IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

信条とは?モットーの違いと信条の例|信条の自由・信条と信念

更新日:2024年04月11日

言葉の意味・例文

人に自分自身の事を説明したい時に、自分自身の信条となるものを、上手く伝える事が出来れば、それは相手に自分を知ってもらうためには、かなりの近道となります。信条と似た言葉モットーとの違いなどと合わせて、信条についてご説明します。

信条とは

1 堅く信じて守っている事柄。「独立自尊が私の信条だ」 2 信仰の箇条。教義。「信条を守る」 3 キリスト教会において、その信仰告白を基準化したもの。使徒信条・ニカヤ信条・アタナシウス信条などがある。

活動、行動の根底にあるものを説明する為に多くの人は理念と信条を口にします。その活動や行動に共感を得たり、何かしらの説得力を与えたりする為には理屈となる物があるに越した事はないからです。人は無意味な行動に共感はしません。また、努力の底にある意識に対して理由を求めます。 信条とは宗教的な教義などを指すのですが、宗教の教義に対する確固たる意志などから、広い意味として信じて守ろうとする自分自身の決め事まで含まれるようになりました。人と人が互いに理解しようとするうえで、相手の理念や信条を聞くことが出来れば、より早く理解に至る為の近道になり得るでしょう。

人に伝えたい時の信条

自分自身の事を人に理解してもらいたい時に、すんなりと信条を伝えられる方というのは、そうそういません。生きているうえで「これだけは守ると決めた物」と考えれば考えるほど、幾つかに絞る事が出来なかったり、思いつかない事の方が普通でしょう。一番大切にしている部分であるがゆえに、一言でまとめる事は簡単には出来ません。 しかし、普段の生活の中で「これだけはしない」と決めている事は誰しもあるはずです。例えば、「本人のいないところで陰口は言わない」であったり、「挨拶をきちんとする」であったり、「時間は守る」や「整理整頓」などもあるかもしれません。 これらも信条と言えますが、人に伝える時に「時間厳守、整理整頓を心がけています」だけではどのような人格なのか中々伝わりにくいでしょう。そこで、「自分自身できちんとした生活が出来るように律する努力は惜しみません。」と、心がけている行動の根本的な理念をいう事が出来れば、きちんとした人だという人格が感じて貰いやすくなります。

伝えやすい信条の例

具体的な行動と、その根本にある考えの両方をきちんと把握したうえで、自分の信条として伝える事が出来れば、相手により効果的に伝える事が出来ます。 「思いやりをもって行動する」 陰口をいわない。失敗を責めない。 「社会貢献をする」 人の嫌がる事でも率先して行動する。困っている人を助ける。 「諦めずにやりきる」 一つの事に集中する。困難な資格を取得する。 「柔軟な思考を持つ」 人の意見を真剣に聞くことが出来る。状況をよめる。 など、こうした考えで、こう努力していると伝えられることは、かなりの説得力があります。

信条の自由

人に自分自身を伝えるうえで、信条を上手く伝えられれば、より理解されやすいとお伝えして来ましたが、ここで、一つ気をつけなくてはならない事があります。 それは、日本国憲法第19条において、思想及び良心の自由は侵してはならないと保障されているという事です。この思想、良心の中には、「世界観、人生観、主義、信条など個人を形成するあらゆる精神作用」といったものが含まれているとされています。要するに、人がどのような事を信条としていても、それによって人から選別されたり、差別をされるという事があってはならないという事が、憲法によって定められているのです。 ここで、一つ難しいのが、面接などにおける信条の扱いです。憲法に則っていえば、そもそも思想や考え方を面接で訊ね、それを基準として採用を決めてはならない事になります。個人がどのように考え行動するかは自由であり、それを理由に企業が雇用をしない事自体がルール違反となります。 しかし、実際問題としては、どのような感覚をもって仕事に取り組んでくれるのか、という事は、採用する企業側にとってはとても重要な情報の一つです。努力を惜しまないという信条をもった方がいれば、企業にとっては採用したい人材と言えるでしょう。 信条は確かに、誰にとっても自由を保障されていなくてはならない物でしょう。ただし、殊、「仕事においての、」や「学習においての、」や限定的な部分に限った信条については、自由ではあっても、そこに評価の対象とされる部分が含まれたとしても致し方ないということは否めないでしょう。 宗教的な信条や、倫理観における信条を問われた場合、時として、それに応える必要はありませんが、就職や入学の面接などにおいて、仕事や学習に向き合った時の信条を問われた時、真摯に答える姿勢を示すことは必要です。

面接で信条を問われた時の注意点

実際、面接などで、仕事上での信条や信念を問われることはあります。そこには、企業の社風と合っているか、どのような仕事に関する感覚を持っているか、などを把握するためという意図が含まれているわけなので、そこに応えた回答であることが望ましいです。 自分が受けている会社の社風や、どのような人材が求められているかを把握する事がまずは必要です。そこから、自らが率先して働く姿勢や、他者と協力していける協調性がある事、学習していく意欲であったり、アピールできる自分のポイントと合わせ、どう仕事をしていくかを伝える事が大切です。

企業の掲げる信条の一例

個人の生きるうえ、人生の価値観においての信条については他人から触れる事は難しいという事は、お伝えしました。仕事や学習、子育て、日常生活における信条については、評価されるためではなく、お互いの関係を円滑にするためにも知ってもらう事は良い事です。実際、各企業には信条を掲げている所が多くあります。どのような信条が存在するのかを、いくつか例としてご紹介しましょう。

6つの信条 働きやすい環境を提供し、社員が互いに尊敬と威厳とをもって接する。 事業運営上の不可欠な要素として多様性を積極的に取り入れる。 コーヒーの調達、焙煎、流通において、常に最高級のレベルを目指す。 顧客が心から満足するサービスを提供する。 地域社会や環境保護に積極的に貢献する。 将来の繁栄には利益率の向上が不可欠であることを認識する。

次のページ:仕事で頑張りたい時に掲げる信条の例
初回公開日:2017年07月21日

記載されている内容は2017年07月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング