「GM」の意味と使い方を紹介｜例文や注意点もあわせて解説

ホテル業界で使われる「GM」も「ゼネラルマネージャー」の略ですが、「総支配人」の意味で使われます。 「総支配人」という役職は、会社の役職における「GM」とは少し異なり、ホテルを経営する組織の頂点という意味合いが強いです。 ホテルの内部では「宿泊部門」などというように色々な部門に分けて運営が行われます。その全ての部門を統括しているのが総支配人である「GM」になります。 ホテルによっては、社長や会長の役職を置いているところもありますが、組織の最上部で最終的な権限を「GM」が持っているところが多いです。

会社名としての「GM」は、「ゼネラルモーターズ」の意味です。 「ゼネラルモーターズ」は、1900年代はじめに創立されたアメリカの大手自動車メーカーで、「フォード」や「クライスラー」とともにビッグスリーとも称されます。 日本にある「GM」の法人は「ゼネラルモーターズ・ジャパン」と呼ばれ、日本でもお馴染みのシボレーやキャデラックなどの車種が有名です。

野球やサッカーなどのプロスポーツ団体では、「GM（ゼネラルマネージャー）」はチームの編成方針を決定する役職とされています。 具体的には、トレードやドラフトなどで選手を補強し、どのようなチーム陣容にするかを決める仕事です。これはチーム予算とも深く関わりますので、MLB（メジャーリーグ）球団のGMでは、元選手や元スカウトが就任するほか、MBA（経営学修士）を取得したビジネスマンが転身するケースもあります。 日本のプロ野球でも、1990年代に広岡達朗氏が千葉ロッテマリーンズのGMに就任して以降、GMの役職を用意する球団が増えています。

SNSにおける「GM」は、「Good Morning」（おはよう）という意味です。 一般的には、ハッシュタグをつけた「#GM」の形式で、InstagramやTwitterに投稿されます。朝、起床した時にリアルタイムで閲覧しているユーザーに対しての挨拶の意味で使われることが多いです。 同じような使われ方の言葉として、「#GN」（＝「Good Night」、おやすみという意味）などがあります。

ゲームにおける「GM」は、「ゲームマスター」の意味です。 元々は、1970年代より流行したテーブルトークRPGにおいて、ゲームの進行を取り仕切る人物のことを指して「ゲームマスター」と呼んでいました。その後、コンピューターゲームが台頭して以降は、この「ゲームマスター」の役割はゲーム機の演算が担うことになり、「ゲームマスター」の言葉はあまり使われなくなります。 しかし、1990年後半から広まったオンラインゲームにおいては、プレイヤーの管理者や不具合などがあった時のサポート担当者を指す言葉として、再び「ゲームマスター」という言葉が使われるようになりました。

医療現場で使われる「GM」は、「General Medicine」の略称で、「総合診療医」や「総合診療科」という意味になります。 「総合診療科」とは、どの診療科を受診して良いかわからない患者に対して、体全体の幅広い領域での初期診療を行う部門のことです。大病院や大学病院を中心に、総合診療科を設けるところが多くなっています。 また、10年程前には、 東山紀之が主演した総合診療科を舞台とするテレビドラマ「GM〜踊れドクター」が放映されました。

ネット掲示板などでは、相手を貶める悪口として「GM」が使われることがあります。 これは、「ゴミ」(GOMI)に由来して、「ゴミのような奴」という意味とされています。主にスラングとして、悪口の意味で使われることが多いです。 一方で、ごめん（GOMEN）や、おはよう（Good Morning）という意味で「GM」が用いられることもあります。使用する際には相手に何を意味しているのかをはっきりと伝えないと誤解やトラブルを招く可能性があるので注意が必要です。 スラングで「GM」が使われる場合は大文字ではなく小文字で用いられることもありますが、ビジネスにおける内容の時には必ず大文字で使用しましょう。