IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

スピーカーの吸音材の貼り方・ホームセンターで売っているのか

更新日:2024年01月06日

ガジェット

スピーカーから出た音は壁に当たって反響することをご存知でしょうか?吸音材を使用していない場合、音の反響は本来スピーカーが鳴らしている音を聴こえにくくさせ、ぼやけた音にしてしまいます。今回はこうした音の反響を押さえてれくれる吸音材をご紹介します。

吸音材を取り付けることで聴こえる音にはどのように変化があるのでしょうか。吸音材がない状態で音楽を聴くと、部屋の壁に反響した音が残ることで、聴いている曲の輪郭がぼやけたようなモヤっとした感じになります。 壁面に吸音材を設置することにより、音の反響を抑えることができます。こうすることで耳に届いてくる音楽はくっきりとしたものに変化します。基本的に吸音材は高音質を吸収するものが多く、ウレタン素材は高音域、グラスウール素材は中高音域の吸音に秀でています。 低音は吸収材だけで吸収することは難しいので、インシュレーターで振動を抑えたりする必要はあります。また吸音材を二重にすることも効果的といえます。

低音用おすすめ吸音材

では低音を抑えてくれるのに効果的な吸音材はないのでしょうか。前述したように完全に吸収することはできませんが、低音を抑えることに適した素材があります。 低音を吸音するのに有効な素材は固くて重たい材質の物です。中高音域に比べて密度の高い素材の方が低音を吸収するのに向いています。また、低音が響かないようにするには振動を抑えることも有効な手段です。 オーディオ専門店や吸音・防音素材を専門に取り扱う店舗では、低音吸収に優れた製品も販売されていますし、低音吸収にすぐれた吸音材の上に中高音域の吸収に優れた吸音材を設置することも効果が期待できます。

スピーカーの吸音材の取りつけ場所は後ろや裏?

冒頭で説明したように、スピーカーの箱の後ろからも音は発生しています。スピーカーの裏や後ろの壁面に吸音材を設置することで、反響した音が再びスピーカー内に入り、異音を発生させる現象を防ぐことができるでしょう。 しかし、吸音材の設置場所はスピーカーの後ろや裏だけに限ったものではありません。部屋の壁に反射する音を防ぐことで、よりはっきりとした音を聴けるようになるのですから、音が反射する部分に設置することで効果が得られます。 部屋の壁面全体に設置する方法もありますが、音が反響していると感じる場所へ設置することでより高い効果が得られることでしょう。

スピーカー内部の吸音材

これまでは壁面に設置する吸音材についてお話してきましたが、ここではスピーカー内部の吸音材についてご紹介します。 基本的にスピーカーは箱型をしているので、箱の内部でも音が反響します。箱の中で跳ね返った音が異音としてスピーカー外へ出てきてしまうと、壁に反射した音が残っている時と同じく、曲の輪郭がぼやけてしまいます。 こういったことを防ぐためにスピーカー内部には、グラスウールやニードルフェルト、ミクロンウール、ウレタンといった種類の吸音材が使用されています。また、スピーカー内部に素材を入れることで音が変化することもあるので、吸音と呼ばす、調音と呼ばれることもあります。

スピーカーの吸音材に使用されるスポンジ

スピーカー内部の吸音材には、前述したようにいくつかの素材が使用されています。その中でもウレタンを使用したものは、重くて厚い音色がします。吸音材として販売されているウレタンの代わりに食器を洗う時に使用するようなスポンジを使う方もおられますが、音色に関しては好き嫌いがあるので、自分で色々と試して好みの音を見つけるのが良いでしょう。 またスピーカーにはバスレフ型と呼ばれる穴の開いているタイプのものがあり、この穴を防ぐ目的でスポンジが入れられているものがあります。 このスポンジも吸音材で、スピーカーの箱の共鳴や振動を防ぐ目的があります。穴の塞ぎ具合によって音色も変化しますし、全て塞いでしまえば密閉型のスピーカーとなります。

吸音材を自作しよう

吸音材についてご紹介してきましたが、吸音材の素材にはたくさんの種類や効果があることを知っていただけたでしょうか。 吸音効果に優れているのは、単純に考えれば高価な吸音材だといえます。しかし、代用品を使用して、コストパフォーマンスに優れた吸音材を製作することも可能です。 たくさんの種類の吸音材を選択し、その吸音材の設置方法や設置場所を考えて、自分にあった音の聴こえ方を探究してみることも楽しみです。アンプやスピーカーを買い揃えた方は、吸音材による音の変化にもチャレンジしてみてください。

初回公開日:2017年11月21日

記載されている内容は2017年11月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング