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更新日:2024年08月02日
「努めてまいります」は色々なシーンで頻繁に使われる言葉ですが、正しい意味で使えているでしょうか?今回は「努めてまいります」の正しい意味や、具体的な使い方の例文を用いて紹介します。また、より効果的に言葉を使えるよう、類語や使い分け方についても紹介します。
「努めてまいります」の意味は「頑張ります」や「努力をしていきます」といったものになります。ですが、「努めてまいります」の意味を正しく把握するには、言葉の成り立ちにも触れておく必要があります。 「努めてまいります」は「努める」と「まいります」という言葉の組み合わせです。それぞれの意味を知り、「努めてまいります」の意味をより深く学んでいきましょう。
「努める」の意味には、「力を尽くす」「役目をもつ」「仏道修行をする」といったものがあります。 複数の意味を持つ言葉ですが、この中で「努めてまいります」の意味の中で使われている言葉は「力を尽くす」が該当します。
「まいります」は「行く」または「来る」の謙譲表現となっており、へりくだる相手に対し「~します」といった意味になります。 「努めてまいります」は、単純に組み合わせると「力を尽くしていきます」という意味の言葉になり、そこから「頑張る」や「努力」という表現に繋がっていきます。 そして語源を考えると「努めてまいります」における頑張りや努力は、「力を尽くして行わなければならないこと」ということも理解できるでしょう。
実際に「努める」や「努めてまいります」はどのような場面で使っていくのが適切でしょうか。具体的に言葉を使用した例文を4つ紹介します。場面によってどのように使っていくのが良いか、例文から学んでいきましょう。
皆様のご期待に応えるべく、誠心誠意努めてまいります。 「誠心誠意努めてまいります」という言葉を耳にしたり、口にしたことがある人は多いのではないでしょうか。「誠心誠意」と「努めてまいります」は組み合わせることで、「誠意を込めて、一生懸命取り組んでいきます」というより強い表現になります。 この組み合わせは未来に対する意思を示す言葉となっていますので、過去の謝罪については使えないという点には注意が必要です。
お客様のご要望に叶うよう、取り組んでまいります。 こちらはお客様という自分から見て目上の存在からの要望に対し、取り組んでいく意思を表示した例文となります。「取り組んでまいります」に「努めて」は含まれていませんが、ほぼ意味は変わりません。言い回し方の一つとして覚えておくと良いでしょう。 厳密な「努めてまいります」との使い分けについては、類語表現の項目で解説しています。
今後、同じ過ちを繰り返さないよう、再発防止に努めてまいります。 「努めてまいります」は謝罪の際にも使われる言葉です。クレーム対応や社内での失敗など、謝罪が必要な場面において、謝罪と共に今後どういう対応をしていくか、という内容と合わせて使っていくと効果的でしょう。
声を出して笑ってはいけない場面だったので、努めて平静を装い黙っていた。 こちらは「努める」のみに対する例文です。「まいります」が付いていないため、へりくだる必要のないシーンでも使えます。 この例文のケースでは、どうしても平静を保たなければならない場面において、「平静」を強調するために「努める」を付ける形をとっています。このように「努める」は何かを強調する場面で便利に使うことが可能です。
記載されている内容は2017年11月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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