純露と黄金糖の違い｜べっこう飴・カンロ飴との違い

https://d5wn5sd3xupzm.cloudfront.net/item/image/normal/1fc4de12-0f41-4957-95db-96e5e079c2d5.JPG

「飴」は、普段の生活で古来から日本人に馴染みのあるスイーツです。現在ではいろいろな種類の飴が販売されており、その味を気軽に楽しむことができます。 その中で今回は、シンプルでありながら長く愛されている商品の「純露」と「黄金糖」のそれぞれの違いにスポットを当ててみました。 また「べっこう飴」と「カンロ飴」の違いにも注目してみました。

出典: 企業内の代謝が良すぎて、絶え間なく引き継ぎ｜無料の写真素材はフリー素材のぱくたそ

「純露」はUHA味覚糖（味覚糖グループ）の商品で、「黄金糖」は株式会社黄金糖の商品です。「純露」と「黄金糖」は販売している会社が違います。 『純露』を製造しているのはUHA味覚糖です。『黄金糖』を製造しているのは株式会社黄金糖です。それぞれの会社の歴史を見ていくと、そのコンセプトの違いが見えてきます。

純露を製造販売しているUHA味覚糖は1949年設立されました。1956年に東京支店を開設しました。 1959年に大阪工場が完成した後、中部支店、九州支店、東北支店、北海道支店が開設されて、設立から17年後の1967年には、全国主要都市に営業所、出張所を設置する規模に拡大しました。 純露の需要の増加に伴い、その後も奈良工場が1972年から1997年に3か所完成し、純露の供給を拡大します。 2013年にはインドネシア事業所が開設され、UHA味覚糖グループとして純露販売の海外展開も進んでいます。

・1923年に瀬戸口商店創業（大阪坂布堺市南瓦町） ・1950年に会社組織に改組し、丸十製菓株式会社を設立 ・1952年、工場を大阪市住吉区清水丘に移転、社名を瀬戸口製菓所に改称 ・1956年　東京都荒川区に東京事業所を開設する ・1961年　本社を大阪市住吉区清水丘に移転 ・1964年　東京営業所を足立区に移転 ・1967年　九州営業所開設 ・1968年、黄金糖の需要拡大に伴い、奈良工場を新設し、本社の営業本部を奈良工場に移転する。 ・971年　名古屋営業所開設 ・1976年に現在の「株式会社黄金糖」に改称される。 ・1987年には設立時の社長に就任した瀬戸口一郎氏が黄綬褒章を授与されるなど、その功績が称えられる。

黄金糖のはじまりは、1919年に瀬戸口伊勢松が砂糖と水飴だけでつくった金色の『金銀糖』を宮崎県都城で売り出したことにさかのぼります。その後、瀬戸口商店として創業した際に、その飴の名前を『黄金糖』に改めました。 型から外れやすいように使用される離型油を塗る必要が無いよう、独自の型を開発して現在の四角柱の形になりました。気泡が入らない独自の技法で、飴の表面をなめらかで、きらきらと光る宝石のような飴が完成しました。当時は六角瓶詰めで販売されています。 しかし、第二次世界大戦中に原料の砂糖が入手困難になり休業します。さらには、空襲で工場と住居がすべて焼失し、黄金糖の存続は窮地に立たされました。そんな中、1946年に黄金糖づくりを再開します。これには、二代目瀬戸口一郎の決意がありました。 瓦礫が広がる街のなか、黄金糖の味を懐かしむ人々が、次々と訪ねて来たことに胸を打たれ操業再開を決意したのです。戦後の混乱と食糧不足のなかで懸命に材料を集め、黄金糖づくりを再開したのです。 日本人の生活スタイルは変化しましたが、創業当時の製法を守り、香料・着色料をいっさい使わないシンプルな『黄金糖』の魅力は、時代を経ても日本人に愛されてきました。 その自然な味と香り、金色の輝きは、現在、アメリカや台湾など海外にもたくさんのファンを持つグローバルな飴となっています。

出典: 無料の写真: キャンディ, 菓子屋, 甘い, 手作りのお菓子, 治療, 飴, 砂糖 - Pixabayの無料画像 ...

「純露」と「黄金糖」どちらもシンプルな味わいですが、どのような特徴があるのでしょうか。現在生産されている商品の内容を見てみると「純露」は原料に砂糖、水飴、の他紅茶味がミックスされているために紅茶、香料も使用されています。 1パック内のカロリーは100gあたりエネルギー395kcal、炭水化物98.8ｇ「黄金糖」は1パック内に1種類の味だけなので原料は　砂糖、水飴のみ使用されています。1パック内のカロリーは製品表示によると１粒（4.7g）あたりエネルギー19kcal、炭水化物4.7gになります。 100gに換算すれば、100g当たりエネルギーは404kcal、炭水化物は100gとなり、1パックあたりでは黄金糖のほうが砂糖を多く使用していることになります。