口にしたくなるおしゃれな四字熟語27選！座右の銘におすすめの言葉も紹介

「文質彬彬（ぶんしつひんぴん）」とは、文明と素朴さ、または外見と内面の調和がとれていることを意味する四字熟語です。 これは孔子の「論語」に由来する熟語で、外見上の美しさと中味（本質）のバランスのとれた状態が、人として優れていることを伝える言葉とされています。

「落花流水（らっかりゅうすい）」は、落ちた花が水に流されるさまのことで、冬から春へと移り変わり、さらにその春も過ぎ去っていく光景のたとえです。そこから転じて、物事が衰えることや時が無常に過ぎ去ることを意味します。 「落花流水」は、男女の思いが通じ合った「両思い」の状態であることも示唆しています。これは落下する花を女性、流れる水を男性に見立てており、互いを思う気持ちがあれば、惹かれ合って同じ方向へ進んでいく様子をおしゃれにたとえた表現です。

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ここからは、美しい四字熟語の中でも「綺麗」な物事を形容する表現について紹介していきます。 自然や人工物、詩歌や小説といった創作物の中など、多くの事物に綺麗なものは見出されます。綺麗なものに触れたとき、それを表現できるよう多くの四字熟語を知っておくと良いでしょう。

「山紫水明（さんしすいめい）」とは、清浄で壮麗な自然の美しさを称える四字熟語です。 「山紫」は太陽の光を浴びて紫色にかすんだ山の姿を表し、「水明」は水が清く澄み切った様子を表現しています。「山紫水明」は、宿の名称や風光明媚な観光地のたとえとしても使用されている熟語です。

「羞花閉月（しゅうかへいげつ）」は、容姿の優れた見目麗しい人を表す四字熟語です。その美しさの前では、綺麗なはずの花も月も恥じらって隠れてしまうことをおしゃれに伝えています。 類義語に「沈魚落雁（ちんぎょらくがん）」があります。出典は中国の思想書の「荘子」です。これは、その美しさを見た魚は恥じらって水底に隠れ、空を飛ぶ雁は見とれて落ちてしまうさまを表現しています。

明るく澄んだ月と清らかで涼しい風を意味するのが、四字熟語の「清風明月（せいふうめいげつ）」です。そこから派生して、風流な遊びを示唆するときにも使用されます。 「清風明月」の類義語に「清風朗月」があります。「朗月」も「明月」同様明るく澄んだ月を意味する語句です。

「風光明媚（ふうこうめいび）」は、自然の綺麗な景色や眺めの良いさまを表した四字熟語です。景勝地を言い表す際によく使われる熟語の1つでしょう。 「風光明媚」な景色は春夏秋冬でさまざまです。日本は四季がある国であるため、季節ごとにそれぞれの美しさを味わえるでしょう。

「火樹銀花（かじゅぎんか）」とは、街の灯りや花火など人工の光が輝く様子をたとえる四字熟語です。 「火樹」とは灯りで赤く燃えているように見える木々を指し、「銀花」とは煌びやかな銀白色の光や銀色の花を表す言葉です。夜景の感想で「火樹銀花」という言葉がとっさに出るとおしゃれでしょう。

「紫幹翠葉（しかんすいよう）」の四字熟語が意味するのは、瑞々しく青々とした木々が織りなす綺麗な山の景色です。「紫幹」は光の加減で紫に輝く木の幹のことで、「翠葉」は緑の葉を表しています。 日本は森林が多く、山がちな地形が特徴的な国です。登山やハイキングなどで自然を満喫しているときに、ふと口にしたくなるような四字熟語の1つでしょう。

「鏡花水月（きょうかすいげつ）」は、鏡の中の花や水面の月のように、目には見えているけれど実体がなく触れられないものを意味する四字熟語です。 「鏡花水月」は、儚く幻想的な物事や心の内を表現したいときに最適な熟語で、文学的傾向が強い表現と言えるでしょう。