目を貼り合わせます。 ④その後再び乾燥させたら、着色をしていき、完成となります。

はりぼて風船の作り方

風船を型にしたはりぼては、基本の作り方のはりぼてよりもさらに簡単に作ることができます。膨らませた風船に細かく切った新聞紙を(ちぎったものでも良いです。)下地貼りして行きます。この時、風船の口の部分は後に風船を割る際に必要なので、紙を貼りません。 和紙を隙間ができないように、風船に貼り付けていきます。この時、1回だけでなく、複数回貼り重ねると、はりぼての強度が増します。貼り合わせた紙同士のつなぎ目の上に紙を貼り付けるようにして行きましょう。 水分が完全に乾くくらいまではりぼてを乾燥させます。しっかりと乾かさないと、後の工程が上手くできなくなる恐れがあります。乾いたら風船を割ります。少しずつ空気が抜けてきて、風船を取り出すことができます。形が歪んでも慌てずに、内側から形を整えましょう。 取り出し口を塞いで、最後に着色をして完成となります。

新聞紙でのはりぼての作り方

上記の2例は、粘土や風船で作った型に和紙を貼り付ける手法のはりぼてでしたが、新聞とアルミホイルやテープで形を整えたものの上に和紙を貼っても、はりぼては作れます。例えば、お面を作る場合は、お面になる部分のみに和紙を貼り乾燥させてから型を抜きます。 この方法なら、粘土や風船の購入などの費用もかからずに、毎日家に届く新聞で作ることができるので、コストが掛からずに手軽にはりぼてのおもちゃを作ることができて、ゴミの処理も楽にできます。 また新聞紙で型を作る場合も、シワなどができないように慎重に形を整えて行く必要があります。例えばアルミホイルやサランラップで包む方法、それから、さらに上から新聞を貼ったり巻きつけて、でこぼこを無くす方法も有効的です。

はりぼての骨組み

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初回公開日:2017年11月12日

記載されている内容は2017年11月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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