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「宗」という漢字の意味・「宗」を使った名前の付け方

初回公開日:2018年01月10日

更新日:2020年05月19日

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言葉の意味

「宗教」「宗家」などなんだか堅苦しいイメージのある「宗」という漢字は、どんな意味があるのかご存知ですか。「宗」とはもともと「祖先信仰」を表している漢字でした。その他にもいろいろな意味や読み方があり、またその意味から名付けにもふさわしい漢字です。

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「宗」という漢字の意味

「宗」という漢字は、自分のルーツである「祖先」を意味する言葉です。そのことから「おおもと」「総本家」という意味になりました。のちにおおもとを守る長や頭のことも意味するようになり、そこから尊ぶや貴ぶという意味も持ちました。 「おおもと」を意味する言葉として「宗子」(跡継ぎ、長男)や「宗家」(一門、一門の本家・家元)があり、長や頭を意味する言葉は「宗匠」(大工の頭、棟梁)や「宗主」と言います。 師のことを「宗師」、長老として尊ばれるものを「宗老」と呼び、尊ぶものとします。 また「主だったもの」「重要な物事、人」のことも「宗」とします。「宗臣」(重い役について世間から尊敬されている家臣)、「宗旨」(そうし、主旨のこと)がその意味を表します。 「宗」は一族そのものも表しています。同じ祖先から出た一族のことを「宗門」「宗族」、同じ源から出た流派、学説、教義などを「宗派」とします。

宗旨と趣旨

「宗旨」は「そうし」の他に「しゅうし」とも読み、「しゅうし」と読む場合にはその人の主義主張、好みなどを表します。「宗旨を変える」とは、それまでの主義や主張、好みを変えること、そのほかに信じていた学説や信仰していた教義を変えることです。 趣旨は、宗旨と意味も読み方も似ていますが、趣旨の方は「物事をする狙い」「あることをする時の考え、目的」のことを表します。 よく主義主張を変えること、趣味を変えることを、趣旨替えと使うがありますが、これでは「目的を変えること」となってしまいますので、趣味を変える、主義を変えるの場合には、宗旨替えが正しい表記になります。

もともとは「先祖信仰」

宗はもともと祖先の霊を信仰する「祖先信仰」を表していました。それから転じて、「祖先をもととする」すなわち、物事の始まりを表す「もと」という読み方や、中心を表す「むね」(胸=心臓のこと)という読み方を持ちました。 宗の表す、御霊屋は先祖を祀る廟のことを言い、この廟が一族の中心であると考えられてきました。そのため、宗は「一族の中心」という意味を持ち、そのおおもと、中心を尊ぶという意味も持ちました。 また「宗」には「祖先の中の有徳者」という祖先の中の、一族を名のあるものにした人物を祀る、尊ぶと意味もあります。

「宗」の成り立ち

「宗」は「うかんむり」と「示」でできている会意文字です。うかんむりは屋根が覆いかぶさっている形を表しており、家屋を表しています。宗に使われているうかんむりは、神殿です。 うかんむりの中に入っている示は、二が天を表し、下の作りは月、星、日を表しています。このため示は、天が天文によって吉凶を占うものであり、神を表す文字に多く用いられます。 また他の説では、示は足つきの祭壇のことを言い、この祭壇の上に置かれた生贄から血が滴っている様子を表しているとされているそうです。 このことから宗は、神殿の中にある祭壇を意味し、祖先信仰から、神=祖先の霊を祀った御霊屋(みたまや)の意味から、尊い、おおもと、本家を表すようになりました。

「宗」の読み方

宗は「むね」「しゅう」「そう」というのが主だった読み方です。この読み方それぞれに意味があります。 「しゅう」「そう」は音読み、「むね」は訓読みです。 訓読みではそのほかに「尊ぶ」(たっと・ぶ)「貴ぶ」(とうと・ぶ)という読み方もあります。これは、宗は「祖先の御霊屋」(みたまや)という意味を持つため、御霊屋を守る宗家を尊ぶ、本流である本家を貴ぶという意味から、この読み方が付加されました。 また人名で使うものには「尊ぶ」から「たかし」、おおもとから「もと」というように、宗の意味から取られた読み方があります。そのほかにも「かず」や「とき」、「とし」「のり」「ひろ」などの読み方があります。

「むね」という読み方の意味

「むね」という読み方には、「そのものの主とすること」「大事な点」という意味があります。「安全が一番だ」ということを伝えるときに「安全を宗とする」というように言い換えて使うことが可能です。 また「宗と」となるとその意味は、集団の中の「長」や「大将」、重要な人物を指したり、一番重要なこと、というようになります。これは古語に分類されている言葉です。

「しゅう」という読み方の意味

「しゅう」という読み方の意味は、「同じ源からでた学説や教義、またそれを奉じているいる人たち」の事を指しています。 「宗教」や「宗派」などはこの読み方に属しています。「宗派」は主に仏教で用いられております。キリスト教の場合は、「教派」です。 仏教の宗派は、教義や歴史的な経緯によって生じた分流のことをいい、天台宗、真言宗、浄土真宗などは、大乗仏教の宗派と呼ばれます。

「そう」という読み方の意味

「そう」という読み方のには、「おおもと」「本家」というものと、「頭」「長」という意味があります。「宗家」という言葉を聞いたことがあるでしょう。「宗家」というのは家元や一門の正嫡の家系の事です。能楽など日本の伝統芸能や古武道の「家元」の言い換えとして、称号のように用いられています。 長や頭を表すものとしては、「宗匠」「宗主」があります。また、「本流」や「長」を表す読み方なので、「尊ぶ」という意味も持っています。「宗尚」(そうしょう)はまさに尊ぶという意味の言葉です。

「宗」を使った名前の付け方と意味

「宗」は名付けにも使われます。多くは「しゅう」「むね」「そう」などと言った読み方が使われますが、「たかし」「かず」「とき」「のり」「もと」「ひろ」と人名のみに使われる読み方もあります。 「宗」は長や頭という意味や、本流、尊ぶという意味もあるため、「人のうえにたつことのできる、器の大きな人間に」や「自らを高め、周りに良い影響を与える人に」「周りに尊ばれ、周りを尊ぶことのできる人に」などという願いを込めることができます。

男の子

「おおもとになる」「長になる」ということから、男の子の名付けに適している漢字です。一文字で「たかし」と読むこともできますし、今時ならば「そう」や「しゅう」と読ませてもいいでしょう。 また他の漢字と合わせて「高宗」(たかのり・たかむね・たかとき・たかひろ)や「宗一郎」(しゅういちろう・そういちろう)など、名前をつける親の数だけ読み方があります。

女の子

女の子の名付けにつける場合には、他の柔らかいイメージの漢字と組み合わせて、可愛らしい字の印象にするのもいいでしょう。 宗子(そうこ・たかこ・かずこ・もとこ・のりこ・しゅうこ)や「千宗」(ちひろ)「宗奈」(もとな・ひろな・のりな)など宗にはたくさんの読み方があるので、考えるのが楽しくなります。

「宗教」の「宗」の意味

宗教は「安心や慰め、幸福を得ようとして、神や仏を信仰する」=「教えを大切にする」という意味で、「宗」=「一番大切な」と「教」を組み合わせた言葉です。また「宗」には尊ぶ、貴ぶという意味もあり、その神や仏、教えを尊ぶということも表しています。 もともと、宗という字には、神に関する漢字の「示す」が使われていることも、この字が、人々の拠り所となる信仰に使われたことに関係しています。

宗は祖先を表す字です

「宗」はおおもと、つまり先祖を表す漢字です。もともとは祖先の御霊を祀る祭殿の意味だったこの漢字は、その意味から「祖先を尊ぶ」「祖先の霊を守る」=本家、本流、そして本家の「重要なもの」である長や頭という意味を持ちました。 宗は、名付けに使う際には「一族の中心となる」という意味から、「人の上に立つ器の大きな人間になってほしい」という願いが込めることができます。 また「宗」は「一族の中心」「尊ばれる存在」ということから、「周りに影響を与える」ということも示しています。「宗」という字を使うことで、「周りに良い影響を与える、貴重な存在」という想いも込めることができるでしょう。 「宗」にはいろいろな意味や読み方があります。漢字の意味を知り、名付けに使う際には、読みやすく書きやすい、みんなに愛される名前を考えてください。

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