IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

SSDに換装後クローンが起動しない原因・OS別の対処法

更新日:2024年04月19日

ガジェット

SSDに換装後クローンが起動しない状態になると非常に焦ります。読み込みや書き込みがスムーズになった自分のパソコンを楽しむ予定だったのに、クローンに成功しても起動しないSSDを目の前にするとやるせない気持ちになります。対処法は何なのかを探っていきます。

SSDに換装後クローンが起動しない原因

パソコンに多少詳しい人なら、SSDに換装して読み込みを速くさせたいと思う方も多いはずっです。HDDのデータをSSDにクローンしたのに、起動しないというトラブルに遭遇すると一気にテンションが下がってしまいます。 このようにSSDにクローンをした後に起動しない状態になってしまうのか疑問に思うはずです。

MBRにしなかった初期化ミスで起動しない

MBRとは「マスターブートレコード」のことで、簡単に言ってしまうと「ブートを実行するための記憶媒体」です。もう少し簡単に言い換えると、パソコンに電源が入ったときに、最初に読み込まれるハードディスク内の領域となります。 SSDを購入してパソコンに接続した場合、SSD内部のフォーマットが必要になるのですが、この時に「パーティションスタイルはどうしますか」というような質問をされます。そこで、MBRとGPT(GUIDパーティションドライブ)という選択肢が提示されるのですが、ここで必ずMBRを選択しないと、MBRのパソコンではクローン換装をしても、SSDが起動しない状態になります。 いくつかの紹介サイトにおいて、起動しない場合の対応方法が紹介されておりましたが、起動しない人がこの対応で治ったケースは多いので、注意してください。

GPTについて

GPTはHDDやSSDの大容量化に伴って登場した新規格ではありますが、BIOSの後継者であるUEFIがないと使えないので、GPTに対応しているパソコンは一般家庭ではかなり稀です。なので、基本的にはMBRを選択しないと、SSDは起動ドライブになってはくれないと覚えておきましょう。 起動しない原因としては多いミスです。しかし、実際にSSDに換装して起動しない状態になって困っている人の何割かが、このGPTという言葉を知っているのかは気がかりです。

SSDのフォーマット形式を確認してみよう

SSDのフォーマット形式がどうなっているのかが気になる人は、確認するといいでしょう。「EaseUS Todo Backup Free」というフリーソフトがありますので、それを使うとハードディスクの詳細表示をすることができます。 このソフトを起動して。ディスクやパーティションの確認を実行すると、「ハードディスク1(○○GB、基本、MBR)」という記載が見てとることができるでしょう。この項目のMBRの部分がGPIになっていたら、GPTフォーマットをしてしまったという証です。

仮にGPTを選んでしまっても大丈夫

SSDにクローンして起動させる場合はMBRにするのが基本となっており、インターネット上で解説している方々も注意喚起として「SSDの初期化は必ずMBRにしてください」と言葉を発しておりGPTにしてはいけないと指摘しております。 SSDを購入させてクローンまでは行ったが、なぜか起動しない状態になって原因を探ってみたらこのSSDの初期化ミスだったと後で気が付いた方もいるはずです。そのような人はWindowsのディスクの管理からフォーマットするだけで対処可能なので心配する必要はありません。

初期化ミスをした場合の対応について

やり方は簡単で、ディスク管理を起動してボリューム削除を実行するだけです。ディスク1のEドライブあたりにSSDの保存領域が表示されるでしょうから、それを「ディスク1」と書かれている部分を右クリックして「ボリュームの削除」を実行してください。そうすると「未割り当て」という表示になりますので、その後はまた右クリックをおして「MBRディスクに変換」を実行しましょう。

供給電流不足で起動しない

SSDがクローンをした後に起動しないのは、供給電流不足の可能性があります。実はUSB端子には規格によって供給できる電圧や電流が決まっています。具体的にはUSB2.0だと500mAで、USB3.0だと900mAと400mAもの差があります。最新のUSB3.1では1000mAです。 ネットブックやミニノートといった存在はやや特殊で供給電流を独自に抑える傾向にあるので、補助ケーブル付きのSSDケースを用意しないと思ったようにクローン後に起動しないというトラブルに巻き込まれる場合があります。

クローンはできたが実は初期不良があった

次のページ:OS別SSDのクローンが起動しない時の対処法
初回公開日:2017年12月14日

記載されている内容は2017年12月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

アクセスランキング