ソフトバンク「エンジニア」インタビュー|エンジニア組織の強みは”スピード感”と”革新性”
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更新日:2024年06月20日
トラブルシュートが発生した現場に駆け付け、解決に当たる。Airitech(エアリテック)株式会社は、開発現場の救世主のような会社だ。もともとトラブルシュートを得意として、エンジニアのキャリアを積み上げてきた代表取締役の山﨑政憲さんにお話を伺った。
山﨑:トラブルシュート&システム性能サービスとビッグデータ/AI活用支援、Web開発コンサルティングサービス、インフラ構築支援の4分野で構成しています。お客様との接点となるのがトラブルシュート分野で、それを機に他分野に仕事が広がるのが基本的なパターンです。
山﨑:たとえばECサイトの利用者が増加し、サイトの性能が落ちたり、企業の事業成長とシステムの性能が合っていなかったりなどが例として挙げられます。システム更改を進めていても、メンバーだけでは手に負えないこともあれば、長年の課題をずるずると引きずっていることも。そういった悩みを弊社が改善・解消に向けて取り組んでいます。 また、私たちの業務は業界業種問わず対応ができます。システムを1から作り上げるときは、業種や領域に応じた知識や技術が必要ですが、私たちが取り組むのは一旦、出来上がったもの。その段階になると、業務寄りの知識よりも、コンピュータ全般にわたる知識のほう重要になるからです。
山﨑:学生時代からずっとプログラミングが好きで、ソフトウェア開発会社でPG、SEとしてキャリアを積んできました。ある朝、納期の迫ったシステムがうまく動作しないという話を聞きました。現場は相当焦っていたのですが、確認したら問題がある箇所が分かって。該当箇所を指摘して、処置をしたら正常に動くようになったことがありました。 それから社内で、「山﨑はトラブルシュートが得意」と一目置かれるようになり、私も「そういうニーズがあるのか」と思うようになりましたね。
山﨑:PG、SE、とキャリアを積み上げると、PMやアーキテクト担当など、自分の得意分野や志向に合わせたキャリアアップの方向性があると思うんですが、トラブルシュートもその一つになると思います。エンジニアの特性から見ると、日常生活の中でも、「このサービスは遅いな」「性能を上げるのに何か工夫できないかな」といった視点が持てる人。できるだけ早く、効率よく動かすことに関心がある人ですね。 データベースを問い合わせるときも、書き方や設計により速度は変わります。どうすれば早いSQLが書けるのか、どんなデータベース設計がいいのか。こういったことを考えて、学ぶ意欲がある人がトラブルシューターに向いていると考えています。
山﨑:新卒採用なら、まず一般的な開発業務に当たり、そのなかで早く快適なプログラムを書くことを学びます。そして5~6年先のキャリアアップしていくなかで、トラブルシュートを志向すれば、そういった案件の担当をお願いしていくようにしています。 中途採用では、同じような仕事をしてきた人は即戦力として活用していきますし、そうではないけれど関心がある人は、開発業務をベースにトラブルシュートを担当するようにしています。
山﨑:まず、圧倒的に多くのシステムに関われることです。一般的に一人のエンジニアが1年で関われるプロジェクトは1~2件程度だと思いますが、トラブルシュートであれば、年間50ものシステムに関わることも可能です。 また当社に依頼が来るのは、プロジェクトの最終局面や問題が長引いてから。そのため「ずっと解決できなかったことが、これで解決できた」「やっと光が見えてきた」とお客様に喜ばれることが多いですね。その声も直接届きます。こういった声は本当に嬉しいですし、エンジニアとして大きな励みになります。
山﨑:これまで当社は、コンピュータシステムのパフォーマンス改善を中心に取り組んできました。そのために徹底的に測定し、勘や主観に左右されることのない手法を確立してきました。これはシステムに限らず、企業の生産性向上そのものにも応用できるのではないかと考えています。 この手法は、プロセスマイニングと呼ばれる欧米発祥の考え方で、日本にも導入され、近年注目されています。たとえば私たち人間も定期検診を受け、何か不調があれば、薬を飲んだり食事を考えたり、治療や手術するといった対応していますが、これを企業活動にも取り入れる手法のことです。 企業活動全体を調べて、問題点を明らかにし、適切な改善策を提供できる会社になりたいと考えています。社員もエンジニアだけでなく、営業やコンサルができる人材も揃え、増強していきたいですね。
山﨑:そうですね。前職でミャンマー人のエンジニアと接点があったので、今もミャンマー出身社員が多く在籍しています。特に海外案件を担当しているわけではなく、日本語にも不自由のないメンバーなので、日本の顧客に対応しています。外国人も日本人もエンジニアという点ではフラットです。 ただし、今後彼らが帰国を希望したとき、ミャンマーでも受け皿になる場所を作りたいと考えています。支社を開設して、ミャンマーでも高度なITサービスを提供できれば、エンジニア育成の点でも、ミャンマー社会にも貢献できたらうれしいですね。
トラブルシュートが発生している現場に入っていく。決して明るい場ではなく、なかなか勇気がいることのように思われる。しかし、「そんな現場を徐々に明るくしていくことにやりがいがある」と山﨑氏は言う。多くの人のスキルやアイデアを活かし、問題解決に向けて取り組んでいく。 情報共有のツールも発達しているため、社内SNSでも多くの意見が飛び交い、ノウハウを共有しあっているそうだ。仲間と協力しあい、問題解決を目指す。エンジニアのスキルを、そういった場で活用していきたい方にぜひ注目してほしい。
記載されている内容は2020年07月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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