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名前に使えない漢字一覧|理由や基準・調べる方法もあわせて紹介

更新日:2024年09月16日

名前

名前に使えない漢字や文字にはどのようなものがあるのでしょうか。この記事では、名前に使えない漢字やその理由、調べ方などについて紹介しています。生まれてくる子供の名前を考えている方や、これから出生届を提出しようとしている方は是非一度この記事をご確認ください。

名前に使えない漢字や文字とは、具体的にはどのようなものなのでしょうか。ここでは、その基準について詳しく解説します。 文字そのものは名前に使えても、その組み合わせによっては使えなくなるケースもあります。名付けの際には、ここで挙げるような名前に使えない漢字や文字を使っていないか注意しながら考えましょう。

常用漢字・人名用漢字に該当しないもの

先述の通り、常用漢字にも人名用漢字にも該当しない漢字は、名前に使えません。 ちなみに、常用漢字は2136字、人名用漢字は863字あり、合計は2999字です。名前に漢字を使う場合、これら2999字の漢字から選ぶことになります。 出典:戸籍法施行規則|e-Gov法令検索 参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322M40000010094

数字やローマ字・旧字体の名前

これも先述した通りですが、名前に使えるのは常用漢字と人名用漢字のほかは、ひらがなとカタカナのみです。つまり、数字やローマ字(アルファベット)などは名前には使えません。 ただし、「一」「十」「百」などの漢数字は、常用漢字表か人名用漢字表に載っていれば使用できます。 また、漢字には旧字体など複数の形を持つものがありますが、常用漢字表や人名用漢字表に載っている漢字でも、その漢字の別の形が載っていないことがある点には注意が必要です。 例えば「青」は常用漢字のため名前に使えますが、その旧字体である「靑」は常用漢字でも人名用漢字でもないため、名前には使えません。 出典:戸籍法施行規則|e-Gov法令検索 参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322M40000010094

両親や兄弟姉妹と同じ名前

名前に使えない漢字を使っていない場合でも、出生届が受理されないケースがあります。その1つが、子供の両親や兄弟姉妹と全く同じ名前を使っているケースです。 このケースは実際に前例があり、昭和38年に、母と全く同じ文字の名前で出生届が提出され、それが受理されなかったということがありました。 この時は、文字は同じでも読み方が違っていたのですが、戸籍謄本には名前の読みがなを書く欄がなく、出生届を受理すると同じ戸籍内に全く同じ名前の人物が2人登録されることになってしまいます。 そのため、同じ戸籍内にいる同名の2人を区別することは難しいとされ、出生届は不受理となりました。 出典:裁判例結果詳細|裁判所 - Courts in Japan 参照:https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail3?id=23041

縁起が悪い意味を持つ漢字

あまりに縁起が悪いなど、常識的に考えて名前にふさわしくない漢字を使った名前の場合、名前に使えない漢字を使っていなくても出生届が受理されない可能性があります。 このケースでは、親が子供に「悪魔」という名前をつけようとした事例が良く知られています。「悪」と「魔」は常用漢字表に載っており、どちらも名前に使える漢字です。 そのため、役所は一旦受理したものの、後になってそれを撤回しました。その是非を問う家事審判では、「悪魔」は子供の名前としては常識を逸脱していると判断されています。 役所に拒否されなかったとしても、縁起の悪い名前は、後になって子供が辛い思いをする原因になることも考えられます。子供の名前に使う漢字は、その意味などをよく調べたうえで、慎重に検討しましょう。

名前に使えない漢字一覧

ここでは、名前に使えない漢字のうち代表的なものを、一覧にして紹介します。この一覧にある漢字は、すべて常用漢字でも人名用漢字でもないため、名前に使用できません。 使えそうで使えない漢字や、他の漢字と間違えそうな漢字を中心に選んでいますので、参考にしてください。

漢字読み方備考
ショウ・ソウ・ショク・ばら薔薇(ばら)に使われる漢字
ビ・ぜんまい薔薇(ばら)に使われる漢字
ネイ・ドウ檸檬(れもん)に使われる漢字
モウ・ボウ檸檬(れもん)に使われる漢字
ソウ・なつめナツメは木の実の一種
メイ・ヨウ・ちゃお茶の意味がある漢字
セイ・ザイ・なずなナズナは花の一種
ケイ・たま「佳」「圭」などと間違えやすい
玻璃=水晶。「波」と間違えやすい
スイ・たた-る「崇」と間違えやすい
キ・コ・くこ「記」「紀」などと間違えやすい
リン「隣」「憐」などと間違えやすい
リョウ・まと-う・めぐ-る「百花繚乱」という四字熟語に使われる。「燎」「僚」などと間違えやすい
カイ・エ「絵」の旧字体
ヒョウ・こおり・ひ「氷」の旧字体
トウ・なみ「涛」の旧字体
カ・いえ大きい家、家や門のひさしの意味。「夏」の字が含まれるが夏とは関係ない
シュウ・あき・とき秋の意味がある漢字
カク・あか-い・かがや-く、さか-ん赤い・明るいなどの意味がある漢字

名前に使えない漢字が使えるようになることもある?

人名用漢字は、これまでに国民の要望を受ける形で何度か見直しが行われており、そのたびに追加されています。 例えば、平成2年には「凜」「蓮」「柚」「颯」など、平成16年には「苺」「湊」「琥」「珀」などが新たに追加され、名前に使えるようになりました。 ところで、出生届が受理されなかった時は、家庭裁判所に不服申し立てができます。この不服申し立てがきっかけで、人名用漢字に追加されることになった漢字もいくつかあります。 ここではその中から、「渾」と「琉」の2つの例について紹介します。 出典:出生届|法務省 参照:https://www.moj.go.jp/ONLINE/FAMILYREGISTER/5-1.html

「渾」の例の場合

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初回公開日:2022年08月04日

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