アイコニックの意味・アイコニックファッションとはどんなものか

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アイコニックという言葉を聞いたことがありますか？歌手で大胆なベイビーショートヘアが印象的な「ICONIQ」さん（現：伊藤ゆみ）を思い浮かべる方も多いでしょうか。彼女については後ほど述べるとして、アイコニックという言葉の意味や使い方について考えてみましょう。

そもそも、アイコニックとは和製英語なのか、それとも英単語としてあるものなのかを調べていきます。 コンピューター用語の「アイコン」（特徴を示す小さな図形）から派生した言葉です。英和辞典によると、iconic「肖像の、偶像の」「象徴的な」という意味になります。

それでは、「アイコニック」をどういう風に使うか、トラッド・ジャパンの例文をお借りして英文で見てみましょう。The cherry blossom is regarded as an iconic flower of Japan.（意味:桜は日本の象徴的なお花とされています。）となります。 その他にも、英文を使うとわかりやすいので、例を挙げてみると、Shibuya 109 has bicome an iconic fashion playground for women all around the world for fashion-forward designs. (意味:渋谷109は先端を行くファッションデザインで、いまや世界中の女性にとって象徴的なファッションの聖地となっている)となります。 その他には、「アイコニックなデザインはあえて避けた」などとも使います。

それでは、歌手で女優のICONIQさん(現:伊藤ゆみ)のことをちょっと検証してみましょう。 彼女の経歴を見てみると、その名前にした意味がわかる気がします。

彼女は鳥取出身ですが、韓国国籍でアイドルグループの一員として活動していた時期もあります。アイドルグループの解散後はソロで活動後にロサンゼルス留学をし、その後日本でICONIQと改名し「わたしは変わる」といったキャッチコピーで歌手として再デビューします。 宇多田ヒカルさんに憧れて芸能活動を志望していたようですが、デビュー前は韓国語は話せなかったのもあり、父親にデビューを反対されています。しかしレッスンを経て韓国でのアイドルデビュー後は歌手や女優の活動をされています。

その後、上記に述べたように「わたしは変わる」といったキャッチコピーで当時はベイビーショートヘア、つまり坊主頭で強烈な印象を残しました。当時は資生堂のCMでも自身の歌声に合わせて美しいベイビーショートスタイルの彼女が大変話題になりました。 ここでアイコニックという言葉の意味に戻りますが、心理学用語に「アイコニック・メモリ( iconic memory)」という言葉があります。一般的に「映像的記憶」といった意味で訳されます。 つまり彼女の美しい坊主頭は世間に強烈に「映像的記憶」として残されました。 彼女自身、ロサンゼルス留学も経て、「わたしは変わる」といったキャッチコピーの意味合いは深く感じられます。当時のインタビューでも、「ICONIQのテーマは変わることに勇気を持っていて、無機質で強くてクールな女性という意味を持っており、誰かのアイコンになりたいという思いがあった」と話しています。

ちなみに現在の彼女は、ICONIQという名前を改め、再び伊藤ゆみという名前に戻しています。彼女のインタビューでは、「ICONIQという名前の時は、音楽性やアーティスティックに見てもらいたい、という自身の理想像に気持ちが追いつくまでに時間がかかった」と話しています。 そういった経験も踏まえて、現在は「ありのまま、素のままの自分を見て欲しい」といった意味を込めて、元の「伊藤ゆみ」という名前に戻しました。