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「割りと」の意味・使い方の例文と言い換え|「割と」でも良い?

更新日:2024年07月06日

言葉の意味・例文

日常会話でも使うことのある「割りと」という言葉。でもこれって正しいの?「割りと」と「割と」どっちが合っている?類語や同義語にあたるものは?ビジネスシーンで「割りと(割と)」を言い換えるときはどのように使うのかを本稿で書いてみました。

割りとの本当の意味は

日常的にメールでも会話でもよく使う「割りと(割と)」という言葉ですが、いったいどういう意味で使うのが正しい用法のでしょうか。私は「意外と~ですよね。」というような意味合いで使っていましたが、目上の方と話すときに使うのは実は失礼だったのかも?題にしてみると不安になる言葉遣いになりますね…。というわけで、今回は実際はどのような使い方が正しいのか、まずは意味をまとめてみました。

割りととは

わり‐と【割と】 の解説 [副]「割に」に同じ。「病み上がりにしては割と元気だ」「割とうまい」

さらに見てみると、「割りと」は割にという言葉と同じような使い方だということがわかりました。これだけみると、周りの人が使っている「割りと」も自分が使っているときも正しく使えているような気がしますよね。 では割に、とはどういう意味なのでしょうか。

わり‐に【割に】 の解説 [副]思ったよりも。比較的。わりあい。わりと。「値段が割に安い」「割にこまめな男だ」

こちらが「割りに(割に)」の意味になります。「割りに(割に)」とは、思っていたよりも。比較的。わりあい。わりと。といった意味があることがわかりました。後半のわりあい、わりとは「割りに(割に)」の派生だったんですね。

割りとの使いかたは?

辞書の例文を見てみましたが、「値段が割りと安い」や、「割りとこまめな人だ」等今まで使っていたものと相違ないように見えます。基本的には、日常的に使っていた言葉の意味であっていますね。上記したように、私も意外だなぁ、と思ったときに使用していましたが、「思っていたより」に類似する言葉なので、正しい使い方ができていることが多いと思いました。

実際に使ってみた

・「Aさんって、割りと綺麗好きですよね。」 ・「割りとその案はいいかもしれないですね。」 ・「高くつく買い物になると思っていたが、割りと安く済んだ」 日常的に使っているような文章はこのようなものが多い気がしますよね。こうやって文字に起こしてみると、「割りと綺麗好きですよね」というような言い方は「見た目に反して綺麗好きなんですね。」といったような失礼な言い方に見える気もします。使い方によっては失礼な物言いだととられてしまう場合もありそうなので、気を付けて使用する必要がありそうですね。 また、「割と」は少し砕けた言い方になるそうです。使う場面には注意していきたいですね。

元々は「割合」の派生

[名] 1 全体に対する部分の、または他の数量に対するある数量の比率。率。割。「男子学生と女子学生の割合が逆転する」「空気の主要成分の割合を求める」 2 (「…のわりあいに」の形で)「割5」に同じ。「大きさの割合に重い」「冬の割合には暖かい」 3 それぞれに分けて割り当てること。割り前。割り勘。 「そりゃけうとい安いもんぢゃ。―にいたさうかいな」〈滑・膝栗毛・七〉 [副]他の物事や場合に比べてそれらの程度を超えているさま。比較的。割に。「部屋は割合にきれいだ」「割合(と)やさしい問題」

上記したものには割合という意味もあった、と記載したのですが、いざ見てみると、元々は「割合」という言葉から「割りと(割と)」という言葉が使われるようになったことがわかりました。たしかに、どちらの意味でも伝わりますが、割合から派生した言葉だと言われると納得するものがありますよね。

ビジネスシーンではあんまり使わないほうがいい言葉?

「割りと」という言い方は砕けた言い方、つまりは対等な方や部下に当たる方に対してなら失礼のない文章として使えますが、目上の方に使うのは少し違和感があるかもしれません。メールでも「割りと」なんてみませんよね。メール以外でもしゃべるときには先ほどの例文のように使い方やその時の状況によっては失礼な言葉遣いにあたることも。十分注意して使うか、後述する類義語や同類語で紹介する言い回しをしたほうが適切な言葉遣いになります。

割りと、と割とどちらが正しい?

次のページ:割との類義語、同義語とは
初回公開日:2017年03月27日

記載されている内容は2017年03月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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