アイコニックの意味・アイコニックファッションとはどんなものか

それではアイコニックファッションといえば、どういうものを連想するでしょうか？ファッションでいうアイコニックとは、ファッションリーダー的な存在やファッションの系統を意味しています。いくつか例を見てみましょう。

菅田将暉さんは、若者に斬新なファッションアイコニックの例として挙げられます。例えば、90年代のグランジスタイル(着飾らない、自然体で気だるい感じ※気になる方はグランジロックアーティストのニルヴァーナをチェックしてみて下さい)をうまく取り入れています。彼はコムデギャルソンの柄物のカラフルなシャツをサラッと着こなしたり、ビーサンにスーツを合わせたりするなど、自分が自然体で居られる好きな服装を流行に左右されずに楽しんでいます。 彼を参考にして、グランジスタイルを楽しんでいる若者が現代のアイコニックファッションを楽しんでいると言えます。

その他にも、裏原系ファッションのアイコニックといえば、なんといっても最近では、お祝いムードに包まれているりゅうちぇる＆ぺこのカップルが最近は印象強いでしょう。 りゅうちぇるさんのファッションのトレードマークは、カールした金髪にヘアバンド、ド派手なカラータイツに半ズボンに時には厚底靴といった、本人曰く「エアロビボーイ」がメインテーマになっていることが多いです。 彼は原宿系だけでなく、80年代＆スポーティーさも加えた独特なファッションスタイルをもっています。一時はSNSでもりゅうちぇるさんのヘアやファッションを真似する方も出てきました。 一方でぺこさんは、原宿系ブランド「PECOCLUB」のオーナーさんでもあります。 彼女はスクールガール風、大人レディ風、キャラクターを使った甘辛ミックスなコーディネートなどのスタイルを真似する女の子はぺこガールと呼ばれています。

今までの「アイコニック」をファッションをベースに振り返ると、時代ごとにアイコニックの意味合いは変わっており、その時代ごとの特徴が見て取れます。 過去に流行したファッションやメイクを参考にして、時代ごとのアイコニックを見ていきましょう。

90年代にファッションやメイクのトレンドを作ったという意味で、強烈な印象を残したのは、なんといっても安室奈美恵さんではないでしょうか。 彼女のファッションは、へそ出しルック＆ミニスカートに厚底ロングブーツ、極端に細い眉毛にブラウン系シャドーメイク、そして日焼けサロンで焼いた浅黒い小麦肌にシャギーが入った茶髪のロングストレートヘアが特徴的です。 男性に媚びず、自分のしたい恰好を突き通す姿に共感を持つ女性が増え、女性がトレンドを引っ張っていく風潮が見られました。

一方で2000年代では、浜崎あゆみさんや宇多田ヒカルさんを始めとする女性シンガーの全盛期であり、浜崎あゆみさんは特にギャル系ファッションのアイコニックとして強く印象付けられました。 安室奈美恵さんがロングヘアだったのに対して、彼女の金髪ショートヘアのやんちゃギャルな風貌は、当時はとても新鮮でした。そして、彼女のネイルも注目ポイントです。派手で奇抜ながらもパッと目を惹く色合いのネイルはたちまちになりました。 さらに大阪のおばちゃんのイメージが強いヒョウ柄や迷彩柄を流行させたのも彼女です。彼女のアルバム「Duty」では全身豹になり、真っ赤な口紅をつけた姿は当時の女の子を魅了しました。 その他にも、携帯をキラキラにデコレーションしたり、海外セレブ風の大きめサングラスなど、彼女が身につける物全てがトレンドとなりました。まさに彼女自身が強烈なアイコニックだったと言えます。

海外にも、アイコニックという言葉を活用しているアーティストがいるのでご紹介します。