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間違いも多い「ご査証のほど」の使い方と例文・「ご査収」との違い

更新日:2024年03月12日

敬語表現

「ご査証」とはなんでしょうか。「ご査収」はよくビジネスシーンでよく目にします。「ご査証」もよく目にするという方もいるとは思います。ではその意味の違いを知っている人はいるでしょうか。「ご査証のほどよろしくお願いします」は正しい使い方なのでしょうか。

メールで「ご査証」を目にしたことがあるという方は、本当の意味で「ご査証」と使用しているのか見極めないといけません。「ご査収」と間違って使っているかもしれないからです。例えば製品のクレームのメールであれば「ご査証」が本当の意味で使われていると判断して良いと思います。お客様にその製品をよく調べて証明しなければいけません。 逆にこちらが「ご査証」を使う場合も注意しないといけません。本当に査証して欲しいなら大丈夫ですが、「ご査収」の意味で「ご査証」を使ってしまうと、相手に失礼な印象を与えてしまいます。前後の文章から意味が通じなくなって混乱させてしまう可能性もあります。

ご査証を使う頻度

実は「ご査証」はそんなに使う機会はビジネスシーンであってもそんなにないと思われます。 査証が必要な状況なら使いますが「ご査収」と違って「確認」して欲しいときには使わないからです。 そしてこの「ご査収」という言葉もあまり使われなくなってきています。 相手がどの意味で捉えるのかややこしい為、簡単に「ご確認ください」と述べる方が通じるからです。 よく知らない難しい単語をよく知らないまま使うより、誰にでも通じる簡単な言葉を丁寧に使った方がいいのかもしれません。

ご査証と敬語

「ご査証」という敬語はあまり使うことはないのでしょうか。 ネットで「ご査証」という言葉を検索しても、圧倒的に「ご査収」という言葉がヒットします。 「ご査証お願いします」というと、丁寧な言葉にも聞こえますが、相手に対して強い表現です。 相手に証明してもらいたいとお願いしているのですから、その背景には何らかの事情があると推測されます。

ご査証とビジネスシーン

「ご査証」なんで言葉よっぽとのことがないと使わないし、意味を知る必要もないんじゃないかと思われたかもしれません。 しかし、正しい意味を知らないと誤解が生じます。ビジネスシーンに置いては命取りにもなります。 逆に正しく使えば「ご査証なんて言葉よく知ってるなぁ」と尊敬されます。 「ご査証」の意味をちゃんと知らないと、自分が何気なく目にしているからこういう意味だろうと勝手に推測して使ってしまう恐れがあります。 「ご査収」がいい例だったと思います。 自分が使わなくても相手側が「ご査収」の意味で「ご査証」を使用してくる場合もあります。そのときに自分自身が意味をちゃんと知っていれば相手に確認することができます。

きちんとした日本語を学ぼう

日本語は奥が深く、細かいニュアンスで使い分けるので言葉の数は多い方だと思います。 その分似たような意味の言葉が多く存在し、使うのに混乱が生じます。しかし、意味をちゃんと知っていれば文章に奥行きが出ます。そして相手により丁寧さが伝わると思います。 日本語を英語に翻訳すると言葉が直接的で単純なので驚くことがあるのではないでしょうか。失礼にならないか心配になりますよね。それだけ日本語は表現が豊かなのです。「ご査証」「ご査収」に限りませんが、まだ意味をよく知らない単語があるはずです。知らないままにしておくより意味を知ることで、その表現に触れたときに相手の気持ちの細かい部分や気遣いまで知ることが出来るでしょう。 ただ一つ気を付けたいのは、正しい意味を知った上で正しい使い方をするということです。 「ご査証」は間違って使われていることが多い単語です。送る側も受け取った側も「ご査収」の意味で理解してるのがほとんどでしょう。しかし、本当の意味で「ご査証」を使っている人もいるので、意味は正しく理解しましょう。無理して難しい言葉を使う必要はありませんが、難しい言葉に触れたときは意味を調べる癖をつけると良いでしょう。

初回公開日:2017年02月05日

記載されている内容は2017年02月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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