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目処と目途の違い・意味の違い・どっちを使うべきか使い分け方法

更新日:2024年01月27日

言葉の意味・例文

日常生活のちょっとした場面やビジネスシーンにおいて、「めど」という言葉を使うことは意外にあります。しかし文章にした際に、「目処」と「目途」は何がどのように違うのでしょうか。そこで今回はこの「目処」と「目途」の2つの言葉について詳しくご紹介してまいりましょう。

「目処」と「目途」

日常生活のちょっとした場面やビジネスシーンにおいて、「めど」という言葉を使うことは意外にあります。しかし文章などにしようとした際に、パソコンなどでは「目処」と「目途」のどちらも漢字表記変換で表示されます。一体「目処」と「目途」は何がどのように違うのでしょうか。 そこで今回はこの「目処」と「目途」の2つの言葉について、その意味や違いなどについて詳しくご紹介してまいりましょう。

「目処」と「目途」の意味の違い

それではさっそくですが、違いを理解するためには「目処」と「目途」というそれぞれの言葉の意味について理解する必要がありますので、調べてみました。以下に詳しくご紹介してまいりましょう。

「目処」の意味

まず「目処」を調べてみますと、「目処」とはなにか目当てがある場合や、物事の見通しに対して使われることが多い言葉で、広辞苑には「目指すところや目当て。だいたいの見当。目標。」とあります。 「目処」自体にはそれほど具体的な意味はありませんが、「目処」の後にどのような言葉をつけるかで、意味はさらに区別化されています。たとえばの例を以下に記載いたします。

目処が付く

実現や解決などの見通しがつくこと。また見通しがはっきりすること。予測がつく。

目処をつける

見当をつけたり、見通しを立てること。目星をつけること。

「目処」の由来とは

「目処」という漢字が使われるようになったのは、一説に「目で見ることのできる処(ところ)」という意味からきていると言われ、目指すところの意味から目標や目的、目当てという意味になったのではないかと言われています。また他説では、針の穴という意味の「針孔」を「めど」ということから意味が転じて、糸でその穴を狙う意からきているとも言われています。

「目途」の意味

次に「目途」という言葉についてですが、これを「めど」と読むと「目処(めど)」と区別しづらいのですが、実は「目途」は「もくと」と読みます。これは当て字とされ、当て字を音読みにした漢語的表現と呼ばれるもので、「目標」という意味合いを持っています。 広辞苑にも「もくと」で調べると「目当て。見込み。めど。」とあり、単純に終着点について意味した言葉だと言えます。 しかしながら日常会話で「目標」のことを「もくと」と表現することはまずなく、従って「目途」という漢字での表記は日常的ではないと推察されます。ただ、「目途」を「めど」と読んだからといって間違いではないようですので、「目途」はあくまで「目標」としての意味だと認識しておくと良いでしょう。

「目処」と「目途」の使い分け方

一見して「目処」と「目途」はそれほど区別して使い分けられているわけではないということが判明しました。しかし敢えて使い分けるとしたらどのように区別すればよいのでしょうか。 端的に分かりやすく一言でご説明すると、「目処」は見通しという意味合いを強く持ちますが、対して「目途」はあくまで「目標」という意味だということです。これらを踏まえた上で、以下に例文を交えて使い方をご紹介してまいります。

次のページ:目処と目途は常用漢字なのか
初回公開日:2018年02月06日

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