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モンシロチョウの幼虫の大きさ・見分け方・動かない場合

更新日:2024年06月28日

雑学・歴史

モンシロチョウの幼虫の観察は、子供さんにとってとてもいい体験です。モンシロチョウの幼虫を観察して、いろいろ疑問に思うこともあるのではないでしょうか。お母さんやお父さん、そして、学校の先生とともに「なぜ」をひとつずつ解決していきましょう。

モンシロチョウの幼虫の大きさ

モンシロチョウとは、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シロチョウ科に分類されるチョウの一種です。モンシロチョウは、畑などで見かけることが日常的にありました。 一般的に、アゲハチョウと並ぶ蝶々とされていましたが、現代において、なかなかモンシロチョウを見かけることもなくなってしまったのではないでしょうか。 今回、モンシロチョウの幼虫にクローズアップしました。他の幼虫としっかり区別しましょう。

モンシロチョウの特徴

モンシロチョウは、小さい蝶々であり、前翅の長さは3cmほどです。羽は白色ですが、前翅と後羽の前縁が灰黒色であり、前翅の中央には灰黒色の斑点が2つあります。モンシロチョウというのは、ただ白い蝶々ということではなく、紋がある白い蝶々のことです。春に発生する成虫は、夏に発生する成虫よりも白っぽいという特徴があります。 オス・メスの違いもあり、オスは前翅の黒い部分が比較的小さめであり、全体的に黄色っぽい傾向があります。 メスの方は、前翅の黒い部分が多くなり、前翅のつけ根が灰色です。

紫外線をあてると翅は

紫外線を当てるとメスの翅が白く、オスの翅が黒く見える特徴があります。それは、実際に人間の目では見ることができないものですが、モンシロチョウには大事なポイントであり、モンシロチョウたちは、この違いによってオスとメスの判別をしていると考えられています。

日本のモンシロチョウの歴史

日本には、「亜種 P. r. crucivora」が分布しているとされています。モンシロチョウの幼虫は、キャベツ、アブラナ、ブロッコリーと言ったものが好物なので、日本において、アブラナ科植物の栽培によってより分布を広げて来たと言われています。モンシロチョウは、日本において奈良時代に大根の栽培と共に入ってきたとも言われています。

モンシロチョウの幼虫を飼いたい

モンシロチョウの幼虫を飼いたいという時、まず第一関門は、どこでモンシロチョウの幼虫を見つければいいかということです。 スーパーマーケットでは、キャベツがたくさん販売されていますが、スーパーマーケットで販売しているキャベツのほとんどは、無農薬ではありません。 さらに、モンシロチョウの幼虫は、外側の葉から食べる傾向があり、市場に出るときには外側はほとんど捨てられてしまうため、スーパーマーケットで、モンシロチョウの幼虫と出会うケースは、ほとんどないと考えていいでしょう。 実際には、キャベツ畑というのも、都会では見かけなくなってしまったのですが、そのような場所でよく観察をすれば、モンシロチョウの幼虫と出会う可能性はあります。

モンシロチョウの卵

モンシロチョウの卵は、葉の裏あたりに1粒だけあります。大量にあるというのは、別の生物の卵の可能性大です。オオモンシロチョウは、卵をたくさん産み付けます。卵の大きさはおよそ2mm程度です。

モンシロチョウの幼虫の色・大きさ

・1齢幼虫:卵からかえった幼虫は、自分の卵の殻を食べて葉も食べ大きくなっていきます。大きさはおよそ3~5mmです。 ・2齢幼虫:一回目の脱皮があり、葉を食べてどんどん成長して、大きさはおよそ5~10mmあたりになります。 ・3齢幼虫:2回目の脱皮があり、幼虫は葉をどんどん食べて大きくなり、大きさはおよそ10~18mmあたりです。 ・4齢幼虫:3回目の脱皮があり、大きさはおよそ18~30mmになります。 ・5齢幼虫:4回目の脱皮があり、30~36mmへと成長して行きます。 5回目の脱皮でモンシロチョウの幼虫はさなぎへとなります。

モンシロチョウの幼虫の脱皮

幼虫の表皮は、とても柔軟にできていますが、表皮自体は成長しないので、いっぱいいっぱいに大きくなると、その皮を脱ぎ捨て新しいものに変わります。それを繰り返し、幼虫は成長します。

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初回公開日:2017年12月01日

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