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車へのコンセントの取り付け方法|電圧変換の注意点

更新日:2024年11月08日

車・バイク

車にコンセントを付けたいと思いませんか?コンセントがあれば、家電製品を車で使用できます。けれど車の電圧は直流12Vで、家庭用コンセントの交流100Vとは違います。そのため直流から交流への変換が必要です。そこで今回は、車にコンセントを付ける方法をご紹介します。

車へのコンセントの取り付け方法

車に家庭用コンセントがあると便利です。コンセントがあれば、家庭内で使用している電気製品を、そのまま車で使用することができます。 でも、車で使用される電気は、直流(DC)の12Vです。一方、家庭用コンセントは交流(AC)の100Vです。直流を減圧したり昇圧することも大変なことですが、直流を交流に変換するのは更に大変な作業です。 このように、車で交流100Vのコンセントを使うには、いろいろとコンバートの処理が必要になります。しかし、コンバートを行ってくれる装置(インバーター)があり、接続も簡単です。消費電力が小さい電気製品であれば、問題なく使用することができるでしょう。それなら是非付けてみたいと思った方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、車へのコンセントの取り付け方法や使用法について説明します。項目としては、 ■車へのコンセントの取り付け方法 ■インバーターを使った車のコンセント ■電圧の返還の注意ポイント ■後付けコンセントを付ける方法 ■大きい電力を使う電気製品は使えるのか ■災害時の非常用コンセントとして 等があります。 車の中でノートパソコンを駆動したいとか、車中泊で家電製品を使いたいなど、車の中での家電製品の使用に興味のある方は、ぜひお読みください。 それではまず、取り付ける方法(場所)について説明します。バッテリーの電源を取り出せる場所がポイントです。

シガーソケットを使う

車から電気を取り出すとき、一番簡単な方法は「シガーソケット」を使うことです。もともとはタバコの火を付ける「シガーライター」のための規格ですが、今は車用電気製品のコンセントとして使われます。 車へコンセントを取り付ける時は、シガーソケットにプラグを差し込んで電気の供給を受ける方法が、加工を必要とせず簡単です。

その他の方法など

シガーソケットから電気を取り出すと、配線が表に出て気に入らない人も多いでしょう。そこで電気を「ヒューズボックス」から取り出す方法を紹介します。 ヒューズボックスは見たことがない人も多いでしょう。車の取扱説明書を見てみましょう。ヒューズは想定以上に電気が流れた時に、切れて電気が流れないようにする部品です。ヒューズボックスには車の電装品の配線が通っており、予想外の電気が流れた場合にヒューズが切れて電装品、もしくはバッテリーを守るようになっています。 次に、ヒューズボックスの中で、使っていないヒューズのスロットを探してください。特に車のオプション製品の空きが適しています。このヒューズのスロットから電気を取り出します。配線はダッシュボードの裏側を這わせば、見た目きれいになります。適当な場所にインバーターを置き、コンセント口を用意します。このように、ある程度車のDIYに慣れた人でないと行うのは難しいです。 また、大電力を取りたい場合は、バッテリーから直接電気を取る必要がありますが、電気に詳しい知識がないと危険です。ヒューズは当然必要ですし、大電力に耐える電線を使う必要があります。電気の知識のある方以外は、行わない方が賢明です。

インバーターを用いた車のコンセント

車のバッテリー直流12Vを家庭用コンセントの交流100Vに変換するには「インバーター」を使います。直流を交流に変換するので、「DC-ACインバータ」とも言います。

インバーターの選び方と使い方は?

インバーターの使い方は簡単です。シガーソケットにプラグを差し込むだけです。あとはインバーター側にあるコンセントに電気製品を差し込めば良いだけです。 しかし、購入するインバーターの「出力電力(W)」について注意する必要があります。電力は「電流(A)×電圧(V)」で表せるもので、文字通り電気の力です。電気製品には、必ず使用する時の消費電力があります。使用するインバーターの出力電力が、使用する電気製品の消費電力より小さければ、電気製品は動作しません。 それならば、出力電力は大きいほど良いとなりますが、そうではないです。シガーソケットに使われるヒューズは10Aか15A程度です。つまり、「12V×10A=120W」となり、これ以上の電力を使うと、ヒューズが切れてしまうのです。つまり、インバーターは150W程度までのものを最大にしてください。 でも、150Wを超える消費電力の電気製品を使いたい要望もあるでしょう。実際に150W以上の出力電力があるインバーターは存在しますが、バッテリーに直接つなぐ必要があります。電線、ヒューズ等、専門的な知識が必要ですので、一般的ではありません。 また、仮に500Wのインバーターを取り付けると、電圧は12Vなので電流は約42A必要です。エンジンを掛けていたとしても、車の発電機のアイドリング発電量以上であり、車の電源に無理がかかるでしょう。やはり150W付近を限界とした運用が安全です。 また、ヒューズボックスから電気を取り出す場合ですが、こちらも発熱等を考えて150W程度までのインバーターにした方が賢明です。

ヒューズボックスから電力を供給するとき

シガーソケットにインバーターを接続する方法は簡単ですが、邪魔ですし美しくないです。また、車の操作に支障が出る可能性があります。やはり、他の電装品のようにヒューズボックスから電気を供給して、ダッシュボードの裏側に配線を通してスッキリさせたいです。 ヒューズボックスから電力を得る時は、ヒューズ型の端子を使います。

空いているヒューズボックスのスロットに差し込めば、電力を取り出すことができます。マイナスはないですが、車の金属部分がマイナスですなので省略されています。この方法は、他の電気製品アクセサリーでも使えますので、マスターしておくと便利です。 写真の製品では、10Aのヒューズが入っています。間違ってプラスとマイナスを直結させてしまう「短絡」による事故防止のために、ヒューズは絶対に必要です。 また、ヒューズの刺すスロットですが、キーのスイッチに対応したものと、常時電気が流れているものがありますので注意してください。キーのスイッチに対応したスロットを使わないと、常にインバーターに電気が流れるので、バッテリーが上がってしまう危険性があります。 次にインバーターですが、プラスとマイナスの端子がある製品を選びます。

ヒューズから取り出した電気を、インバーターに接続します。マイナスは車の金属部から取ってください。 ここで配線に使う電線は、流れる電流に耐えるものを選んでください。インバーターの電力が120Wであれば、電圧は12Vですから、電流は10A流れます。よって10Aに耐える電線が必要です。 配線はできるだけ車のダッシュボードの裏側を這わせて、目立たないようにしましょう。インバーターを適当な位置に配置し、コンセント口を座席側に向かせましょう。 このようにして、スッキリとした家庭用コンセントを車に設置することができます。

インバーターにはファン付きとファンなしがある!

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初回公開日:2017年08月24日

記載されている内容は2017年08月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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