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プロデューサー・ディレクターの違い|ゲーム/WEB/偉い

転職ノウハウ

プロデューサーとディレクターの違いについて、明確に言える人はなかなかいないのではないでしょうか。このプロデューサーとディレクターはゲーム業界やテレビ業界でたびたび出てくる立場ではありますが、違いを知らない人は多いでしょう。今回はこの両者の違いを調べます。

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プロデューサー・ディレクターの違い

いろいろな職業がある現代社会において、その職業限定と言えるような立ち位置や地位というのがたびたび登場します。その中の一つがプロデューサーやディレクターといった方々です。よく聞く役職ではありますが、これらの役職における違いは何なのでしょうか。

ゲーム業界の場合

一言でざっくりと説明してしまうと、プロデューサーというのは総責任者です。そして、ディレクターというのは現場を監督する人間と考えてください。この考え方は演出が必要な業界で共通のものとなっているので、役職としてプロデューサーやディレクターという言葉が出てきたのなら、そのような立ち位置にいる方だと推測することができるでしょう。 これがゲーム業界として考えた場合、そのゲームを作るための予算やスケジュール管理を行って、広報から販売計画まで統括して考える総責任者がプロデューサーとなり、ディレクターはそのゲームのテーマやシステムや物語などを考えてゲーム作りを現場の監督者として進めていきます。 つまり、ゲームにおける根幹を作るのはディレクターということになるので、非常に良くできたシナリオやゲームを作り上げた場合、ディレクターに注目が集まることが多いということです。 ただし、ゲームもここ数年で劇的な進化を遂げており、1980年代の家庭用テレビゲーム機時代のような少数で作品を作成できる時代ではなくなってしまい、一つのゲーム作りに多くの会社と多くの人を費やすようになりました。そのことから、プログラム専門のディレクターなど、1つのチームに複数のディレクターを用意するケースも増えています。 どちらが偉いのかという話になった場合、責任の重さといった部分ではディレクターを含めた人員の指名をする権限があるプロデューサーが重くなりがちです。立場上ディレクターを決めることができる位置にいますので、総責任者として売り上げが伸びなかった場合は強く叱責されてしまうでしょう。

WEB業界

WEBプロデューサーとWEBディレクターの場合も考え方はゲーム業界と一緒です。プロデューサーは総責任者でディレクターは現場監督となります。WEBプロデューサーという立場になったとしても考え方は同じで、サイトの制作プロジェクトのトップに君臨し、予算の折衝などの重要なマネジメントを行っていきます。 WEBディレクターはWEBプロデューサーから指示された人が任命され、そのプロデューサーの片腕となって現場監督として働くことになるでしょう。プロデューサーから指示された大まかなスケジュールを反映できるように現場を統括して動かしていくことになります。工数管理やスケジュール管理業務もプロデューサーには含まれているので重要な役職です。

プロデューサーとディレクターを兼任することはあるのか

プロデューサーとディレクターを兼任するというケースは実際にあります。その作人の完成度や面白さの最高責任者はディレクターになりますし、売り上げに関する最高責任者はプロデューサーとなりますが、ディレクターとプロデューサーが兼任するケースも業界によっては今でも存在します。 実際に、テレビ業界で最も偉いディレクターは「チーフディレクター」になりますが、そのチーフディレクターとプロデューサーが兼任しているケースもあるでしょう。WEBの業界でも同じで、WEBディレクターがプロデューサー業務を行っているため実質的には兼任状態ということもあります。 ただし、プロデューサーとディレクターを兼務するのは本来なら不可能であるという意見もあります。その考え方はこれらの業務における方向性が相反しているという認識から来ています。

プロデューサーとディレクターの考え方は相反する?

プロデューサーが最も主観を置いて行動するべきことは「どうやったら売り上げが向上するか」です。しかし、ディレクターが主観を置いて行動するべきことは「どうなったら面白いものができあがるのか」になります。 これらはビジネス論とクリエイティブ論に大別され、相反していると考えるのが一般的です。「面白いものであれば売れる」という考え方はもっともではありますが、その面白さが伝わりにくいものであった場合は、プロデューサーはその面白さを説明する能力が求められますし、ディレクター側にはその面白さを伝えやすい状況に落とし込むことが必要になるでしょう。 現場の側から見て面白いと思うものと、売り上げを考える総監督側から見て売れると思うものが離れていることもあるため、それらをうまく一つにまとめ上げるためには1人では無理でしょう。 「売れるもの」と「面白いもの」をうまくミックスさせて作り上げられる人はプロデューサーとディレクターが兼任できるでしょうが、ほどほど矛盾することもある両者は別の観点から見たほうがベストであるため、作品規模が大きくなればなるほど兼任は不可能になってきます。

プロデューサー・ディレクターと他の役職の違い

プロデューサーとディレクターの違いは理解していただいたところで、それ以外にもなんとなく似ていると感じる役職との違いを解説いたします。

マネージャー

プロデューサーは作品制作を行う上での、予算管理や人事選考を行う人物です。マネージャーは企業などの経営管理を行う人物であり企業の支配人的な立ち位置にいる人物でもあります。 これがプロダクションマネージャーといった立ち位置の人の場合は、制作進行係という立場になるのでスケジュール管理や予算管理なども行うことになるでしょう。プロデューサー業務とかぶっている部分もあります。

監督

監督とプロデューサーとディレクターの違いがわからないという方もいますが、ディレクターは先ほどから説明しているように現場監督なので、映画現場やテレビ業界でもディレクターは監督という立場になります。「ディレクター=監督」と考えてOKです。ちなみに、映画の場合プロデューサー業務は「制作」としてクレジットに出てくることが多いでしょう。

プランナー

プランナーは企画立案をする職種であり、プロデューサー業務と近いところがあります。予算に合わせたプラン作りをクライアント側の意向を受けながら実施することになります。プレゼンテーションを担当して広告媒体の選択といった外向けの仕事をするので営業職に近いとも言えるでしょう。 プランナーはお客さんと制作実務スタッフとの橋渡しとなる存在なので、立ち位置的にはプロデューサーやディレクターよりは下に来ることが多いです。

プロデューサーとディレクターはどちらが偉いのか

これはどのような職業なのかで変わってきますが、一般的にはディレクターを任命することができる立ち位置にいるプロデューサー業務が上であると考えられます。制作現場におけるコスト管理や大まかなスケジュール管理も行う立ち位置になりますので何かあったときに責任が追求される立場はやはりプロデューサー業務となるでしょう。 ただし、業界次第ではプロデューサー業務とディレクター業務を兼任している方もいますし、それらの業務そのものが曖昧でディレクターがプロデューサー業務もこなしているケースもありますので、どちらが偉いのかははっきりとしていない部分もあります。

持ちつ持たれつの関係である

確かに、何かあったときに責任の所在をはっきりさせるのはいいことではありますがプロデューサーとディレクターの関係はレストランのオーナーとシェフのような立ち位置にありますので、どちらがどの程度役割をこなせていたのかで責任も変わってくるでしょう。あくまで相互依存関係にあり、持ちつ持たれつの関係であるためどちらが一方的に偉いとはなりません。

両者には差がある

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社長や係長といった明らかな差がある場合は上下関係もわかりやすいですが、このようにプロデューサーとディレクターの上限関係はふわっとしている部分も多いのでわかりにくいと感じるのは当然でしょう。 それでも、総監督と現場監督の差があると言うことがわかりましたので、ちょっとした豆知識として覚えておくと周りの人たちにプチ自慢ができます。ただし、あまりにもひけらかしすぎると嫌われてしまうので、この言葉が出たときに「違いを知っている」とちょっとした優越感を覚える程度にとどめてください。

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