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観点の意味と視点との意味の違い・ビジネスでの使い方

更新日:2024年07月21日

言葉の意味・例文

日常生活ではあまり使わない「観点」という言葉ですが、改めて考えてみると、この「観点」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。そこで今回はこの「観点」という言葉の意味や使い方について、また「観点」の類義語や「視点」との違いについて、ご紹介してまいります。

あまり日常的には使わない「観点」

日常生活において、あまり使わない「観点」という言葉ですが、書籍などの文章の中やビジネスシーンではたびたび出てくることがあります。何となくで漠然とよく分からないまま今まで使われていたという方も、実際に意味はよく分かっていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし改めて考えてみると、この「観点」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。 そこで今回はこの「観点」という言葉の意味や使い方について、また「観点」の類義語や「視点」との違いについて、詳しくご紹介してまいります。

観点の意味とは

それではまず、観点という言葉の意味について調べてまいりましょう。 goo国語辞書によると「観点」とは、物事を見たり考えたりする立場、見地という意味とのことです。また漢字の成り立ちから見てみると、「観点」の「観る」とは「鸛(コウノトリ)」+「見る」から成っており、鳥が目を見開いて周りを窺うように眺めて見る、という意味合いがあります。 ここから「観点」は、「広く見渡す、見て考える」場合に使われる言葉になったといいます。 具体的な使い方としては、以下のような使い方をします。 【例】 ・環境ほどの観点からすれば~と思われる ・観点が違う ・観点を欠いている

いずれも、個人としての立場というよりも客観的な立場や立ち位置、見解を表す意味として用いられているということが分かります。

観点と視点の意味の違い

では同じような意味と思われがちな言葉で「視点」という言葉があります。人によっては「視点」と「観点」をあまり区別せずに使用されている方もいますが、「視点」と「観点」ではどのように意味が違い、どのように使い分ければいいのでしょうか。 そこでここでは、「視点」と「観点」の意味の違いについて着目してご紹介してまいります。

視点とは

では「視点」という言葉の意味や成り立ちについてクローズアップしていきましょう。 まず「視点」という言葉の「視る」とは、示す+見るから成っており、つまり一点を指差して見るという意味になります。そこから、「視」という漢字は「物事をよく注意して調べる」ことに使われるようになりました。以上の点から踏まえて「視点」と使うのは、物事を見る立ち位置や方向を表す際に使用することが多いでしょう。 【例】 ・相手の視点に立って考えてみよう ・こちらの視点から見れば○○に見えますが、別の角度から見ると△△に見えます

こうして比較してみると、「視点」という言葉は考え方や見方を変えてみる場合や、発想を転換する際に用いられますが、一方で「観点」は「考える次元やそもそもの思考の基盤からガラリと変えてみる」時に使うということが分かりました。

観点の意味と近い言葉

ここまで「観点」についてご説明してまいりましたが、ただ「観点」という言葉を多用しても分かりづらい文章となります。 そこで言葉のレパートリーを増やすためにも、さまざまな表現の仕方や意味の近い言い換え方法を覚えておくととても役立ちます。それではここで、観点の意味と近い類義語をご紹介してまいりましょう。

意見や判断という意味合いでは

意見や判断という意味合いで「観点」という言葉を使う場合には、以下の類義語に言い換えてみると良いでしょう。 ・判断 ・見解 ・見地

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初回公開日:2017年12月13日

記載されている内容は2017年12月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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