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選民意識の意味(エリート)・選民意識が強いのはどんな人/どんなとき

更新日:2024年04月26日

言葉の意味・例文

選民意識を持っているのはどんな人か?選民意識は周囲にどんな影響をもたらすのか?さまざまな事例をもとに選民意識について考察します。世界を縦の線で考え上下の関係を築くのか、横の線で調和を目指すのか。これからの時代に求められる資質とは何かを考えていきましょう。

選民意識の意味

選民意識とは自分たちは選ばれた特別な存在であり、他者を選ばれなかった存在として一方的に見下したり卑しい存在として排除しようとしたりする思想のことです。選民意識には根拠がなく、自分たちの都合のいいように物事を解釈して他者に対して攻撃的、排他的になるという特徴があります。

エリート

エリートは選民意識を持ちやすいと言われます。高い社会的地位に就くことで自分たちは支配する層であると考えます。そして、他者を支配される無能な存在として見下します。 エリートといってもさまざまな種類があり、努力の末に能力や地位や財産を築く場合もあれば、生まれつきの家柄や血統を誇る場合もあります。後者の場合は、本人は何の努力もせずに地位を得ていることから、より選ばれた存在だという考えに陥りやすいです。時に歪んだ形で選民意識が発露することもあります。

選民意識がある人の性格

選民意識を持つ人の性格はどういったものがあるでしょうか。他者を見下す傾向にあるため周囲と温度差があったり摩擦を生むことも少なくありません。 排他的であったり攻撃的であることが多いことも全体的な特徴です。中には実力が伴わずに口先だけにもかかわらず、他者を貶めるような言動に終始する人もいます。そのため周囲からは疎んじられているにもかかわらず、後述する他人への興味が薄いことにより自身が嫌われていることに気づかないこともあります。 また、自身が周囲に受け入れられないことを、周囲の人間が自分よりもレベルが低いから分かり合えないのだと、責任を他人に転嫁する傾向もあります。

自意識が強い

選民意識のある人は、自分がエリートで他人よりも優れているとうぬぼれがちです。そのため周囲からの賞賛を期待します。また周囲は人間の自分の言うことを聞くべきだ、というような独善的な部分があります。 自分が中心でいなければ気が済まず、自分よりも注目を浴びていたりがある人がいると、「なぜ自分よりもあのような人物に注目が集まるのだ」と不満に感じることもあります。そして他人のアラを探し暴くことで、自身の優位性を正当化しようとします。

順位や点数をつけたがる

選民意識を持つ人はとにかく縦の関係を好みます。特に自身は上位の階層に所属していると信じており、他人を自分の価値基準で選別して、順位や点数をつけて仕分けします。 学歴や職業で優劣をつけたがります。たとえば単純作業や体を使った仕事に就く人間を「それしかできない」などと見下したりします。それらの仕事をする人がいるおかげで、世の中が成り立ったり便利になっているということには思いが至りません。 また、他人に点数をつける基準も独りよがりなものが多く、根拠が薄弱なのもがほとんどです。おしなべて、自分に甘いのも選民意識の強い人の特徴です。

組織の力を自分の力と考える

自分が所属している組織の力を自分の力と錯覚するのも選民意識の強い人の特質です。組織の力を背景に自分がいかに偉いかということを喧伝します。中には全く組織に対して何の貢献もしていないにも関わらず、そこに所属しているだけで偉いと勘違いをする場合もあります。 また人間は集団になると大胆になる習性もあり、組織の力を嵩に着て多人数で少数の人間を攻撃するなど同じ属性の人間と群れて集団行動したがるのも選民意識が強い人にありがちな行動パターンです。

他人への興味が薄い

選民意識が強い人にとっては、とにかく自分が一番です。そのため他人への興味が薄く人の話を聞きません。その代わり自分のことについては非常に饒舌です。時には他人の話を遮って自分の話に持って行くなど場の雰囲気を考えない行動をして周囲を困惑させます。 他人への興味が薄い一方で、他人が自分への興味を持ってないと非常に気分を害するのもこういったタイプに見られる特徴です。

挫折を経験していない

選民意識が強い人は挫折経験が少ない人が多いです。人は成長する過程で適度に挫折をすることでそこから立ち直る強さや人の痛みがわかるなどの学習ができます。しかし挫折を経験していないため、他人への思いやりにかける言動を行ったり、自分は偉いと思い込み他人を見下したりします。 一方で、非常に打たれ弱い面を持っています。挫折した経験がないため一度躓くと全てが終わったような絶望に苛まれ、投げ出したり逃げ出すのも選民意識の強い人に見られる特徴です。

歴史に見る選民意識

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初回公開日:2017年10月18日

記載されている内容は2017年10月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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