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更新日:2024年10月06日
SSDはHDDに比べて読み出し速度が圧倒的に高速であるためHDDと併用することは賢いパソコンの使い方です。ただし最大の性能を引き出すためには書き込みの制限や容量の制限を意識した上でSSDとHDDの使い分けをきちんと意識することは大事です。
目次
次に、SSDがSATA3ポートに接続されているかを確認します。SATA3ポート(実効転送速度600MB/s)ではなくSATA2ポート(実効転送速度300MB/s)に誤って接続されている状態ではSSDとの併用の性能を発揮できません。ここでAHCIモードにせずにIDEモードのままだと更に速度が低下します。 速度が上がりにくいもう1つの要因としてはマザーボードが古いことです。SSDガ最近発売された商品であってもマザーボードやパソコン自体の環境が古かったら本来の出るべき速度が出ません。併用する前にマザーボードの仕様を確認し、SATA2ポートしか搭載されていない場合は速度の向上を諦めるか環境を更新するしかないです。
次に仮想メモリとハイバネーションを無効にします。こうするとSSD とHDDを併用する際にSSDの消耗を抑え、空き容量を確保できます。
あらかじめよく使うファイルを先読みしておく機能のことをSuperfetch/Prefetchと言います。HDDと併用するSSDはそもそも読込速度が高速なのでこの機能は不要です。コンピューターはWindowsエクスペリエンス インデックスによってHDDかSSDを判断することができます。エクスペリエンスインデックスの値が5.9以下だとHDD、逆に6.5以上だとSSDだと認識します。そうすると自動でSuperfetch/Prefetchオンオフしてくれることもあります。
次に、SSDはデフラグが不要なので自動デフラグ機能を無効にします。これはSSDはデータがばらばらに配置されていても読み書き性能が変化することはないからです。その場合デフラグを有効のままにしますと不必要にSSDを消耗させるだけになり、せっかくSSDを併用しているのに期待通りの性能を発揮できなくなります。 ただ、WIndows7以降のPCにおける併用導入であればSSDは自動的にデフラグ対象から外れるはずですが念のために確認しましょう。「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「ハード ドライブの最適化」をクリックし、ディスク デフラグ ツールというウィンドウではOSをインストールしているドライブが未実行になっているか確認しましょう。
SSDとHDDの併用際の手順として残りの操作は、復元ポイントの削除、ユーザー環境変数の変更、のデータをHHDへの移動です。復元ポイントはCCleanerを使って削除します。ユーザー環境変数の変更方法としては以下となります。スタートメニュー→コンピュータを右クリックしてプロパティ→システムの詳細設定→詳細設定タブの環境変数をクリックします。 「◯◯のユーザー環境変数(U)」の方にある編集をクリックすると「ユーザー変数の編集」というウィンドウが表示されます。そこで変数名は「TEMP」「TMP」そのままで変数値を任意のドライブのフォルダに変更します。OKをクリックすると反映されます。システム環境変数も同様に任意のドライブのフォルダに変更します。 最後に、ドキュメントやピクチャなどのフォルダをHDDに移動します。Cドライブ→ユーザー→ユーザー名をクリックして各種フォルダを一気に移動できます。
事前に移動先にフォルダを作成して一気にデータの移行が便利になります。Windows PCの場合、エクスプローラでドライブC→ユーザー→ログインユーザ名のフォルダを開いて下さい。 そしてFavorites(お気に入り)、Contacts(アドレス帳)、Documents(マイドキュメント)、Pictures(マイピクチャー)、Videos(マイビデオ)、Music(マイミュージック)のフォルダを右クリックしてプロパティで移動先を指定すれば、その中にあるサブフォルダ並びにファイルは全て同時に移動されます。
Windowsの他のバージョンは基本的に設定は上記のWindows7の場合と似ているが、違いとしてはWindowsのバージョンが上がるのに連れて一部の操作が省かれ、SSDの併用が少し簡単になります。Windows 8の場合のSSDとHDDの併用に関してはデフラグや自動実行スケジュールの無効化をあえてしなくて良いことです。これはWindows8以降のデフラグはSSDに対しては定期的にTrimコマンドを発行してパフォーマンスの改善を行っているためです。
Windows8.1もWindows8とほとんど変わらず、SSDとHDDの併用に関してはデフラグや自動実行スケジュールの無効化を行う必要はありません。Windows 7以降のバージョンが上がるに連れてTRIMコマンド、自動パーティションアライメント、最適化/Superfetch/Prefectch機能の無効化などのSSDパフォーマンスの最適化に役立つ機能が多くなってきて、SSDとHDDの併用がますますやりやすくなります。
Windows10の場合は、Windows7で必要であったAHCIドライバがインストールされていることの確認が必要でなくなり併用の操作が楽になります。Windows 8以降の新しいWindowsオペレーティングシステムにはAHCIドライバが搭載されるためBIOSでAHCIを有効にするだけで済みます。古いWindowsを使用している場合はまず手動でダウンロードしてBIOSで有効にする必要があります。 また、Windowsのバージョンが上がっている時期にはより高性能なSSDも市場に出回っており、併用において高速なSSDの恩恵をよりフルに受けたいのであれば仮想ページをHDDに切り替えないことも考えられます
記載されている内容は2018年02月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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