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履歴書への「契約満了・契約満了予定」の書き方と例文・与える印象

更新日:2023年11月29日

書類選考・ES

契約社員や派遣社員として働く方は、契約期間が終わると契約満了で退職することになります。契約満了になると、次の就職先を探しますね。そのとき履歴書にはどう書いたらいいのでしょう?履歴書に書く退職の理由は?今回はこの契約満了で辞めた方の履歴書について解説してみます。

派遣社員として働く場合は、雇い主はあくまでも派遣会社です。派遣会社と雇用契約を結んで、派遣先が職場となります。履歴書にこの派遣社員としての経験を書く場合、混同する人もいますが、勤めていた会社名は派遣会社の名前を書きます。派遣先企業に就職していたわけではありません。 また、履歴書に派遣先企業の名前を書くべきかどうか迷う方もいるかと思いますが、履歴書の欄に余裕があり、派遣先企業の名前を書いてもよい場合は、就業先企業の名前も書くようにしましょう。就業場所じたいを口外できない機密事項を扱うような派遣先など、書けない場合は、職種のみを書きます。欄が足りない場合は、派遣会社のみを書いて、派遣先企業や職種については、職務経歴書に書くようにします。

派遣社員は「入社」「退職」であってる?

履歴書に派遣会社での職歴を書く場合の例文

派遣社員として働いていた方の職歴は、「入社」「退職」でも間違いではありませんが、「登録」「登録終了」と書くのが正しい書き方です。「入社」「退職」と書くと、その派遣会社内で勤務していたような印象になるので、「登録」「登録終了」を書いたほうが見た目的にもスッキリとわかりやすくなります。 また、派遣社員として働く場合は、同じ派遣会社から複数の派遣先を続けて紹介されることがあります。派遣会社に登録(入社)してから登録終了(退職)までの間に複数の企業名を書くこともあります。 派遣先の企業名を書く場合は、以下のように書きます。 平成○年○月 ○○株式会社に派遣社員として登録        平成○年○月 ○○株式会社 営業事務(1年8カ月・契約満了)        平成○年○月 ○○商会 経理事務(7か月・契約満了) 平成○年○月 ○○株式会社 派遣登録終了 このように、派遣社員として勤めていた場合は、派遣会社に登録(入社)してから登録終了(退職)までがひとつの単位です。派遣先についていっさい口外しない、という契約を交わしている場合は、派遣先の会社名を書かず、職歴のみを書く方法もありますので次でご紹介します。

履歴書に派遣会社での職歴を書かない場合の例文

派遣会社は大事な取引先である派遣先の企業について、口外することを禁止している場合があります。このような場合は、派遣社員として勤務していた企業名は伏せておくほうが賢明でしょう。 かわりに、どのような仕事をしていたのかを履歴書に書きます。 採用する会社としても、どの会社に勤めていたかより、どのような仕事をしてどのようなスキルがあるのかを重視しますので、業務内容をアピールできれば問題ありません。 派遣先企業名を書かずに、業務内容のみを書く場合を以下に書いてみます。 平成○年○月 ○○株式会社に派遣社員として登録        平成○年○月 営業事務(1年8カ月・契約満了)        平成○年○月 経理事務(7か月・契約満了) 平成○年○月 ○○株式会社 派遣登録終了 このような形で複数の企業で複数の業務に就いていた場合も書くことができます。

契約満了で退職予定と書くべきケース、書かないでおくべきケース

契約満了の退職予定日は履歴書ではアピール材料となる

在職中に就職活動をする方で、退職日が決まっていない方は、履歴書には「現在に至る」「在職中」と書くのが一般的です。 しかし、契約満了で退職日が決定している場合は、具体的な退職予定日を書くべきかどうか迷うかもしれません。とくに契約社員や派遣社員は有期雇用ですので、雇用期間は必ず定められており、終了日は必ずあります。採用する企業側としても、いつ退職するのかを書いていないと、いつから入社可能なのか知りたいと思うでしょう。 とくにすぐにも働いて欲しい、という急募の求人の場合は、「いつから働けるのか」という点が非常に重要となります。

大切なのは「いつから働けるのか」

履歴書は書類選考に使うものですから、採用担当の人は「いつから働けるのか」という点を考慮して書類選考をします。応募した時点で職業に就いていない方は即日勤務可能だろうと期待されますが、これから契約満了となる在職中の方は「いつから勤められるのだろう」と疑問に思われるかもしれません。 面接選考に進んで直接話せればいいのですが、書類選考はその前に行なわれるので、すぐに人材が欲しいと思っている募集の場合は、退職年月日の記載がないと不利になることが考えられます。全員を面接するという募集以外は、契約満了で具体的な退職日が決まっていれば、書いたほうが得策です。 つまり ・退職予定日を書かなくていい場合 →退職日が決まっていない、面接することが決まっている募集、採用が数か月先 ・退職予定日を書いたほうがいい場合 →なるべく早く人材を欲しいという募集 となります。

退職日が近い場合は退職予定日を書こう!

具体的な退職日が書いてあると、得なことがあります。 採用が2~3か月先という募集であれば履歴書に退職日が記載されていなくてもそれほど気にすることはないでしょう。しかしなるべく早く人材が欲しい、という急募の場合は、退職日も大きな選考科目になります。 たとえば来月の新規出店に間に合わせて人材が欲しい、という場合、退職日が出店日より後では双方の条件が合わないことになります。また、具体的な採用年月日が書いてあっても、本音は「早ければ早いほどいい」ということもあります。 そんなとき、すぐに仕事を始められますよ、というアピールができれば、強い武器になります。1人の募集に対して、多くの応募があるのが実情です。退職する日が近い場合は、他の応募者と比較しても自分が有利となれるよう、契約満了となる退職予定日は忘れずに書きましょう。

「退職予定」と書くべきか、書かざるべきか

「退職予定」は決定した日にちを書く

雇用契約書に期間が定めてあっても、契約社員や派遣社員の場合は更新する可能性があります。雇用契約書に「更新の可能性無し」と書いてあっても、期間の終了日が近づいたら更新を打診された、ということもあります。 そのため、履歴書に「退職予定」と書く場合には、自分の思い込みで書かないようにすることが重要です。雇用主である会社に、○月○日で完全に終了し、更新しないということを確認してから履歴書に「退職予定」と書きます。 それまでは「現在に至る」と書くようにします。

決定していないのに「退職予定」と書いたらどうなる?

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初回公開日:2017年04月26日

記載されている内容は2017年04月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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