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更新日:2024年07月12日
エサを口にする前によだれを垂らすパブロフのイヌ、カフェインを摂り続けることで耐性がつくわたしたち…これらは「古典的条件付け」という要素がかかわってなされています。難しいように聞こえる「古典的条件付け」は日常でも教育の場面でもよく目にしているものなのです。
古典的条件付けは、人間の自然な行動以外にも、耐性に関する証明を行いました。 パプロフのイヌと同様に、身体が自然と条件付けされており、結果的に条件反応を示すのです。
古典的条件付けを教育に用いる場合は、子どもにもたらす刺激とその関連性の内容をよく吟味してあげましょう。条件付けは、結果を知りえるためのヒントを学習させるものであると覚えておくと良いかもしれません。
古典的条件付けは、感情でも条件付けさせることができます。たとえば嬉しいとか、悲しい、怖いなどといったさまざまな感情です。 一番簡単なイメージだと、子どもが自分からお片付けをする⇒褒めてあげると、子どもがまた褒めてもらえると感じて率先してお片付けをするようになる。これは良い方法でしょう。 子どもが自発的にテストを頑張った⇒ご褒美にケーキを与えるというのも、子どもが喜んで次もやろうと思えるのであれば、有効です。 しかし逆に先にケーキを子供に与える⇒ケーキを食べたのだから頑張ろうと言って、子どもが苦手でやりたがらない教科の勉強をさせると、そのうち子どもがケーキを見ただけで嫌がることがあります。嫌がることと、褒美を条件付けさせる方法はおすすめしません。
ラットを用いた実験で、ブザー音が鳴るとラットに電撃が与えられる場合、そのうちラットは音が鳴るだけで固まったり、恐怖反応があらわれるようになるそうです。 これは人間も同じで、雷が鳴ったら怯えるトラウマであるとか、人混みに行ったら足がすくんで動けなくなるといったような恐怖に関する条件付けが見られることがしばしばあります。身体に深く刻まれてしまった条件付けを綺麗さっぱり忘れるということはなかなか厳しいです。
そのため、子どもへの教育に恐怖を持ち込むのは絶対にしてはいけません。嘘をついたから叩くとか、部屋を汚したから怒鳴るなど…そういった条件付けをされてしまった子どもは成人してからもその恐怖に支配され、普通に日常生活を送ることを妨げられてしまいます。 また、子どもがその条件を理解できずに、間違って解釈をしてしまい、何か一言でも喋れば叩かれる、部屋にいるだけで怒鳴られてしまうといった認識になってしまうことも。子どもはまだわからないことだらけ。 「なぜ怒っているのか」「どうしてしてはいけないのか」が理解できていないようであれば、感情的にならずに一から教えてあげることも必要です。
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