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更新日:2024年07月06日
耐水ペーパーは、表面がざらざらとした紙ヤスリの一種です。耐水性=水に濡れても使えるという特長があります。また、やすりには、削る、というイメージがあると思いますが、実は磨くことも大事な使い方のひとつです。ここでは耐水ペーパーの種類から使い方までをご紹介します。
耐水ペーパーは、DIYショップなどで見かけたこともあるかと思います。表面がざらざらとした紙ヤスリの一種ですが、耐水性=水に濡れてもだいじょうぶ、という特長があります。 また、紙やすりには、削る、というイメージがあると思いますが、実は磨くことも大事な使い方のひとつです。耐水ペーパーの種類や耐水ペーパーならではのさまざまな使い方などをご紹介してきます。
ヤスリに水をつけて使うと以下のメリットが得られます。 1.削りカスが飛び散りにくい。 木や金属、プラスチックなどの粉を吸い込んだり、目に入るなどのトラブルが減ります。 2.ヤスリが目詰まりしにくい。 ヤスリの目に削りカスが詰まると、研磨ができなくなってしまいます。 3.摩擦熱を抑られる。 プラスチックなどの熱で変形する素材が、ヤスリがけしやすくなります。 これらのメリットを得るために、サンドペーパーに耐水性を持たせたものが耐水ペーパーです。なお、金属を研磨する際は、水の代わりにオイルを使うこともあります。
ヤスリですから、さまざまなものを削れますが、使い方としては研磨=表面などを磨くために使うことがメインです。たとえば、木材や金属、プラスチックなどの表面を仕上げるために使います。削ることを目的にするのであれば、金属ヤスリが適しています。
耐水ペーパーの種類は、ヤスリ部分の目の粗さで分けられています。これを番手、またはメッシュといい、数字で表わされています。 耐水ペーパーの場合、もっとも粗いものから80番、120番、240番、320番、400番、600番、800番、1000番、1200番、1500番、2000番までが一般的です。なお、数字が大きくなるほど、ヤスリの目は細かくなります。 また、同じ番手でもメーカーによりヤスリの目の細かさが異なる場合があります。ただし、番手の前にPの表記があるものはJIS規格に則って作られているため、メーカーが異なっても目の粗さに違いはありません。
耐水ペーパーには多くの番手=目の粗さがあることがわかりました。では、なぜ、たくさんの番手があるでしょうか。それは、それぞれの番手によって使い方が異なるからです。ここでは材料別、用途別に耐水ペーパーの使い方、使い分けをご紹介していきます。
耐水ペーパーの使い方ですが、2つの方法があります。1つ目は、耐水ペーパーを木片などに巻きつける、あるいは両面テープなどで固定する使い方です。この使い方は、力が均等に伝わるため、ムラなく大きな面をヤスリがけする際に効率的です。巻きつける木片を小さくすれば、狭いところや隙間などでも使えます。 また、カーブ面などを磨く際はゴム片に巻きつけ、曲面に添わせる使い方もあります。専用の研磨ブロックやホルダーなども販売されています。 2つ目は、指に巻きつける使い方です。この使い方では、力の掛け方を微妙に調整できるため、仕上げ段階など繊細な作業が必要な際に効果的です。ただし、広い範囲には不向きです。また、慣れが必要です。
木工作業の場合は、形を整える削りの作業から、表面をなめらかにする仕上げの作業までで耐水ペーパーが使われます。使い方は、削りの段階では、最も粗い80番や100番を使用し、木材の角を丸くするなど形状を整えていきます。切断面の形状を整える場合などです。 表面をなめらかにする場合は、120番や180番を使います。さらに表面をなめらかに仕上げたい場合は、240番の耐水ペーパーを使います。
プラモデルに耐水ペーパーを使う場合は、主に表面を整えるために用います。バリといわれる成型時の余分な部分や、パーツを切り離した際に残る「ゲート跡」を綺麗に整えるなどが主な用途です。また、プラスチックは熱に弱いため、水をつけて使える耐水ペーパーが重宝します。 プラモデルで用いる耐水ペーパーの番手ですが、400番、600番、800番、1000番などが主となります。80番などの粗いタイプでは表面に傷がつき、簡単に修復できなくなりますのでご注意ください。使い方は、まず400番でおおよそ平らにし、表面についた細かな傷を400番で研磨、さらに600番で磨き、1000番で仕上げます。
記載されている内容は2017年09月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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