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更新日:2024年06月13日
みなさんは、サタンやルシファーと聞いてどんな悪魔か答えられますか。魔界にいるサタンやルシファーがどんな悪魔なのか、2体が同一人物なのかそれとも違うのか、旧約聖書がどんな物なのか、そして他の悪魔についても詳しくご紹介していきます。
魔界にはたくさん悪魔がいます。みなさんはどんな悪魔を知っていますか。今回はその中から「マモン」と「ベルゼブブ」の2体の悪魔について紹介します。
マモンは、別名をマンモンやアマイモンと言われています。マモンとは、アラム語で「富、金」を意味する言葉でしかなかったのですが、キリスト教やユダヤ教では七つの大罪においての「強欲」を司り伝えられ、実利主義者、物欲の権化として描かれることが多い悪魔です。 ですが、「地獄の辞典」においては、マモンは元々アマイモンが独立した悪魔として紹介されたり、グリモワールの1つである「ゴエティア」では、72の堕天使を支配していた「地獄の東方の王」として、そして「金甌地獄百科事典」においては、「地獄の中英大使」として語り継がれていたりします。 強欲さを司る悪魔ですが、マモンは神の戦いの作戦会議では「神や人と戦うくらいなら、地獄で黄金を撫でているほうがいい」と言ったとされ、 マモンは戦いを好まない温厚な性格と思われがちですが、 温厚と云うよれはヘタレに近く事実マモンが堕落させた人間の願いを叶える替わりに奪うのはズバリ「生命」で温厚とはほど遠い悪魔です。
マモンは、天使のときからお宝に目がありませんでした。その浅ましさが原因でマモンは堕天したといわれていますが、マモン自身は特に堕天をしたことを気に留めていません。 なぜなら、その貪欲さは堕天しても変化がなく地獄に落ちてからも執着し続け、貪欲さを発揮したと言われています。それだけでも飽き足りず、マモン自身が悪魔を集めて、工作隊を指揮し地獄でも財宝を採掘させたという説もあります。 また、マモンの強欲さは人間にも影響を及ぼしたり、マモンが人間をそそのかすことで強欲さを湧き起こさせたりするそうです。地獄の謀議においては、マモンは地獄に独自に王国を築き上げて、自主独立の道を進むべきだと主張していたそうです。
強欲さを象徴するように、マモンは「失楽園」では袋を抱えて箱に腰を下ろしている男性の姿で描かれており、見た目は悪魔とは程遠い姿をしていましたが、他では、人間の身体に二つの黒い鳥の頭をもった悪魔らしい姿で描かれていたりします。
ベルゼブブは、別名を「ベルゼバブ」「バールゼブブ」とも呼ばれたりもします。もとは豊穣神「バール」で、カナアン人が崇拝した「蝿を殺す神」です。農作物を蝿による被害から護るのが彼の役目で、王たる者に相応しい威厳を持ち、たくましい男の姿でした。名前も「バアル(気高き)・ゼブル(主)」と呼ばれ広く崇拝されていました。 ですが堕天したときに、似た発音の「バアル・ゼブブ」すなわち「ハエの王」と呼んで蔑みました。呼び名が「蝿の王」とされてからも、蝿そのものとして解釈され汚物や死の象徴となり悪魔の中でも、醜悪さの全てを引き受けたような存在になりました。旧約聖書において「暴食」を司り、人の自尊心、高慢さをくすぐり罪に誘うとされています。
ベルゼブブは、堕天する前は熾天使でとてもランクの高い天使だったとされています。ルシファーが神との戦争を始めるとルシファーの右腕として戦い、「追放された偉大なる王」や「魂を支配する者」と呼ばれています。戦いの際、ベルゼブブは独自の騎士団「蝿騎士団」を創設して戦ったとされています。堕天使の王であるルシファーの次に強い悪魔とされ、強さだけならルシファーと同等かそれ以上といわれるNo.2悪魔です。 蠅の王は、死の王であり蝿は腐敗の象徴ですが、死骸を母なる大地にかえす聖なる使命をもつことで「死霊の主」ということになります。一説では作物を荒らすハエの害から人間を救う力をもつと言われたり、イエスが人々の病を治したときには「ベルゼブブの力を借りた」と疑われた伝説が残っています。 ユダヤ人をそそのかし、イエスの処刑成功へと導いたのもベルゼブブだと言われるくらいとても強い悪魔です。
額には火の帯を巻いていて、胸は厚く、顔はむくみ、目はぎらついていて、眉はつりあがり、さらに鼻孔は極度に広く、頭には2本の角があり、肌は真っ黒で、両肩にはコウモリのような翼があり、両足はアヒルで、尾はライオンのよう、全身は長い毛が覆っているという醜いくさを集めたような容姿とも言われています。 ベルゼブブは怒らせると炎をはき、オオカミのような鳴き声で吠えるとされています。モチーフのハエは生物のなかでもすごく俊敏で、地球上で速く移動できる生物とされていますが、ベルゼブブも悪魔の中で俊敏にな者として認識されています。
悪魔のことを調べていると、ルシファーと同じようにルシフェルという単語がよく出てきます。ルシフェルとルシファーはどんな関係なのでしょうか。 ルシフェルは、天使時代のルシファーの呼び名で、堕天した際にルシファーへと名前が変化したや、ルシフェルのエルが天使のときの称号で、それを失うことでルシファーになったなどいろいろ俗説がありますが、実際はルシファーが「英語読み」でルシフェルが「スペイン語読み」なのです。 このため、ルシファーとルシフェルは同一人物となります。ちなみに、フランス語ではリュシフェルになります。
記載されている内容は2017年09月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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