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グリスの種類と特徴の違い・用途別の使い分け/メーカー別

更新日:2024年06月13日

車・バイク

グリスは使い勝手の良いものですが、何を選べば良いのかわかり難いですよね。でも一般の使用目的であれば悩む必要はないのです。ここではホームセンターなどで、購入目安として役立つようにグリス成分名と特徴を整理してありますから是非参考にしてください。

グリスはハンドクリーム程度の硬さを持ち、塗布した部分にとどまって長期にわたり潤滑性能を発揮するところに使用します。潤滑油ではすぐに染み出して潤滑部から流れ出てしまうような摺動箇所にこそグリスのが効果があります。 しかし自転車のチェーンなど、小さな隙間に浸透する必要のある場合は潤滑油を使用しないと効果を得ることができません。グリスの種類を選定する際は、潤滑したい構造部にグリスがしっかり馴染む硬さであるかもポイントになります。

金属材料の潤滑

金属同士の潤滑には鉱油系のグリスが安価ですし、部品を化学的に劣化させてしまう心配もいりません。グリスの種類によっては粘性が大きいため、動きを阻害するので注意が必要ですが、人力で動く自転車のハブ、ペダルなど埃の入りにくい箇所のベアリングや軸受けなどに使用するのであれば十分な機能を発揮できるグリスです。

金属材用と樹脂材料の潤滑

合成油系のグリス種類がお勧めです。樹脂材料同士の摺動や樹脂と金属の摺動部の両方に使用しても問題のないグリス種類です。中でもリチム石鹸系やシリコングリスは樹脂への化学的影響が少ないため、手動部の劣化もないので安心して使えます。ミニ四駆のギヤボックス、自転車類、電動工具など幅広い種類の摺動部に十分に対応できる潤滑能力と耐久性を持っているグリスです。

ゴム材料の潤滑

ゴムは化学的に劣化しやすいため注意が必要です。ゴム用と記載されたグリスをしますが、シリコングリスでも使える場合が多いです。少し高価になりますが、フッ素系も化学的に安定していますのでです。

水場で使うもの

釣り道具のリールなど野外で使用するものは耐水性を考慮したほうが良いでしょう。最近の合成油グリスにも耐水性を持ち合わせたものが多いので使えるものが多いです。

耐熱放熱が必要な場所

身の回りに200℃の耐熱が要求されるグリスを塗る機会はそうそう無いですが、PCを自作される方などは放熱を目的にシリコングリスを選定されます。シリコングリスは熱がかかっても安易に流れださず潤滑、放熱性能を保つことができます。

値段

グリスの値段は生産する量が支配的です。よって、汎用グリスなど大量に売られているものがやっぱり安いです。汎用グリスの成分を見て、金属、樹脂、ゴムなどに使用できそうか判断する程度で十分選定は可能です。 また、フッ素系など高価グリスもありますが、よっぽどの性能要求がある場合の除いては不要で、日常的に使用するグリスを考えれば過剰品質な場合が多いです。

グリス選定で失敗しない選び方をしよう!

以上、代表的なグリス分類と特徴をご紹介しました。ホームセンタで販売されているグリスは多数ですが、こほぼこの分類に入ります。日常で使用するグリス購入で失敗しない選定方法を最後に記載しておきます。購入の際に参考にしてください。 ・潤滑油を使用するところにはグリスは使わない ・潤滑する材質からグリス種類を選定する ・グリス選定に迷ったら万能グリスである合成油系リチウム石鹸グリスを選択する ・汎用グリスが最も安く、用途の材料に注意すれば効果は十分 ・異なるグリス種類や潤滑剤は混ぜて使わない

初回公開日:2017年11月13日

記載されている内容は2017年11月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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