IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

サクシードとプロボックスの違い・目的別の選び方

更新日:2024年11月08日

車・バイク

今、国産車で新車のバンを買おうと思ったら、トヨタのサクシードとプロボックスか、日産の一車種しかありません。トヨタにするなら、この2車種の違いはどこにあるのでしょうか。ここでは、サクシードとプロボックスの特徴と違いについてご紹介します。

サクシードとプロボックスの違い

比較

かつては、国産自動車メーカー各社とも、乗用車をベースにしたバンタイプの商用車を販売していました。しかし、今新車でバンタイプの車を買おうとするなら、トヨタのサクシードとプロボックスと、日産のADバンしかありません。 そして、サクシードとプロボックスは、2014年のモデルチェンジにより、同じスペックの兄弟車に生まれ変わりました。元々、ブロボックスはカローラバンの後継車種として誕生しました。外観はコンパクトながら、中が広く使える専用ボディが特徴です。 一方、サクシードは、より大型のカリーナバンの後継車種として誕生しました。そのため、2014年のモデルチェンジまでは、プロボックスよりも長い車体に特徴がありました。しかし、今は全く同じボディサイズとなりました。実はこの両者車種を新車で購入する場合、オプション以外に違いはありません。

見分け方

2014年のモデルチェンジ以降、外見が全く同じなったことから、サクシードとプロボックスを外見だけ見分けることはできなくなりました。フロントグリルやバンパーの形も含めて、同じ形です。現状では、リアに貼られた車名ステッカーで見分けるしかありません。

排気量

サクシードとプロボックスの外観は同じですが、エンジンには違いがあります。まず、プロボックスは、1500ccと1300ccの2つのガソリンエンジンから選べます。それに対して、サクシードは1500ccのガソリンエンジンしか選べません。 両方の車種に共通の1500ccのエンジンは1NZ-FEで、トヨタ車を中心に広く使われています。信頼性と経済性が優れており、耐久性も優れていることから、商用車でも使われているエンジンです。なお、プロボックスで選べる1300ccエンジンは小排気量を生かした軽量コンパクトが特徴のエンジンです。

燃費

サクシードとプロボックスの両方に搭載されている1500ccでは、アイドリングストップと組み合わせれば、19.6km/Lの燃費を実現します。アイドリングストップなしでも、18.2km/Lもあり、国土交通省の低排出ガス車認定になっています。エコに関心の高い企業でも、安心して使える仕様です。 なお、プロボックスに搭載される1300ccのエンジンは、カタログスペックでは、17.6km/Lと1500ccよりすこし悪い数値です。実際、高速を走ったりすると、1500ccより燃費が悪くなるケースもあります。しかし、信号の多い町中を走る時間が多い場合は、排気量が小さく、重さが車体が燃費にも有効です。

最大積載量

サクシードとプロボックスの最大積載量は、共に2名乗車時は400kg、5名乗車時は250kgです。また、荷台の広さは、後ろのシートを倒した状態で長さ1810mm、幅1420mmの広さがあります。 商用車のバンのメリットの1つが、シートを倒すと簡単にフルフラットになる点です。また、荷台から天井までの高さが935mmもあるのもメリットです。コンパクトな車体ながら広い荷台は、いろいろな使い方は可能です。

目的別のサクシードとプロボックスの選び方

改造

サクシードとプロボックスの車両重量は1090kgしかありません。これは、格下のヴィッツなどに近い重量です。さらに、商用車は荷物を満載にしても安定して走れるために、足回りとボディが頑丈にできています。軽くて剛性が高いボディは、改造のベース車としてもポテンシャルの高い車の証です。 さらに、広い荷台はアイデア次第でいろいろな改造が可能です。コンパクトなボディながら、カスタムカーのベース車としても使えます。

レース

バンでレース、なんていうと変に思われるでしょう。しかし、重い荷物を積んでも安定して走る頑丈な商用車は、レース用のベース車にも向いています。さらに、最初から不要な設備を積んでいない分、改造も簡単、というメリットも。 実はプロボックスは、高速道路でめっぽう早い車として有名です。軽いボディーに余裕の109馬力エンジンを搭載しており、普通車よりも加速します。 そんな高速道路で早いサクシードとプロボックスです。最近では、プロボックス限定のレースなんてのも企画されています。

次のページ:サクシードとプロボックスは隠れた名車
初回公開日:2017年10月20日

記載されている内容は2017年10月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

アクセスランキング