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「資する」の意味と使い方・例文5コ・「寄与する」との違い

更新日:2024年02月25日

言葉の意味・例文

「資する」という言葉について見聞きしたことはありますか?役所の公文書やビジネスで使われる形式ばった文書でなら見かけたことがある方もいるのではないでしょうか?「資する」は、一見すると非常に堅く、意味もよくわからないです。今回は「資する」の意味などを見ていきます。

「資する」の意味

みなさんは「資する」という言葉について見聞きしたことはあるでしょうか。少なくとも話し言葉としてはあまり聞いたことがないという人がほとんどではないでしょうか。 この「資する」という言葉については、多くの場合、書き言葉の中で使われる傾向にあります。その意味は、「ある物事に対し材料などを与えて、助けたり役立てたりすること」です。

「資する」の使い方

そして、「資する」の使い方についても、以上の意味から基本的に「~に資する」というように用います。言い換えれば、「何かの目的のために援助する」といったニュアンスで使われるのが一般的です。

「資する」の例文5つ

「ある物事に大使材料などを与えて、助けたり役立てたりすること」という意味をもつ「資する」という言葉ですが、日常生活の中ではあまり登場しないのではないでしょうか。 それでは、実際に「資する」という言葉はどのような形で使われているのでしょうか。ここでは、「資する」の例文を取り上げ、その意味についても考えてみましょう。

例文1「家計に資する情報だ」

「家計を助けてくれる情報だ」と言い換えてみるとニュアンスが分かりやすくなります。割引情報など、家計を「援助する」情報だということが伝わります。金銭面での援助を意味しているという点で、「資する」の意味合いが分かりやすい例と言えます。

例文2「地域の活性化に資することが期待される」

「資する」を「役立つ」という意味合いで使用しています。ビジネス文書や公文書(特に団体の設立趣意書など)の中で、ある事業などについての目的を説明するうえでよく使われるのがこの例文です。 「資する」の意味を当てはめて「地域の活性化のために(材料などを与えて)援助するだろうことが期待される」と読み替えてみると、文の全体が分かりやすくなります。

例文3「社会の利益に資する行いをすることをいう」

上の例と同様に、こちらもビジネス文書や公文書(特に団体の設立趣意書など)の中で、ある事業などについての目的を説明するうえでよく使われます。「利益」という金銭に関わりのある言葉との組み合わせで「資する」の馴染みが良い例と言えます。 「社会の利益を(その活動結果を与えることで)援助するような行いをすること」と読み替えることができます。

例文4「福祉の増進に資することを目的とする法律」

より理解しやすいように、完全な例文の形にして説明すると、「福祉を増進するのに資する」と言い換えられます。 書き言葉で書かれることが多いため、一見すると硬い文体で分かりづらいところもあります。意味は、「福祉の研究を促すとともに、住民が福祉について広く理解し、福祉に対する知識を向上させるのを助ける」となります。

例文5「生涯学習の振興に資するための事業」

「役立つ」という意味合いが強く表れた例です。「地域に資する」のみですと、地域の経済が潤う状態を意味します。しかし、この場合は「活性化に資する」としているので、経済的な意味合いに留まらずに「役立つ」という意味合いが強くなります。 そのため、「資する」の同義語として後述の「寄与する」「貢献する」で置き換えることも可能な例と言えます。「生涯学習の振興に寄与するための事業」のようになります。

「寄与する」との意味の違い

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初回公開日:2017年11月06日

記載されている内容は2017年11月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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