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更新日:2024年10月05日
届けものなどで相手の住所を書く際に、「大字」「字」という住所を見たことはありませんか。「大字」「字」とはどのような意味でしょうか。また、住所を書く際に省略は可能なのでしょうか。今回は住所の「大字」「字」について、ご紹介していきます。
目次
住所の「字」を省略するケースには二通りあり、「大字○○」や「字△△」という地名を「○○」「△△」と省略して書くケースと、「大字○○」や「字△△」という全てを省略するケースがあります。 地名だけを書くケースは、「大字」「字」という部分を省略して住所を書いたとしても、問題なく郵便物が届きますが、全てを省略するケースは、郵便物がその住所の書き方で届くかという意味では、「大字○○」の方のみ郵便物が届きます。 現在の7桁の郵便番号は町域(大字)までを現しているため、郵便番号が正確であれば、郵便番号簿に記載されている「町域」の部分から記入しても問題はありません。
「大字」については、記載しても省略しても問題はありませんし、取り扱いに差が出ることもありません。ただ、お返しを贈るなどの時に相手から受け取った住所欄に「大字」が記載されていた場合は、「大字」を記載しておくと良いでしょう。
市町村内を小区分した地名表示で、住所の「字名(あざな)」には「大字(おおあざ)」と「小字(こあざ)」があり、「小字」は「字(あざ)」とさ記載されることもあります。 「大字」は明治時代の新しい国づくりをする際に、市制・町村制へ移行するために町や村が合併し、江戸時代からの村の地名や区画を、そのまま新しい自治体が引き継いで残したものが「大字」となりました。 「字」は、豊臣秀吉が行った太閤検地の時に付けられたもので、年貢を徴収する田畑を管理するために付けていた記号のようなものでした。江戸時代になると集落が拡大するとともに人々が住んでいる場所でも村名の後ろに小字が付き始めたのが定着していったとされています。
「字」は、ほとんどが狭い範囲をさしていて、同じような意味で「町(ちょう・まち)」もよく使われていました。 この場合の「町」は、市町村の「町」とは違う意味になりますが、どのような場合が「字」で、どのような場合が「町」となるのか、はっきりとした定義はありません。 江戸時代からの地名が消え、新しい地名がついている場所も多くありますが、ほとんどの場所でその地名のことを「字名」や「町名」と呼んでいました。また、「○○一丁目」という地名は、「○○一丁目」までが一つの町名になっていました。 新しく地名を作った際には「大字」や「字」が絶対に必要という決まりはないため、付けてもつけなくても問題はありません。
明治時代の市制・町村制と似たようなケースで分かりやすい例として「大阪都構想」があります。大阪都は実現はせず「大阪府大阪市」のままとなりましたが、その時に「区」が新しくなることで、住所が変更されるという計画が立てられていました。 例えば、大阪で有名なテーマパークのある場所は「大阪市此花区桜島二丁目(おおさかしこのはなくさくらじまにちょうめ)」で、大阪都構想が実現していた場合は、「此花区」は他の区と合併し「湾岸区(わんがんく)」に変更される予定でした。 「湾岸区」になった場合、もとの「此花区」という名前はそのままに「大阪都湾岸区此花桜島二丁目(おおさかとわんがんくこのはなさくらじまにちょうめ)」となっていたようです。 例の場合だと、「此花」という部分が「大字」にあたる部分となり、「桜島二丁目」が「字(小字)」にあたる部分になります。
「字」は行政区画のひとつで、町や村を細分化したものです。住所に「大字」や「字」がついている場合、改行したり区切る時は「大字○○」「字△△」の部分で区切ります。 住所を書く時の「○○市」のように「○○」と「市」の部分で改行したり、区切って書かないことと同じように、「大字○○」も「大字」と「○○」で改行したり区切ったりすることはありません。
「字」は、区画整理が終わっておらず、「○丁目」「○番地」「○号」が決まっていない地区につけられているものなので、住所を書く時の「字」は必要なものになります。 「大字」「字」という文字の部分だけは、住所を書く時に省力しても問題ありませんが、「大字」「字」の後に続く地名も含めて省略する時はできません。 もし、相手方に住所に「大字」「字」が書かれている場合は、省略せずに書いておくといいでしょう。
記載されている内容は2017年11月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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