ソフトバンク「エンジニア」インタビュー|エンジニア組織の強みは”スピード感”と”革新性”
注目のプロダクトを生み出す企業で、エンジニアはどのような働き方をしているのでしょうか。今回は”情報革命で人々を幸せ...
更新日:2024年06月18日
少数精鋭の小回りの良さを生かして、堅実な歩みを続ける株式会社あすフィット。変化していく社会情勢を踏まえ、将来を見据えた基盤づくりも着々と進めている。同社を率いる代表取締役社長の松坂さんと、取締役部長の室橋さんにお話を伺った。
松坂:創業は2014年。SESで仕事をしてきた私が、ある会社の会計システムの運用保守を元に独立しました。最初はSESが中心でしたが、将来的な展開を考えて、受託開発にも取り組むようになり、現在の売り上げはSESと受託開発が半々くらいです。 室橋:案件例では、大手検索サイトの会員向け防災情報発信システム開発や、ゼネコンの原価管理システムの運用保守、会計システムのアドオン開発・カスタマイズ等、業種業界問わず、幅広く対応しています。 松坂:現在の社員数は8名。年間2名くらいの増員ペースで、急激な拡大はしていません。最初は西新宿のマンションの1室で事務所を開きましたが、受託を始めて狭くなったので、昨年秋、今のオフィスに移転しました。
松坂:教育分野への展開です。今、学校教育でのICT化の必要性が高まっています。今回の新型コロナウイルス感染防止のために、休校を決めた学校もありました。そこで、オンライン授業の環境整備が大いに注目されました。 このような状況で、各校のICT化を推進し、実務をサポートするのが「ICT支援員」です。これは文部科学省認定の資格制度で、きめ細かな配置計画が進められています。当社はここに注目しています。 社員が資格を取得し、学校教育のICT支援企業になれば、学校や教育委員会などに活躍のフィールドが広げられる。まだ構想段階ですが、SESや受託開発で専門性の高い知識や、上流工程から取り組んだスキルが、技術指導や提案、折衝などに活かされるのではないかと思います。 また、個人で活動するICT支援員よりも、組織的な優位性もあるでしょう。教育事業がSESや受託開発と並ぶ第3の柱となることを見据えて、少しずつではありますが基盤づくりを始めています。
松坂:技術者のやりたいことを大切にしていることです。たとえばSESでも、いろいろな案件に携わりたい人もいれば、現場が変わるのを好まない人もいますよね。それぞれの意向に応じて、業務先と相談して決めるようにしています。 言語について、やりたいけど未経験のものであれば、社外研修を紹介。受講後、学んだ言語が生かせる現場で活躍している技術者もいますよ。 室橋:外部研修は技術者に応じた形で、積極的に活用していきたいと考えています。
松坂:ええ、そうなんです。技術者の意向や会社に馴染むまでの時間も大切にしたいと思い、急激な人員拡大をしていません。 以前は定期的な帰社日を設けていたのですが、タイミングによってなかなか参加できないが多く、今はあまり行っていません。帰社日を減らす代わりに、個別で面談をする機会を設けることで、社員と連携がとれる環境を整えています。 トップダウンで命令するのではなく、社員の意向を聞き、柔軟に対応するのが当社のスタイルです。このスタイルを働きやすさと捉えていただければ、と思います。
室橋:松坂はSES企業でのキャリアが長く、私はフリーの技術者でした。今ある案件は、お互いの人脈から生まれたものが多く、長年の実績に支えられています。また、当社が受託開発も始めたことで、SESで付き合いのあるクライアントから受託開発案件も任されているケースもあります。 松坂:SESでも受託開発でも、担当しているシステムの先には、お客様のビジネスがある。そのことを忘れずに、お客様のビジネスをシステムで高めたい、という気持ちを大切にしています。 お客様の仕事に真摯に向き合うことで、信頼関係を構築してきましたし、これからもその姿勢を続けていきたいと思います。
松坂:「お客様と共にあるあすフィット」という当社の姿勢に共感し、日々の仕事に真面目に取り組める方。新規事業の構想もあるので、これからの当社を一人ひとりの技術者と共に成長させていければ、と思います。 室橋:帰社日の対応など、技術者の意向を汲み柔軟に対応していますが、だからといってわがままでいい、ということではありません。仲間意識があり、明るく接せられる人と、これからの当社をさらに盛り上げていきたいですね。
「明日+FIT」で、「明日(=未来)にふさわしい」という意味を持つ「あすフィット」の社名。また、「木も見て森も見る=Also See Forest For The Tree」の頭文字も「ASFFTT」で「アスフィット」と読む。ミクロとマクロ、両方の視点が大事という意味も、社名に込められている。 SESからスタートし、受託開発に事業を広げ、さらに新規事業の将来構想を持つ同社の姿勢は、まさに幅広い視野を持った未来志向。急激な人員拡大は行わない、と語られているように、これまでの技術者募集も、必要なタイミングに合わせたスポット的なものに限られている。 「堅実な会社で、柔軟に働きたい」と考える方に、ぜひこのチャンスを生かしてほしい。
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