IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

選民意識の意味(エリート)・選民意識が強いのはどんな人/どんなとき

更新日:2024年04月26日

言葉の意味・例文

選民意識を持っているのはどんな人か?選民意識は周囲にどんな影響をもたらすのか?さまざまな事例をもとに選民意識について考察します。世界を縦の線で考え上下の関係を築くのか、横の線で調和を目指すのか。これからの時代に求められる資質とは何かを考えていきましょう。

西洋の選民意識の例

西洋では宗教に絡み選民思想を持つ例があります。ユダヤ教でユダヤ人が神に選ばれた存在だと考えることなどはその最たる例です。 階級社会の名残が根強いのも一つの特徴で、労働者階級の子供は労働者階級のまま、富裕層の子は幼少から高度な教育を受けてますます階級間で分断されてきたという歴史があります。

東洋の選民意識の例

東洋では中華思想という選民意識があります。中国が世界の中心で周辺国を蛮族として蔑み、また自国に対して臣下の礼をとることを要求します。 聖徳太子が隋の煬帝にあてた書簡の中で「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙なきや」に対して激怒したことはよく知られています。これは日が昇る中心は中国に他ならないという自負を傷つけられたことが理由です。

日本の選民意識の例

日本でも歴史上いろいろな人たちが選民意識を拗らせました。有名なところでは「平家にあらずんば、人にあらず」と嘯き、横暴を極めた平氏の例があります。その傍若無人な振る舞いにより人望を喪った平家は、やがて源氏との争いに敗れて滅亡します。まさに奢れる平家は久からず、です。 また、太平洋戦争に関しても、選民意識に取り憑かれた一部の軍部の暴走により引き起こされています。選民意識を拗らせたことにより多くの人命が失われた責任は非常に重いものでした。

選民意識の問題点

選民意識が強いことの問題点は他人への敬意を払わない点にあります。そのことで周囲との軋轢を産みますが、当人たちはそのことを気にするそぶりがありません。そのことで周囲が非常に疲弊してしまいます。 また、排他的で、自分たちの思想を押し通すためには他人を攻撃することも正当な権利だと考えます。そのため、他人に危害を加えることを平気でおこなう場合もあり、放置すると社会にとって危険な存在となることもあります。

選民意識が強いとされる場合

ここからは、ケース別に選民意識が強いとされる人や集団を見ていきます。もちろん、ここに該当する人たちが全てそうだとは言えません。ただ他の属性に比べると、そうした言動をする人たちが多いと考えられています。

血統

特定の血統の人は選民意識を持ちがちです。いわゆる名家といわれる存在です。日本だと特に地方の名家は血筋にこだわることが多いです。そのため子供の結婚相手についても家柄や血筋にこだわり、本人たちの意思は無視して結婚に反対することもあります。 個人の意思や幸福よりも家や血筋の方が大切だという狭量な考えを抱きやすく、そのため現代にあってはやや浮いた存在となることもしばしばあります。

学歴

名門校に在籍、または卒業した人は、選民意識が強いこともあります。名門校に入学することができたのは自分が選ばれた存在だからだ、とエリート意識を持ちがちです。 名門校を名門校たらしめているのは、卒業した人たちが社会に出て偉大な業績を残しているからです。先逹が築いた名門校という財産の上にあぐらをかいて、さも自分たちの功績であるというような勘違いをするのも学歴による選民意識を持つ人たちの特徴です。

大企業

次のページ:政治家
初回公開日:2017年10月18日

記載されている内容は2017年10月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング