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ビジネスにおける大丈夫でしょうかの伝え方|目上の人に対しての場合

更新日:2024年03月15日

敬語表現

「大丈夫でしょうか」という言葉を皆さんはきちんと使うことができますか?「大丈夫でしょうか」という言葉は相手を気遣う言葉ですが、きちんとした言葉遣いができていないと相手に対して失礼になってしまいます。ちゃんとした使い方ができるようになりましょう。

次に、いかがの意味を考えてみます。

1(相手の気分や意向をたずねるときなどに用いる。やや改まった語感を伴う)どんなふう。どう。 2(誘ったり勧めたりするときに用いる)どうですか。 3(疑いや危ぶむ気持ちを表すときに用いる)どんな。 4反語を導く語。どうして。

こちらは、もともとは「どう」というニュアンスです。つまり、相手の気持ちを尋ねる言い回しとなります。いいか悪いかではなく、どう思いますか?ということを伝える訳です。いかがに比べると若干丁寧さがあって、相手の選択する気持ちを汲んだ言い方となります。 簡単に言うと、「これで考えていますが、あなたの気持ちとしてはどうですか?」という事です。「よろしい」と「いかが」について考えてみましたが、「大丈夫でしょうか?」の使い方とは異なり、目的がはっきりとしてきました。単に決まったことをいいか悪いかを尋ねるには「よろしい」、相手の気持ちを汲みながら気分よく交渉を進めていく場面では、「いかが」を使って伝えることが重要だと思います。

目上の方にはどんな言い方がいいの?

TPOに応じた正しい言い方を!

では、目上の方には「大丈夫でしょうか?」のほかに、どのような言い方がいいのでしょうか。社内の目上の方もそうですが、最初にお話したようにビジネスの相手方は目上の方も多いですし、お客様は年齢に関係なく自分よりも立場が上の方になります。例を挙げながら考えてみたいと思います。 ここまでの内容を見てみると、「難しいな。」と思われている方もいるかもしれません。もしかしたら、周りの方の中にもそれほど気にならない方もいるかもしれませんが、大事な部分ですので、一度に全て理解するというよりも、現場で一つずつ着実に抑えていくのも重要です。肩の力を入れずに見ていきましょう。

社内で①

ここでは、社内で一番多く想定される言い方となります。基本的な挨拶ですね。上司が出かける時の、「行ってらっしゃいませ。」や「お疲れ様です。」や、上司が帰ってきた時の、「お帰りなさいませ。」や、「お疲れ様でした。」です。    「いってらっしゃい」や「お帰りなさい」も、それ自体幅広く使われている言葉ですが、語尾に「~ませ」を付けた方がより丁寧さが増します。「ご苦労様。」という言い方を聞いたことがあると思います。同僚や後輩などに声を掛ける時には良いですが、これは主に目下の人への言葉であって、タブーな言葉です。 次に、お客様からかかってきた電話を上司に取り次ぐのですが、社内にいなかった時を考えます「○○部長さんは、ただ今いません。」では、明らかに違和感のある言い方です。まず、上司に職位とさん付けをするのは明らかに変です。社内ではフランクに「~さん」と職位を付けなくて話をしても良い企業が見受けられますが、お客様に対しては控えるべきです。 更に言えば、「いません。」という言い方も勿論変です。いないのであれば、「席を外しております」や、「外出しております」と伝えるのが普通です。纏めると、「ただ今、〇〇は席を外しております。」や「生憎、〇〇は外出しております。」などと伝えるのが一般的です。

社内で②

ここでは、お客様がご来社された時の言葉について触れてみます。お部屋にご案内する時に、「○○様、どうぞ、ここへお座りください。」と話しているとしたら、どうでしょう。「ここ」ではなく、「こちら」と言うのが普通というのは分かりますが、もう一点は「お座り」です。「お座り」とは、そもそも首が座って一人で座ることができる赤ちゃんの様子を表現する言葉になります。つまり、相手を蔑んだ言い方に聞こえてしまいます。そこで正しく伝えるには、「〇〇様、どうぞこちらにお掛けください。」と伝えた方が自然な言い方です。

さぁ、一歩ステップアップ!

今回は、「大丈夫でしょうか?」の使い方について、意味や実例について触れてきました。また、よく使われるシチュエーションでのちょっとした言い回しの注意点もお話しました。社会人になると、色々と取り巻く環境が変わるだけでなく言葉遣いや身だしなみにも一層気を付ける事が増えてきますが、世の社会人の方々は同じステップを踏んで今があるのです。最初からスムーズにいくなんて事は滅多にありません。何事も経験です。失敗を恐れず果敢に前を向いていきましょう。ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

初回公開日:2017年04月03日

記載されている内容は2017年04月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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