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「宗」という漢字の意味・「宗」を使った名前の付け方

更新日:2024年09月16日

名前

「宗教」「宗家」などなんだか堅苦しいイメージのある「宗」という漢字は、どんな意味があるのかご存知ですか。「宗」とはもともと「祖先信仰」を表している漢字でした。その他にもいろいろな意味や読み方があり、またその意味から名付けにもふさわしい漢字です。

「しゅう」という読み方の意味は、「同じ源からでた学説や教義、またそれを奉じているいる人たち」の事を指しています。 「宗教」や「宗派」などはこの読み方に属しています。「宗派」は主に仏教で用いられております。キリスト教の場合は、「教派」です。 仏教の宗派は、教義や歴史的な経緯によって生じた分流のことをいい、天台宗、真言宗、浄土真宗などは、大乗仏教の宗派と呼ばれます。

「そう」という読み方の意味

「そう」という読み方のには、「おおもと」「本家」というものと、「頭」「長」という意味があります。「宗家」という言葉を聞いたことがあるでしょう。「宗家」というのは家元や一門の正嫡の家系の事です。能楽など日本の伝統芸能や古武道の「家元」の言い換えとして、称号のように用いられています。 長や頭を表すものとしては、「宗匠」「宗主」があります。また、「本流」や「長」を表す読み方なので、「尊ぶ」という意味も持っています。「宗尚」(そうしょう)はまさに尊ぶという意味の言葉です。

「宗」を使った名前の付け方と意味

「宗」は名付けにも使われます。多くは「しゅう」「むね」「そう」などと言った読み方が使われますが、「たかし」「かず」「とき」「のり」「もと」「ひろ」と人名のみに使われる読み方もあります。 「宗」は長や頭という意味や、本流、尊ぶという意味もあるため、「人のうえにたつことのできる、器の大きな人間に」や「自らを高め、周りに良い影響を与える人に」「周りに尊ばれ、周りを尊ぶことのできる人に」などという願いを込めることができます。

男の子

「おおもとになる」「長になる」ということから、男の子の名付けに適している漢字です。一文字で「たかし」と読むこともできますし、今時ならば「そう」や「しゅう」と読ませてもいいでしょう。 また他の漢字と合わせて「高宗」(たかのり・たかむね・たかとき・たかひろ)や「宗一郎」(しゅういちろう・そういちろう)など、名前をつける親の数だけ読み方があります。

女の子

女の子の名付けにつける場合には、他の柔らかいイメージの漢字と組み合わせて、可愛らしい字の印象にするのもいいでしょう。 宗子(そうこ・たかこ・かずこ・もとこ・のりこ・しゅうこ)や「千宗」(ちひろ)「宗奈」(もとな・ひろな・のりな)など宗にはたくさんの読み方があるので、考えるのが楽しくなります。

「宗教」の「宗」の意味

宗教は「安心や慰め、幸福を得ようとして、神や仏を信仰する」=「教えを大切にする」という意味で、「宗」=「一番大切な」と「教」を組み合わせた言葉です。また「宗」には尊ぶ、貴ぶという意味もあり、その神や仏、教えを尊ぶということも表しています。 もともと、宗という字には、神に関する漢字の「示す」が使われていることも、この字が、人々の拠り所となる信仰に使われたことに関係しています。

宗は祖先を表す字です

「宗」はおおもと、つまり先祖を表す漢字です。もともとは祖先の御霊を祀る祭殿の意味だったこの漢字は、その意味から「祖先を尊ぶ」「祖先の霊を守る」=本家、本流、そして本家の「重要なもの」である長や頭という意味を持ちました。 宗は、名付けに使う際には「一族の中心となる」という意味から、「人の上に立つ器の大きな人間になってほしい」という願いが込めることができます。 また「宗」は「一族の中心」「尊ばれる存在」ということから、「周りに影響を与える」ということも示しています。「宗」という字を使うことで、「周りに良い影響を与える、貴重な存在」という想いも込めることができるでしょう。 「宗」にはいろいろな意味や読み方があります。漢字の意味を知り、名付けに使う際には、読みやすく書きやすい、みんなに愛される名前を考えてください。

初回公開日:2018年01月11日

記載されている内容は2018年01月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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