「憔悴」の意味/由来/例文/四文字熟語・「憔悴」がテーマの歌

「憔悴感」は「憔悴」とは少し違った意味になります。「憔悴」が心がふさぎ込むような病気や心配事など何らかのはっきりとした原因があって体が痩せ衰えていくのに対して、「憔悴感」は漠然とした不安に襲われてその気持ちに意味もなく追い立てられる状態を表します。いつも疲労感があってこれといった理由もなく強い不安でいっぱいになった様子です。 体調が悪いときや孤独感を感じたりしたときに意味もなく大きな不安を感じるときの様子を表したのが「憔悴感が漂う」という状態になります。

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「枯槁憔悴」は「ここうしょうすい」と読みます。「枯槁」には草や木が枯れるという意味があり、そこから「枯槁憔悴」には痩せ衰えること、落ちぶれて元気がなくなるという意味があります。 「枯槁憔悴」は中国の戦国時代の楚という国の政治家であり詩人の屈原が書いた『漁父辞(ぎょふのじ)』が元になった四字熟語です。その中で屈原自身が失脚した様子を「顔色憔悴し、形容枯槁す」という言葉で表現しています。このことから、「枯槁憔悴」は、顔がやつれて姿が痩せ衰えているという意味になりました。

「悲傷憔悴」は「ひしょうしょうすい」と読みます。「悲傷」は深く悲しむことを表します。そこから「悲傷憔悴」は非常に悲しんで憂いやつれる様子、悲しみで痩せ衰えてしまうほど激しく落ち込んでいる状態や痛ましい事があって深く悲しむという意味になります。枯槁憔悴と違うのは、心を痛める原因が悲しみであるということです。 同じ意味の四字熟語には「哀毀骨立(あいきこつりつ)」があります。悲しみのあまり体を壊してしまい骨と皮だけになるほど痩せ衰えてしまうという意味です。「悲傷憔悴」も「哀毀骨立」も体を痩せ衰えてしまうほどの深い悲しみを表す四字熟語です。

化物語をはじめとする西尾維新の小説が原作のアニメ、物語シリーズの中の偽物語&猫物語(黒)のオリジナルサウンドトラックには「憔悴」というタイトルの曲が収録されています。静かで流れるようなメロディでアニメの世界観が表現されています。

米津玄師のファーストアルバム「diorama」に収録されている「街」には「大きすぎる灯りに逃げ出さない憔悴に抗わない日常を返したい」という歌詞があります。「diorama」は、今や多くのファンを持つ米津玄師が仮想の街をテーマに、その街で起こることを表現した楽曲が収められています。 米津玄師の独特の表現と世界観は1度聞くと引き込まれていきます。全曲を自身で作詞作曲し、ボーカルやイラストまでもこなすマルチな才能を秘めた米津玄師が表現する「憔悴」を味わってみませんか。

もともとはニコニコ動画のネットクリエイター「ハチ」として有名だった米津玄師ですが、このアルバムをきっかけに多才なアーティストとして有名になりました。アニメの主題歌として耳にする曲も多く、オリジナリティあふれる米津玄師の世界観が魅力となっています。

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「憔悴」の意味や使い方をご紹介してきましたが、いかがでしょうか。少し難しい漢字や意味を知っていてうまく使えると知的でステキな女性に見えます。あなたも「憔悴」という言葉をうまく使ってさりげなく知性をアピールしてみてはいかがでしょうか。また、もし周りに「憔悴」した人がいたらやさしい言葉をかけてあげましょう。