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ビジネス面で一人称「自分」が与える印象|ビジネスでの正しい一人称

更新日:2024年06月21日

ビジネスマナー

一人称の与えるインパクトは絶大です。私たちはよく考えて、一人称を決定しなければなりません。そこでおすすめなのが「自分」です。この記事では、一人称の「自分」が与える印象を紐解きながら、「自分」をお勧めする理由を述べていきます。

一人称とは

今日、いろいろな人に出会う機会に恵まれる私たちですが、人々が多様化する中で、どうしても人の印象を決定づけてしまうものの一つとして、一人称があげられると思います。世代によって、また男女によって一人称はだいぶ変わってきますし、今はジェンダーフリーの世の中なので、女性であっても男性が使うような一人称を使って自分を表現する人もいますよね。逆もまた然りです。今回は、自分を表現する一人称の奥深さに触れてみましょう。

そもそも一人称とは「自分」を表すもの?

もともと、「一人称」という言葉は、会話や文章などに見られるある人物のことを指します。会話における話し手を一人称、聞き手を二人称、どちらでもない者を三人称、と呼ぶように、そもそも一人称とは登場人物を指す言葉なのです。ただし、この「一人称」が「自分」のことを指すことが多いので、自分のことを表す言葉として一人称が定着しました。

一人称は「自分」を表す。

日本語の一人称は、ほかの言語に比べて実に多様です。英語の一人称ならI、フランス語の一人称ならJe、中国語の一人称なら我、というように、たいていの言語では、自分を表現する一人称が一種類しかありません。また、同じ一人称でも、文体やひらがな、カタカナ、漢字のいずれで書くかによっても印象がだいぶ違うと思います。このように、日本語での一人称は個性を表現する大事なものとなったのです。

フィクションにおける一人称

フィクション、特に漫画などでは、実に多くの登場人物が存在します。彼らの個性を引き出し、一人一人を印象付けるために、彼らに自分の一人称を所持させることが多いです。それらはまれに、現実世界では使われないような(現実世界で使用している人がいたら「イタい」と評されるような)一人称である場合があります。それは「役割語」と呼ばれます。 役割語とは、話者の人物像を想起させるような言葉遣いのことです。役割語を用いることで、特定の人物から「子供っぽさ」「かしこさ」「古臭さ」などを感じ取ることができます。それを一番簡単に表現できるのが一人称なのです。

多様化する一人称

一人称には様々な種類があります。 そのなかで、日本人が最も多く使用する、と言われているのが「私(わたし)」です。「わたくし」の砕けた言い方で、2010年以前は「私」の訓読みは常用漢字表では「わたくし」のみが認められていて、「わたし」はひらがな表記でしたが、以後は「わたし」も認められています。 「私」は公の場で広く用いられ、また歓迎される一人称です。男性であっても「私」を用いるのが礼儀でしょう。女性がプライベートで使うと、まじめな印象を持たれるでしょう。一方「わたくし」は皇族の公的演説では必ず使われるほど、公の場で好まれる一人称です。

「僕(ぼく)」は主に男性が使う一人称です。現代では、「僕」を使う人はボクっ子などと呼ばれ親しまれています。また、女性でも(フィクションにおいても、現実世界においても)「僕」を使う人は一定数存在します。よく男性の一人称として使われる「俺(おれ)」と比べると、少しフォーマルだと感じる人もいますし、かわいさを感じる人もいるでしょう。

一人称の「自分」っていつ使うの?

さて、今回のテーマとなるのは、一人称の「自分(じぶん)」です。「自分」を使っている人にはどのような人がいて、どのような印象を持たれるのでしょうか?「自分」は、文章体でもしばしば用いられる一人称で、男女ともに用いる一人称の一つです。しかし、公的な場面や、改まった文章ではあまり見かけませんよね。 1952年、国語審議会は「一人称の自分を私の意味で用いるのはあまりよくない」と決定づけた一方で、それより前に、旧日本軍では一人称を「自分」にするのを推奨されていたようです。 「自分」を一人称として用いる人といえば、(フィクションの話になりますが)『西部警察』の大門圭介さんが印象的ですよね。ほかにも、一般に関西圏に住む方が「自分」を用いていると思う人もいるでしょう。(ただし、関西圏のかたの「自分」は二人称である場合も多いです。気を付けましょう。)スポーツ選手や体育会系の人も「自分」を多用するそうです。

どんな人が「自分」を使うの?

「自分」を使う人はスポーツ選手などに多いですが、それは硬派なところを強調したいからだと考えられます。「自分」を使う人は上下関係、自身の地位に敏感で、慎重な性格の人が使うので、話し相手が「自分」を使った場合、あなたは上に見られている、と考えることもできます。 一般的に、「自分」を使うのは男性が多いですが、それは男性のほうが上下関係が重んじられる環境下に置かれやすく、またそれに敏感だからなのではないからでしょうか。

「自分」は使いやすい!

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初回公開日:2017年03月14日

記載されている内容は2017年03月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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