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間違いも多い「ご査証のほど」の使い方と例文・「ご査収」との違い

更新日:2024年03月12日

敬語表現

「ご査証」とはなんでしょうか。「ご査収」はよくビジネスシーンでよく目にします。「ご査証」もよく目にするという方もいるとは思います。ではその意味の違いを知っている人はいるでしょうか。「ご査証のほどよろしくお願いします」は正しい使い方なのでしょうか。

ご査証の意味

ご査証という言葉を聞いたことはあるかと思いますが、意味をきちんとご存じでしょうか。普段の生活の中では使うことはないと思います。しかし、ビジネスシーンではよく見るという方は多いと思います。しかし、その言葉は正しく使われているのでしょうか。「ご査収」とは違うの?と少し混乱した方もいるでしょう。 また入国審査のときにも査証という言葉を使いますよね。これは同じ意味で使われているのでしょうか。それとも全く別の意味で使われているのでしょうか。何となく意味は分かるけど、ちゃんと調べて意味を把握してる人は少ないのではないでしょうか。間違って使っていると知らないうちに相手に失礼なことをしている可能性があります。意味をきちんと理解した上で正しく使っていきましょう。

ご査証とは

ご査証とは、接頭語「ご」+「査証」で分けられます。 査証の意味を調べてみましょう。

1 調査して証明を与えること。 2 ⇒ビザ

ここでの意味は「調査して証明を与えること」になります。ビザの意味ともありますが、入国審査のときにその人が犯罪歴がないか身元の審査をしますよね。その意味でも使われます。 入念に調べて証明出すという厳重さが感じられます。ビジネスシーンにおいては、相手側にちゃんと調べて証明して欲しいときに使います。「査」には調べるという意味があり「証」には証明するという意味があります。

ご査証とご査収の意味

ここまで読んで「ご査収」と混乱している人がいるのではないでしょうか。自分が思ってた意味と違うと思いませんでしたか?それは「ご査収」と勘違いしていたからだと思います。 「ご査証」と「ご査収」は実はよく間違えて使われているのです。それでは「ご査収」の意味もきちんと調べてみましょう。

金銭・物品・書類などを、よく調べて受け取ること。

「査収」の意味を見てピンときた方もいるかと思います。ご査収の方がよく使われているのではないでしょうか。相手側によく確認してほしいときに使ってませんか? 「査」は調べるという意味があり「収」はおさめるという意味があります。「ご査収ください」と言われたら確認はしますよね。それをよく調べて証明まですることはないと思います。

ご査証とご確認の意味

ビジネス文書で「ご確認」はよく使うと思います。 「ご査証」と「ご確認」は別の言葉だと認識しましょう。「ご査収」と「ご確認」では似たようなニュアンスが含まれます。「査収」はよく調べて受け取ることなので「ご確認」と近い意味合いがあります。しかし「ご確認」よりも自ら進んでよく調べるという入念さが含まれています。 「ご査証」に関して言えば、「ご査収」や「ご確認」と意味合いが違ってきます。 よく調べた上でその証明をしなくてはいけません。「ご確認」「ご査収」だけでは済まないのです。こうしたことを踏まえると、ビジネスシーンでは割と厳しい状況のときに使われると予想されます。「ご査証ください」と言われたら、相手側を安心させる為に補償のようなものを用意しないといけませんね。

ご査証の使い方

「ご査収」と「ご査証」を間違って使っている人は実は多いのです。そして受け取る側も意味を知らずに事なきを得ているのが現状ではないでしょうか。相手が「ご査収」の意味で「ご査証」を使用していて、相手側はその言葉の意味のまま「ご査証」しなくてはいけないと頭を抱えている人もいたかもしれません。では「ご査証」はどんな時にどうやって使っていけばいいのか見ていきましょう。

ご査証の例文

では例文を見ていきましょう。とは言っても「ご査証」という言葉はその意味でしか使われない為、「ご査収」に比べてビジネスシーンでの例文を上げるのがとても難しいです。 「査証」の例文を敢えて上げてみてみましょう。 「旅券の査証をお受けください」 「査証申請」 「査証免除されました」 例文を見てお分かり頂けたと思いますが、「査証」は厳しい審査と証明を要するので使うシーンが限定されてきます。職種によっては使うことはあまりないと思われます。

ご査証のメールでの使い方

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初回公開日:2017年02月05日

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