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更新日:2024年08月04日
可憐なカスミソウはブーケの引き立て役として活躍していますが、その花言葉は清らかなイメージや感謝を表す言葉が多いです。カスミソウの花言葉とブーケの主役になる花の花言葉を結び付けることで花言葉が楽しくなるため、まずはカスミソウの花言葉について学んでおきましょう!
目次
ナデシコ科カスミソウ属(ギプソフィラ属)のカスミソウは、ブーケの引き立て役として用いられることが多いため「知っている」という方も多いことでしょう。開花時期は5月~7月で最盛期は6月、花色は白が一般的ですがピンクもあります。原産地はヨーロッパと中央アジアで、香りは人にとって好ましくないと感じられることからカスミソウだけのブーケ作りは避けられます。 ギプソフィラ属のギプソフィラ(Gypsophila)はギリシア語で石膏を意味する「gypsos」と、愛するを意味する「philios」が組み合わさった言葉です。「石膏を愛する」という意味が付けられた理由は、現ギプソフィラ属が好む地質が石灰質であったからと言われています。英名は「baby's breath(ベイビーズブレス)」で、日本語にすると「赤ちゃん又は愛しい人の吐息」です。
和名はカスミソウ(霞草)ですが、沢山の枝分かれをした先に小さな白花を咲かせる姿が春霞に見えたことが花名の由来とされます。また「宿根霞草(シュッコンカスミソウ)」という和名も存在します。宿根の言葉は前世から持つ素質や能力を表す仏語ですが、ここで言う宿根は宿根草のことです。冬になると地上は枯れるが地下は休眠状態となり、春になると再び成長を行う多年草を指します。 別名は「花糸撫子(ハナイトナデシコ)」と「ジプソフィラ」で、ジプソフィラは属名でも登場しました。花糸撫子は無数の茎が糸のように華奢なことが由来とされ、撫子の名前は科名が関係しています。カスミソウの花言葉はその姿からイメージされるように清らかな言葉が多いため、プレゼントとして贈ることにも適した花です。それでは、花言葉について見てきましょう。
「感謝」は「ありがたく思い、お礼を言うこと」であり、「ありがたい気持ちを心に感じること」を表した言葉です。人は小さなことにでも「感謝」の気持ちを持つことで生きていることを大切に思い、他者や世界に対して柔軟な心を持つことができると言われています。「感謝」を忘れると人は傲慢になるため、カスミソウを見た時には「感謝」の心を思い出しましょう。 「ありがとう」の花言葉は「感謝」と同義ですが、「ありがとう」の方がメッセージ性があります。そのため、「感謝」の思いを伝える時にカスミソウを用いる時は「ありがとう」の花言葉で贈ると良いでしょう。ベイビーズブレス(赤ちゃんの吐息or愛しい人の吐息)の英名を持つ可憐なカスミソウに「ありがとう」の言葉を重ねて見ると、心に深く感じるものがあります。
「親切」は「思いやり深く人にあれこれ計ること」で、同義は「懇ろ(ねんご・ろ)」です。ここで言う「計る」というのは「そのことに心を向けて処置方法などを考えること」や「推測すること」を言い、「相手の心を考えて行うと良いことを考えて実行する様子」を「親切」と言います。「深い思いやり」も、同じ意味を持ちます。 「魅力」は「惹きつけて夢中にさせる能力」を言い、それは容姿・仕草・性格・目に見えない何かであったりします。カスミソウの他の花言葉を見てみると「魅力」は清らかな姿勢から醸し出されるものと考えられますが、霞の中に入ると視界が曖昧になり現実感が損なわれるイメージから「魅力」の花言葉が付けられた可能性もあります。
「切なる願い」は「強く願う思い」という意味で、「切」には「切る」のイメージがありますが「切(せつ)」と読む時には「強く願う様子」を意味する言葉になります。 また、「ひたすらに」という意味もあり、「願い(叶えたいこと)のためにひたすら強く思う」気持ちを「切なる願い」と言うこともあります。 「夢心地(夢見心地)」は、「夢を見ているかのような心地(気持ち)」を表した言葉で、基本的には「良い気分」を表し「現実の苦悩から離れたような快い状態」とされます。 ただ、「夢心地」状態の本人は幸せな気分かもしれませんが、周りの人がその様子を見た時に「浮足立っている」と思われ、地に足を付けない現実逃避者と評価されることがあるので注意です。
「清らかな心」は、カスミソウの花姿と結び付きやすいイメージがあります。「清らか」とは「穢れなく澄みきって美しいこと」を言い、「心」は目に見えないものですが「感情」や「精神性」と同じように扱われます。「清らかな心」という花言葉は、そのような「穢れなき精神性」を持っていることを表しています。「清い心」も同義です。 「純潔」は「穢れない心身で清らかなこと」を表し、「清らかな心」を省略したような言葉とされます。「淡い心」の「淡い」は「ほのかに感じられる程度や状態」のことで、「主張しないが微かなものを感じる心」を表します。「ほのか」は漢字で書くと「仄か」となり意味は「不確かだが何となく分かること」、「淡い」は「ハッキリと」ではなく「ぼんやり」としたものです。
「永遠の愛」は「永遠」に続く又は存在する「愛」のことです。このフレーズは、結婚する際に交わす誓いでよく用いられます。「永遠」は「遥か先の未来まで時間的な際限がないこと」を表す言葉で、「愛」は下心の恋とは違って心が真ん中にある漢字とされます。「恋は自分が相手を求めること」「愛は相手のためを思うこと」と言われますが、定義に関しては難しい話です。 「清らかな恋」は「清らかな心」に似ますが、「切なる喜び」は「切なる願い」でお伝えした「切」の漢字が用いられています。「切(せつ)」は「強く願う様子」ですが、「切なる喜び」は「喜びを願う様子」と「強く願った結果に叶った喜び」を表しているようにも聞こえる言葉です。後者の意味であった場合、「幸福」と同様の意味を持ちます。
カスミソウと言えば、白色を思い浮かべる人が多いでしょう。花束に使われるカスミソウも白色が基本ですが、合わせる花の種類やシーンに合わせてピンク色が用いられることもあります。 白色のカスミソウの花言葉は「清らかな心」「無邪気」「親切」「幸福」「無垢の愛」「感謝」「夢心地」などで、基本的な花言葉と同じです。 「親切」の言葉は「感謝」に繋がる意味合いがあり、「無垢の愛」は「幸福」を生むものという意味があります。「夢心地」については、ニゲラという花に「霧の中の愛」という別名があるので、そこから付けられたものです。 秋に立つ水蒸気を「霧」と言いますが、春に立つ水蒸気を「霞」と言い、ニゲラの別名を考えると「霞」を思わせるカスミソウに「夢心地」のイメージとして花言葉が付けられたと言えます。
記載されている内容は2017年08月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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