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SSDの寿命は温度と関係あるか・適正温度と測定方法・発熱対策

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昔はHDDが主流でしたが、最近では処理速度の速いSSDを搭載したパソコンが増えてきました。データがたくさん入っているSSDは故障したら大変なのですが、物なので必ず寿命があります。ここでは、SSDの寿命に温度がどう関係しているのかを紹介します。

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SSDの寿命は温度と関係あるか

最近のパソコンには、HDD(ハードディスク)ではなくSSD(ソリッドステートドライブ)が記憶装置として備え付けられているものも増えました。一時期より価格が下がっているためもあるでしょう。そんなSSDにも、当然ですが寿命があります。 HDDの寿命は1日8時間の使用で3年から4年と言われています。SSDの方は一般的に、平均して5年ほどだとされています。実はHDDよりも寿命が長く、衝撃や振動に強くなっています。ただそんなSSDにも弱点はあり、その1つが温度です。

SSDの寿命と温度の関係

SSDはHDDに比べてアクセス速度が速いのが特徴です。しかし、その速さゆえ制御LSIの温度が高くなりやすく、熱によって壊れてしまいSSDの故障の原因になってしまうことが多いです。アクセス速度が速いということは、SSDの温度が上がりやすいということでもあるんです。 SSDというよりも制御LSIが高い温度に弱いので、当然ですがSSDは低い温度で使い続けた方が寿命は長くなります。高い温度のまま放置しておくと、思ったよりも早く寿命が来てしまうでしょう。パソコンの内部は空気のとおりが良いように、SSDをちゃんと冷やせるようになっていた方がSSDの寿命が延びます。

SSDは低温なら大丈夫か

温度が低い方が寿命が延びるとはいっても、低すぎては逆に起動が怪しくなってきます。たいていのSSDは、最低温度は0度からになっています。屋内でこの温度より下になることはあまりないと考えられますが、もしも室内温度が氷点下な場合には、温度を上げてから起動しましょう。氷点下のままだと起動できないなど、トラブルが起こる可能性があります。 パソコン内部と周囲の温度との差がある場合、結露などができてしまうことこともあります。結露は水分であり、言うまでもなくパソコンには最悪の環境で故障の原因になることもあります。パソコンを触ってみてあまりにも冷えていた場合には、室内の温度を上げてパソコンが少し温かくなってから使うようにしましょう。

SSDの適正温度

では、SSDの適正温度はどのくらいなのでしょうか。商品によって違いはありますが、どのメーカーもだいたい60℃から70℃までとなっています。一般的なパソコンの使用をしていると、SSDの温度は40度くらいで推移しています。SSDに負荷がかかると温度が上がってしまうのですが、一応60度から70度と書かれていても、もう少し余裕をもって低めに抑えておいたほうが安定すると考えられます。

SSDはどれくらいの温度で危険な状態になるか

実際に、SSDはどのくらいの温度だと危険なのか調べてみました。

40度

SSDの温度は、普通にパソコンを使っていれば40度くらいにはなるのでおかしな温度ではありません。SSDの寿命にもとくに影響を与えることはなく、とくに問題がある温度とは言えないので、気にする必要はないでしょう。

50度

SSDの温度としては、安定して作動する温度はだいたい50度くらいになっています。このくらいの温度の頃が一番転送速度が上がりますので、50度は維持しても問題はないと考えられます。この温度を維持することが良いとも言われています。 ただ問題があるとすれば、50度以上の温度下ではデータの保持期間が短くなってしまうということです。たとえば50度で使用しているSSDに書き込みをしたとしたら、そのまま50度の温度保管した場合、何もしなくても9週間を超えるとデータの読み込みに失敗するようになることがあります。データの保持ができなくなってしまうからです。 実際にはパソコンを切ることもあるので50度でずっと推移することはないと考えられますが、心にとどめておきたいところです。

60度

夏場の暑い時期に、パソコンを長時間使用し続けていると、SSDの温度がこのくらいまで上がってしまうこともあります。ここまで上がってしまうと、逆に転送速度は落ちてきますのでSSDのパフォーマンスを発揮することは難しくなってきてしまいます。 SSDの温度が60度でも、今すぐに壊れるという温度ではありませんが、余裕がある訳でもありません。何か負荷がかかったらすぐに限界とされている70度を超える可能性もあるでしょう。SSDの温度が60度になっているときは、パソコン内部の空気の流れを良くすることや、室温を下げること、SSDを冷やすことを検討した方が良さそうです。

SSDの温度の測定方法

SSDの温度を測定するには、フリーソフトを使うのが一般的です。「CrystalDiskInfo」というフリーソフトを使うことで、起動するだけでSSDやHDDの温度の計測やSSDの健康状態を表示してくれます。下のリンクから飛んでダウンロードしてください。 使い方は日本語なので分かりやすく、起動すればSSDの健康状態や温度が表示されます。ここの部分の文字が青色の場合は正常です。健康状態にも「正常」とでているはずです。SSDに何か問題があったり温度が危険であったりすると、黄色の「注意」表示や赤色で「異常」と出てきます。 「CrystalDiskInfo」には他にも騒音管理や電源管理などの便利な機能があります。ヘルプファイルが充実しているので、他にも使いたい場合にはしっかり読んでみましょう。

SSDの発熱対策

メーカー製のパソコンなどを購入した場合には、しっかりとエアフロー(空気の流れ)などが考えられ、SSDの発熱対策もされていると考えられます。よほどのことがない限り、とくに手を加える必要はないと考えられます。対策が必要なのは、主に自作パソコンやBTOでパソコンを購入した人になります。 〇「チップ用ヒートシンク」を取り付ける方法があります。直接パソコンを開けて貼る必要があります。説明を読んでから取り付けてください。SSDに専用のヒートシンクがある場合は、そちらを使用しましょう。 〇「ファン」の設置。直接SSDに風をあてられるようにつけると、より効果があります。ファンはウルサイものもありますので、音が気になる場合には静穏対策がされているものなどを選びましょう。 この他にも、パソコンを組み立てる際にファンの位置やエアフローがどうなっているのか確認しながら行いましょう。

SSDとHDDの適正温度と限界温度の比較

SSDの適正温度は一般的に50度くらいと言われています。50度くらいのときが一番速度が早く性能を引き出すことができているからです。これに対し、HDDの適正温度は20度から40度です。45度を越えると危険で50度を越えると故障の可能性が急激に高まってきます。 SSDの動作保証温度は0度から70度であるので、これが限界温度となるでしょう。HDDの場合には寒さにも弱いため、パソコンが適正に動作する条件が室温5度であることが多いのですが、実際に5度で起動し続けると故障の危険が高まると言われています。適正温度までできるだけ上げてからの起動が望ましいでしょう。 SSDとHDDを比べると、SSDの方が低温にも高温にも強いことが分かります。SSDの方には高温になりすぎるとデータが消えるという危険はありますが、基本的に寒暖の差に強いのはHDDではなくSSDになります。

商品別のSSDの適正温度と限界温度の比較

M2

SSDのM2には2種類あり、Serial ATAを利用しているものとPCI Expressを利用しているものがあります。このうち、PCI Expressを利用しているものはM2 PCI Express SSDと呼ばれています。冷却対策が推奨されており、かなり発熱することで知られています。 M2の動作保証温度は0度から70度と一般的なものですが、M2 PCI Express SSDは負荷をかけるとすぐに70度近くまで上がってしまうため、熱暴走への対応が必須になるでしょう。一般的な使用をする分にはそこまで上がることはあまりないことなのですが、パソコンゲームやオンラインゲームを遊ぶという方は対策をした方がよいです。 M2 SSDには専用のヒートシンクが販売されています。一番簡単な発熱対策は、このM2専用のヒートシンクを買ってM2 SSDに装着することになります。

SANDISK

SANDISCのSSDの動作保証温度も、0度から70度となっています。ベンチマークをまわすなどの負荷をかけると60度台まで上がることもあります。SANDISCのSSDも70度以下で使用するように、温度には気をつけておきましょう。 SANDISKのSSDの場合、「SanDisk SSD DashBoard」を使用することがおすすめです。「SanDisk SSD DashBoard」は起動するとSSDの容量、余寿命、温度などがすぐに簡単にわかります。とくに余寿命は100%表示から下がっていくので、SSDが壊れる可能性が高くなる前に次のSSDを用意することができたり、とても役に立つ機能と言えるでしょう。

950PRO

950PROの場合も、動作保証温度は0度から70度となっています。こちらも冷却をしっかりすることが推奨されているので、冷却ファンをつけたり何かしら対策をとった方が良いでしょう。 950PROにベンチマークなどの負荷をかけ続けた場合、軽く70度近くまで上昇することがあります。真夏につけっぱなしで熱暴走するというほどではないと考えられますが、冷却効率を上げておきましょう。かなり発熱があるという評判なので、使用時の環境にはとくに気をつけた方がよいでしょう。

SSDは速くて強い

HDDのパソコンからSSDに変えたりすると、速さが段違いに違います。その上、HDDよりも衝撃に強く、低温にも高温にも耐えられるとあってはSSDが普及するのも当然と言えるのでしょう。ですが、そんなSSDにも弱点があります。 SSDは、長期間データを保存することにはあまり向いていません。55度を超える高温の環境ではデータの保持期間が短くなってしまうため、長期間の保存にはSSDではなく、光ディスクなどにデータをコピーしておくのがおすすめです。 とはいえ、熱に気をつけながら読み込みを少なくするなどのSSDの寿命を延ばす対策は有効です。中には5年の保証がつけられているようなSSDもあります。SSDを使って、速くて快適なパソコン生活を送りましょう。

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